小原啓渡関連 - メディア情報

2004.02.28

『三条をブロードウェーに 京に文化のカネがなる』日経流通新聞/2004年2月28日

京に文化のカネがなる
食べていけない」
えたのが、ニューヨークがヒットして
た
。
など
劇「アートコンプレックス192」のプロアのブロードウェーにな
った「エンジェルシストだ。
か
で
られるビキュピでは
にな
せた
り
りなリハー
買った
か
な
ったない」とのイメー
これはエンジェルとれまでだった
カネがない作品があまりに多いか エンジェルシステムを
えようというの
不二十一)
本は本当?ロードウエーにあった。
べられもせず、つまらない舞台
だ
ために集めようというわけだ(キョンキ
かに
た一角にレトロなにあったことは
舞台に投資、稼げば配当
さえあれば
風をよむ
チュピチュピ
が出
小がこだわるのは
劇の名前でもあ
コンプレックス)
ほかコンサート、アン
なかな
昨年十一月、いつに
なにわいせ
マンス
「アートコン
アレックス1928
している
グループ「キュピチ
ビ」によると、
組み合わせたパフ
についたが、
広まり
十一月中旬の
じした
ロン
ねたプロデューサー グランをして
なり「アートコンプレッかさない
すべて
リーペーパーな発行して
したものと
だった
から
ができるとなった。
さけとして
聞いた人たちが駆けつけ
「
ユビキュピ
|
が、という
ヒ
アートコンフレックス プロデューサー
小原 啓渡
山に登った
し
タートしたバブル
ニュ
めた「
クのブロードウエー
メセナ」と呼ばれる
イベントへの
した
すると新しい
「エンジェルシステ
とり
えるようになる。
ブロードウエー」
祝100
して
にはブランスを中心に
「あなたはパトロンに
ツアーを利用してになれますか?」とした。
エッセ
は、
てバトロンたらんとする
モノになりそう
山に囲まれた
んでしまう、い
す
ほどまでに
っっていた役者たちだっ
はずがに
中学時代からの
は、らし
京都大学に入学
したのを追い、
してきていたのだ
この
、そのとき
ようになる。愛しさがれら
ったが
っていた人になることを決めた
た
めたときのことを受
きさらしのなく
なったら
すべて
その後フリーに
動きててみればいいわ。
大事なモノならばまた
されるような
た」という。
でしょ。ある
学年で中して
った九二九八
的
リエイティブをし
三条をブロードウエーに
ですがいた。 が出た
そろそろ点に
いためには、
をしてみないか」
友人から「パトロン
11月「アーム
アートコンプレックス1928
コンプレックス
キャン
に合った
持ったバトロンな
エンジェル
このほか多いようだ。
520-
I CREIN
「コンプレックス」
小が目にしたの立つ。
なダンサ

2004.02.20

『ここまでできる市民応援の「匿名組合」』週刊金曜日/2004年2月20日

金曜日
2004 No. 496
2 20
年一〇月二五日、ここで刺し
二〇日間におよぶロング
が始まった。
多くの
団員のバイト
ち出して金をやりくりし、少ない時
をしています。
には
もう銀行には頼らない
ここまでできる
市民応援の「匿名組合」
それが成功したので今、本格的
名組合でのロングランに取り
んだんです」
書付
いことだ。
樫田 秀樹
の寄付ではない、事業があ
たれば配当が出る「匿名組合」と
いう仕組みを使って出資し、市
応援する事業が続々と実現
している銀行なんかに頼らず
に、ここまでできるのだ。
してくれたのだと思います」
部さん)
匿名組合に危うさがあるとすれば、
への届出がなく
をしなくてもい
きる。実際、インターネットでは
しげな名組合を目にする。
|週刊
小劇場でロングラン
基づいた十分な
十分な資金に
その
名組合で集めました」
こう語る劇場プロデューサーの
小原 さん(四三版)は数年前、
話題になった公演「ブルーマン」を
見にニューヨークに行ったとき、そ
が名による資金で成り立っ
ていることを知り驚いた。
支援よりも、市民の
でいた。
入り
小原さんは、パフォーマンス集団
「キュビキュピ」の公演に対して
名組合を利用し、 一口二万円で一〇
○口
キュピキュビ
した。
出しても出すから
を望ん
まとまった金が
できる。
だが、ここで紹介した
者に対してすべてのリスク
公開していた。そのリス
理解した上で
そして一一月一三日にロングラン
が、その二 二の
分配金の支払いが出者に通知され
た。 つまり成功したのである。だが
さんはこれで満足はしない。
「匿名組合は今
は、この互いの姿勢こそが、 今まで
欠けていた出費への 思
失敗したはずのDL
はその
「そのシステムのことは知っていま
した。 でも、二〇〇〇人とかの大
思っていたんです。 とこ
ろが、「ブルーマン」はうちと同じ
〇〇
されてい
NPOなどでも応用できると思う。
この仕組みをして広めるた
これからも名を
たんです」
増していきます」
小劇場が市民からの出費で支えら
れている事実
多くの観客が
をすべきか。
の高いものを作れ
事実。劇場は何
さんは
京都の小劇場 アートコンプレ
rak-g](http://www.
pan-kyoto.com/1928neweb/)。 昨
を中心に金を集め 三週間の
ロングランを二回試してみた。
アートコンプレックス
プロデ
ユーサー
ウェーのよう
色づけていると
ある。 たとえば昨年末の中国雑技
日本公演では名組合で一口
一〇万円を集めたが集客が
伸びず 四八もの
だが、窓口になった「DLJディ
レ
http://www.
クトSFG証券
djdirectsfg.co.jp/)には、クレー
ムが入っただけだという。
「私たちは、事業
失うどころか、「コンテン
(ゲーム、
テレビ番組製作など)から、行
金を貸してくれない なんとかその
ノウハウを教えてほしい」と
が相次いでいる」(池田さん)。
私たちが何気なく
預ける金は、何の相談もなく、
ダム
れる。だが名組合では、自分
自分
で自分の
したいものにできる。 した
に共通するキーワードは、「応援」
だ。社長は名組合をこう言い
表した「資本主義」の位置
ツールです」。
にホームペ
ージや書画で、リスクがあることを
すべて説明してきました。 それを背
ってでも応援したい人が
写真/筆者
かしたひポライター。
組合には失敗例も
2004.220 (496)

2004.02.01

『駆け出しの頃』Smile joint paper/2004年2月1日

20061223-smile_joint_paper20040201.jpg

2004.01.22

『関西の小劇団劇団 新方式で活路開く』神戸新聞/2004年1月22日

「劇場の閉鎖など、暗いニュースが続く関 グラン公演といった新機軸によって、 ファ
西演劇界。その閉そく状況を打破しようと、 ンのすそ野の拡大、演劇シーンの活性化を
従来にないユニークな試みが小劇場演劇界 無指している。神戸、京都の例を中心に動き
で相次いでいる。任意料金制の導入やロンをまとめた。
「新方式」で活路開≪
関西の小劇場劇団 試み続々
交わす...
ファン拡大
満足度に応じ料金は後
長期公演実現
証券化し出資者を募集
ロードウェーでは「エンジ
「ェル・システム」と呼ばれ
珍しくないが、国内ではま
れ。「収益を出し、配当を
行った成功例は、おそらく
日本で初めて」(エンゼル
証券)という。
劇団員が、福袋を手に売や中劇場の公演では全国的二百席程度)を中心に活動の中、「ヨーロッパ企画」中でも、三週間のロング
子姿で舞台から客席に珍しく、計四回のステーする劇団の公演日数は、大(京都)や「劇団ひまわり」ラン公演実現のため、実験 同劇場を経営する小原啓
劇場出口の売り場でもスタジは、毎回九割近くが埋ま半が二、三日止まり。質の(大阪)など、一部劇団や的な手法で話題を呼んだの さん(三)兵庫県宍粟郡
ッフが声を張り上げる。り、二千人以上が観劇、高い作品でも集客は限ら、劇場で、ロングラン公演やが、京都市内の小劇場「ア 千種町出身は「出足は悪
ちょっとしたお祭りムード うち八割が福袋を購入しれ、採算が合わないことも長期の巡演への挑戦も自立ートコンプレックス192かったが、後半は口コミも
の中が笑顔で福袋を買った。売れ筋は二千円と三千 少なくない。こうした状況つ。
い、役者らと言葉や握手を円 五千円、一万円の袋を
神戸の人気劇団「劇団赤いたという。
購入したファンも百人近く
が、この、十一月、 仕掛け人の同劇団プロデ
新神戸オリエンタル劇場でューサー・高見健次さん
開いた公演の終演後の光(三神戸市は、「失敗
同公演では、話題づく すれば解散覚悟の試みだっ
りと「普段芝居を見ない人たが、予想以上の成果。観
にも見てほしい」との狙い 客アンケートを見ると、初
から、料金後払い制を採用。めて来てもらった人もかな
入場無料にした上で、満りいて、ファン拡大にもつ
足度に応じ、「満足袋」とながった」と満足げ。 「ラ
名付けた劇団グッズ入りのイバルは映画やスポーツな
福袋(二千円から)を買っど娯楽全般。演劇をもっと
「身近なものに」と意欲を燃
てもらった。
料金を任意にする試み やす。
は、小劇場や野外での公演
ではまれにあるが、大劇場 関西では、小劇場(百
任意料金制を採用した 「劇団赤鬼」の新作公演=神
・戸市中央区、新神戸オリエンタル劇場
8」。昨年夏、長期公演実あって、大きく伸びた。 や
現に向けた資金集めのたはりいい作品を選ぶことが
め、大阪の証券会社「エン重要」と分析。次に証券化
ゼル証券」と手を組み、海 する舞台も決め、目下準備
外でも評判を呼んだパフォ中で、「将来は京都・三条
ーマンス集団「キュピキュ周辺をブロードウェーのよ
ピ」(京都)の舞台を「 うにできれば」と夢は大き
した。
一口二万円の出資者をイ
ンターネットなどで募った 関西の劇場文化を研究す
ところ、百口のファンドはる佐藤友美子・サントリー
三週間足らずで完売。集ま不易流行研究所部長は「関
ちった資金は、公演の広告 西は東京以上に状況が厳し
などに充てた。損益分岐点く、こうした動きも出てく
となる動員数は二千二百人るのだろう。劇団赤鬼の例
に設定していたが、およそなど、失敗を恐れない試み
二千五百人を動員し、12% や実験が活性化に
の配当も確保した。
演劇への投資は、米ブ期待している。
つながるはず」と

2004.01.21

『京都版ブロードウェイ』京都新聞/2004年1月21日

映画館やテレビ局等も加
え、これらすべてを一つの
業としてとらえるとなん
と二兆円規模の生産高とな
るそうだ。これに対し人口
日比率ではニューヨーク市の
五分の一程度とはいえ京都
月市には十館ほどの劇場が分
散して存在するにしかすぎ
ない。
ニューヨークを三百年の
歴史とするなら、京都は千
るべきもの」という認識が
強い。それに対しニューヨ
二百年を超える歴史をもっークには、「護られるべき」
ている。 寺社仏閣など歴史 歴史的文化が少なかった、
的遺産の例を取ればニューだからこそ多国籍にわたり
京都新聞
2004年(平成16年) 1月21日 水曜日
京都版ブーロードウェイ
ニューヨーク市には「都市ということになる。し
ロードウェイ」と総称され かしこれが「京都は歴史的
劇場群がある。 小さなス 遺産におんぶにだっこ」と
ペースも含めると三百五十 言われる所以でもある。日
以上、年間七百億円以上の 本では、歴史的文化は国や
興行収入を誇る。 その他百 自治体によって保護され
五十もの美術館 五百を超
ギャラリーが存在し、
小原 啓渡
こはら・けいと氏 196
0年兵庫県生まれ。同志社大
学中退。 「キュピキュピ」 ロ
ングラン公演 (2003年)
など、ファンドによる文化事
業支援を手がける。
7604-8577
発行所
京都市中京区烏丸通夷川上
京都新聞社
1/21 (水)
The Ca
20
6133
http://www.kyoto-np.co.jp/
案内・受付 (075-241-5430
応答 075-241-5421
075241 写真道 6325
61276306
社会道 6119
G0129 33
0120 464 468
お申し込み
本社
(077) 523-3131
する方策として経済と結び
つき、文化芸術を産業とし
て育て上げて来たとも言え
。劇場文化を例に取ると、
舞台芸術を投資対象とし
てとらえた「エンジェル」と
呼ばれる人々が舞台公演に
投資し、ヒットして収益が
上がると配当を受ける「エ
ンジェルシステム」が定着
しており、劇場文化を経済
的に成り立たせている。
私が三条通で運営してい
劇場「アートコンプレッ
クス1928」 でも、昨年
このシステムを導入して、
出資者の方々に1%の配当
を出す事ができた。まだま
実験段階であり、今後も
このシステムの定着に向け
て尽力していこうと考えて
いるが、やはり理想は、京
都にブロードウェイのよう
な劇場群をつくるという思
文化芸術の多様性加味、魅力倍増へ
の歴史的名建築が多く残
っている。それら建築物の
ライトアップも含めて、夜
文化エリアとして、いく
つかの劇場で素晴らしい舞
台がロングランで公演して
いる状況を想像するとワク
ワクしてくる。昼は歴史的
寺社仏閣を巡り、夜は現代
的でエンターテイメント性
あふれる舞台芸術を楽し
む。質の高い舞台公演の集
呼び水となって、訪れ
観光客がホテルに泊ま
食事をして買い物を
する。 ブロードウェイの例
をみれば分かるように、劇
群が都市にもたらすその
し、その混在が文化的豊か
京都
さを醸し出す。もし、
に現代的な文化芸術の多様
性がもっともっと加味され
れば、都市としての魅力は
つ
必ずや倍増するだろう。
まり、 文化芸術を一つの理
としてとらえ、促進して
いく事が、京都をより魅力
的な国際文化都市にするた
めに必要不可欠な方策であ
ると私は思うのだが、いか
がだろうか?
(アートコンプレックス1
928プロデューサー)
次回は京都大学人文科学
研究所助手の藤原辰史さん
です。
そもそも都市の魅力はそ
経済効果は計りしれない
の文化度によるところが大
観光のみならずその
三条通に
いに集約される。
ヨークより断然優位な観光 現代の文化を摂取し、自立は明治から昭和初期にかけ
都市で仕事をしたい、 住み
たいという思いにも大きく
影響する文化には常に歴
史的なものと現代が混在

2004.01.20

『まちづくり人登場!!』みやこ協働通信/2004年1月24日

20061223-20040120miyako.jpg

2004.01.01

『発想と行動で突破口開く』週刊京都経済/2004年1月1日

時代が 「答え」 を求めている。 個人から企業、 国家まで、
今までの常識が通用しなくなった。 新しい枠組みを模索し
続けてもどこかピッタリ来ない。 そう感じる人々が、京都
にその答えを求め始めている。 それに対して京都には十
分な回答があるのか。 深い経験の上に新しい発想を重ねて
突破口を開こうとしているさまざまな動きを追った。
発想と行動で
京都
突破口開く
の
答え
■アートは皆が支える
「配当12%」。 低金利に苦しむ国内の
投資家から見るとよだれが出そうな高
利回りの金融商品が、 小劇場から誕生
した。
中京区三条御幸町角の 「1928ビル」
で小劇場を運営する 「アートコンプレ
ックス1928」の呼びかけで昨年夏に
登場した 「キュピキュピファンド」。 映
像とパフォーマンスを行うアートグル
ープ「Kyupi Kyupi (キュピキュピ)」 の
活動を支援するために、エンゼル証券
(大阪市) と組んで一口2万円で200
万円を公募した。
損益分岐点となる観客動員数をおよ
そ2000人に設定。 20日間の21公演
2000人以上の観客動員があれば、
それに呼応する形で、 京都の芸術系
大学には全国から優秀な学生が続々と
集まる。 「有名国立大なんかよりよっ
ぽど優秀だ」。 ある芸術系大学の非常
勤講師は本拠の総合大学と比較してこ
う語る。
ところが、 芸術系大学の弱みは卒業
後の進路 学生たちは 「自分で食べる
よ」と意に介さないが、 「独り立ちで
きるようになる30歳までに、 いかに
経済的基盤をつくるか」 が、 古くて新
しい課題だ。
古くは王侯貴族、 戦前までは事業に
成功したオーナー経営者が芸術家のス
ポンサーになった。 しかし、 所得の平
等化が進んだ今、彼らを支えることが
できる大金持ちは少ない。
そこで着目したのが、 層の厚い観客
層だ。 彼らに入場券を買ってもらうだ
けでなく、ファンドも買ってもらお
う、小原さんはこう考えた。
「金額的には小さいが、大きな実
験になった」 と小原さんは語る。
1928 ビルで開かれた Kyupi Kyupi の公演
配当が出る仕組みを取った。
年末に締めてみたら、 一割を超える
高配当になった。
大学の街・京都。 というと大規
模な総合大学の動きに注目が集まりが
ちだが、このところ活性化著しいのは
むしろ芸術系大学だ。 舞台芸術をメー
ンテーマに据えて次々と新機軸を打ち
出す京都造形芸術大や、 マンガ学科で
一世を風靡する京都精華大をはじめ、
各大学が知恵を絞る。

2004.01.01

『三条御幸町にブロードウェーを』週刊京都経済/2004年1月1日

昨年8月、 京都市中京区の三条通
と御幸町の角で小劇場を運営する
アートコンプレックス 1928 が
「キュピキュピファンド」の募集を
始めた。
このファンドは、 同劇場で行われ
る公演の準備資金を得るため
に創設されたもの。公募金額は
総額200万円。 出資者は一口
2万円から出資できる。 公演に
あらかじめ決めた一定数以上
の観客を動員できれば配当が
出る仕組み。 逆に一定数以上に
達しないと、 足りない分だけ出
資額から差し引かれる。
このファンドを仕掛けたの
が、アートコンプレックス
1928 代表の小原啓渡さんだ。
ファンド発案のきっかけにな
ったのが、小原さんが訪れた米
ニューヨークでの経験だった。
アートコンプレックス代表 小原啓渡さん
ル証券の人と知り合い、協力
していただけることになった
ので、 話が進んだ」 (同)。
条
御フが制作費を持ち出して公
従来小さな劇団は、スタッ
御幸町にブ
『ブルーマン』 というパフォ
ーマンスのステージを見に行
った。エンジェルやバッカー ク
スと呼ばれる個人投資家が舞
台制作に投資してロングラン
を続けている現場を目の当た
りにした。 「それを見たときに
いいコンテンツがあれば、 自分
でお金を用意しなくても長期
公演ができることが分かった」
と小原さんは話す。
ツ
1928 F
まずは試行的に日本でも公演
ごとにお金を集められるか何か
を確かめた。 出資者を「メセナ」 とし
て位置付け、 出えん金を募集。 公演
には、予想していた以上の観客動員
があり、ファンドとして成り立つこ
とが分かった。 「 そんな中、エンゼ
演を開始。 公演で得られるチ
ケット収入で、運営をまかな
っている。 しかし、 どの劇団
も収益基盤が弱くチケット
収入があるといっても赤字
が続く。 このため、 公演に向
けた制作費を満足に使えず、
思うような舞台製作ができ
ない悪循環に陥ってしまう
という。
このファンドはこうした悪
循環を、出資という直接金融
で断ち切ろうというものだ。
ファンドの枠組みを使えば、
小口で多くの人から資金をあ
つめることができるほか、 出
資者が観客となっていく。
小原さんは今後、 「三条御
幸町にブロードウェーを作
りたい」と話す。 「つまり、 持
続性のある劇場文化の街を
作りたいということ。 小劇団があち
こちでユニークな公演を行う町に
したいんです。 実現できれば、 産業
的にも都市政策的にも非常に意味
の大きい取り組みになると思う」。
1
を

2003.12.27

『投資資金で演劇公演』毎日新聞/2003年12月27日

投資資金で演劇公演
京都市中京区の小劇場「アート
コンプレックス1928」の運営
会社が、個人などから1口2万円
の出資を募る「投資資金」方式で
開いた長期公演が成功し、出資者
全員に1%の高配当が支払われ
る。ノウハウを提供したエンゼル
証券(大阪市)によると、小劇場
でこの方式を活用したのは初め
12%高配当
不況で演劇活動が厳しい運営ットなどで出資者を募った結果、
を強いられる中、注目される。 約70人が申し込み、100口計2
プロデューサーの小原啓渡さん 00万円が集まった。公演は延べ
(4)が、演劇文化を根付かせよう 約2500人が入場する盛況ぶり
米国のシステムを参考にした。 で、1口2万円が2万2400円
対象は、今年10~11月に計2回 になって戻る計算になった。
開いた前衛的公演。観客数が採算
ラインを上回れば出資金を配当金
とともに返す契約で、インターネ
出資者もチケット購入や知人へにある。
このPRで動員に貢献。 出資し、鑑
賞した関西経済連合会文化・観光
委員長の津田和明・サントリー相
談役は「少しでも自分でお金を出
すと関心が高まる。多くの人が盛
り上げていくのは小劇場運営の理
想」と評価している。
同小劇場は、
局ビルを改装した「1928ビル」
毎日新聞旧京都支
【高瀬浩平】
京都で
小劇場運営に光板の試み

2003.12.04

『求むプロデューサー』日経新聞/2003年12月4日

一
求むプロデューサー
高度経済成長期に「経済だけ一流」と諸
外国から言われたことが忘れられない。 豊
かな文化国家には、伝統芸能やクラシック
音楽など、一定の評価を得ているものだけ
ではなく、諸々の芸術芸能を包容する懐の
サ深さが要求される。そのためには若者にチ
ャンスを与えるプロデューサーの有無が大
きなポイントとなる。ニューヨークのブロ
ードウェイやロンドンのウェストエンドが
今日のように有名になったのは、プロデュ
ーサーたちの存在によるところが大きい。
日本でも小劇団の数は多いが、劇団員の
生活を支えるだけの収入を得ている劇団は
ほとんどないだろう。 不況の余波を受けて
大阪では上演する劇場さえ閉鎖が続いてい
る。
ブロードウェイでは「エン
あすへの
ジェルシステム」といって小
話題 劇場の舞台公演に民間人が投
資するシステムがある。当た
れば百倍、二百倍になって返
ってくることもあるそうだ。
京都でこのシステムに挑戦
しているのが小原啓渡さんだ。 インターネ
ットを利用して自ら企画した公演に対する
個人投資家を募集している。収容数約二百
人の小ホールだが、市の有形文化財にも指
定された旧新聞社支局の建物の吹き抜けを
利用したユニークなものだ。先日、その公
演を見に行ったが、平日なのに満席で立見
も出ていた。客筋もいいので今回も投資は
回収できそうだ。これが成功例となって三
条通に劇場が並ぶと京都版ブロードウェイ
が実現するかもしれない。
都会には夜も楽しめる観光資源が必要
だ。旅行会社も小原さんの活動に注目して
いるそうだ。パトロン気分も味わいながら
育てる文化の種。是非とも成功させたい。
サントリー相談役
津田 和明

2003.12.01

『個性を担う民間小ホール』上方芸能/2003年12月

アートコンプレックス 1928 劇場都市は 劇場文化を むか Tel.075-254-6520 京都市中京区三条通御幸町角 1928ビル3階 個性を競う民間小ホール 二〇〇三年三月、関西小劇場のシンボル的存在だった扇町ミ ュージアムスクエアの閉館は関西小劇場界に衝撃を与えた。 しかし、関西にはまだ数多くの民間ホールが存在している。 キャパシティが一〇〇前後の、規模は大きくなくとも運営に 独自のこだわりを滲ませるホールは今脚光を浴び始めている。 そんな個性豊かな民間ホールの魅力と活動を紹介する。 複合的な芸術体験の場 アートコンプレックス192 8は、アール・デコ で七 十五年の歴史をもつ毎日新聞の 京都ビルを、一九九九年一 二月、リニューアルオープンし た。 地下一階、地上階のビル には、オーナー直営の劇場、レ ストラン、ギャラリー、FMラ ジオカフェが入り、コンプレス クスアート (複合的な芸術)を 体験できる場として名づけられ 行うために長 ギャラや公演費用、会場費に充て、余れば投資家 に配当として払われる仕組みになっている。 出資 額は公演ごとに違う。 投資家には、一口につき一 枚の招待券がつき、 先行予約が取れて、出演者を 交えたパーティーへの参加可能という特典があ る。 劇場プロデューサーの小原啓渡さんは、「制作 や創造的な活動にサポーター的な感覚で関わると 期で滞在するアーティストたちに向けた格安の宿 泊施設「アーティスト・イン・レジデンス京都」 の運営、二ヶ月に一回、フリーペーパーによる演 ダンス批評誌の発行、劇場以外での公演 ロデュースなどを行っている。 アーチ型形状の舞台と、可動式の客席をもつ 場では、演劇、ダンス、ファッションショー、コ ンサート、パーティーなどに幅広く利用されてい る。舞台に携わる技術スタッフは八人。 主な自主 事業は、東京などで活動するダンスカンパニー・ コンドルズの関西公演と、小劇場のロングランシ ステム公演である。 通常、小劇場では二、三日し 公演できない芝居も、良いものを作って約三選 いうような参加意識の方を大切に考えているの で、投資家があまりリスクを感じない範囲の金額 にしています」と話す。 京都が持っている新しい 可能性を引き出すために、今、ショップやカフェ の出店で賑わいつつある、三条通にブロードウェ のような劇場群を作りたいというのが目標であ る。 新しい芸術文化産業にしていけるような試 みを続けている。 公演することによって、口コミで観客が増え、 役者もクオリティが上がり、作品が熟成していく と考えたことによる。 十月末から行われる三度目 のロングラン公演で、証券会社と提携し、公演を 証券化する形が実現した。 このロングランシステムは、ニューヨークのブ ロードウェーの「エンジェル・システム」を参考 に、「京都三条御幸町ブロードウェー化計画」(K SGBWP) という特別目的会社を設立し、個人 投資家からインターネットなどで慕った出資金を 〈キュピキュビ〉 の公演 51

2003.12.01

『三条御幸町ブロードウェー化計画指導!』マンスリーきんき/2003年12月

【三条御幸町ブロードウェー化計画始動!
アートコンプレックス 1928-】
京都市三条御幸町の南西門にある京都市の指
定歴史建造物 旧毎日新聞社京都支局は築70年
以上。 今もなお建築当時を偲ぶモダンな香りを
漂わせる魅力的な建物です。 この建物が劇場
「アートコンプレックス1928」 としてリニュー
アルしたのが1999年の12月、 以来、 キラリと光
る高い芸術性とエンターテイメント性を兼ねた
様々な公演、イベントを発信し続けています。
「京都三条御幸町ブロードウェー化計画」 は
アートコンプレックス1928が取り組む最も挑戦
的で壮大なプロジェクトであり、アートコンプ
レックス1928の所在地を含む京都の中心地に劇
場群を作り、 また、 国際観光都市としての「京
都」 ブランドを生かしながら外国人観光客をも
取り込んでいこうというものです。 更にアート
コンプレックス1928の事業において注目すべき
ことは、同劇場におけるロングラン公演に対す
る投資システムの導入です。
京都で創作活動をするアーティストのための
宿泊施設、 ダンス 演劇などの批評を集めたフ
リーペーパーの発行、 FMラジオ番組制作など
「コンプレックス」 の名の通り複合的な活動を
幅広く展開し、それらの相乗効果によって更な
る芸術環境を整備し、 新たな観客層の取り込み
を進める、アートコンプレックス1928のプロデュー
サー小原啓渡氏にお話を伺いました。
【エンジェルシステムの段階的導入】
アートコンプレックス1928では、ロングラン
公演に対し投資を募り、 ヒットすれば配当を出
すシステムを導入され、注目を集めていますが、
導入経緯についてお聞かせください。
小原氏: ブロードウェーでは、 エンジェル或い
はパッカースと呼ばれる投資家達が劇場制作
に投資し、ヒットすれば配当を得る 「エンジェ
ルシステム」 というシステムがあります。 そ
れを導入しようとしたのです。
エンジェルシステム導入への第一歩は2002
年に行った1回目のロングラン公演でした。
とはいえ、この時は外部からの資金調達を行っ
ておりません。 外部からの資金調達無しでど
マンスリーきんき 2003.12
小原 啓渡 (こはら けいと) 氏
アートコンプレックス1928プロデューサー。 兵
庫県出身。
1983年より照明技術者として舞台に関わる。 91
舞台技術制作会社リッジクリエイティブ株式
会社設立。 99年, アートコンプレックス1928を立
ち上げ、プロデューサーに就任。
10.25.
11.13.
当ビル3F
BAROTICA
今回の投資の対象となった 「キュピキュピ グランド歌謡ショー
キャバロティカ会場入口」
こまでやれるのかを確認するために、劇場と
劇団がリスクを分け合って、 自力で長期公演
を打ったのです。
そして翌年、 前年に行った自力での長期公
演に手ごたえを感じての第二段階のロングラ
ラン公演を打ちました。 この時には、前回の自
力での公演経験から損益分岐点を算出し、
「セーフティネットとしてのメセナ」 という
形で出資を募ることにしました。 出資金は一
一万円、 前回の動員数に達すれば全額返却
となりますが、それに満たない場合は100名
ごとに10%ずつ出資金の中から頂く、という
システムです。 出資者には招待券と出演者ら
を変えた交流パーティへの招待を特典としま
したが、収益があがった場合でも配当はあり
ません。 損得の問題ではなく、 文化的な事業
に協力した、ということに意義を見出してい
ただいていたように思います。 尤も、 最終的
には1回目を300名以上超える動員があり、
出資者には全額返却することができました。
そして、今年のアートコンプレックス1928
の3度目のロングラン公演 「キュピキュピグ
ランド歌謡ショー」 において、エンゼル証券
(株)と連携し、 エンジェルシステムを導入する
ことになりました。 スキームとしては、アー
トコンプレックス1928が特別目的会社 (SP
C) として、有限会社 「京都三条御幸町ブロー
ドウェー化計画 [KSGBWP]」 を立ち上
投資家と匿名組合契約を結ぶかたちをとっ
ています。 1口2万円で100口募りました。
前回も今回も、 小口投資にこだわっています。
小口の方がリスク感が少なく、 多くの方の参
加が可能です。 投機ではなく、 サポーター的
感覚で参加していただけるように設定しまし
た。 細かな取引相手が多くなってしまうので、
証券会社の業務も大変なものになりましたが、
趣旨に賛同してもらえました。
出資者を募ったのはインターネットを通し
てのみであったにもかかわらず 12万円
の100口が 二週間ほどで完売となりました。
このシステムを導入したことが新聞。 テレビ
などで報道されたことも影響しているとは思
いますが、 インターネットの普及によるとこ
ろは大きいと思います。
32
マンスリーきんき 2003.12
【クオリティ向上のためのファンド】
小原氏 注意しなければいけないのは、 お金が
無いからSPCを立ち上げる、 というやり方
では主催者側の責任が問われかねない、とい
うことです。 今回のエンジェルシステムは、
もともと自己資金だけで公演可能なところを
投資家にお手伝いして貰い、舞台のクオリティ
を向上させるためのファンドです。
また、このシステムは、 舞台制作側の顧客
意識の向上にも役だっています。 匿名組合な
ので出資者からとやかく言われることはない
とはいえ、人様からお預かりしたお金で制作
をし、 しかも配当を出せるようにしなければ
ならないのですから、 成功に賭ける意気込み
も変わって来ます。 そもそも質の高い文化芸
術を提供するには資金が必要であり、 資金調
達にはマネジメント能力、 ビジネスマン的バ
ランス感覚が必要なのです。
【今後の見通し】
文化・芸術産業の今後の見通しについてどう
お考えでしょうか。
小原氏: これからは感動を売る時代だと思いま
す。 そもそも、今まではモノを売る時代だっ
た と言いますが、 それにしてもモノが売れ
るのはそこに感動があるからです。 感動を売
るには、創造性が一層重要となってきます。
文化 芸術産業こそ、そんな創造性や感動さ
せる力を最も発揮できる場となりえるのでは
ないでしょうか。
それに、 文化・芸術産業は大きな経済効果
をもたらします。 舞台を観に来る人は、近く
で飲食もし、場合によっては宿泊もし、 また、
近隣の別の場所へも行くでしょう。 国際観光
元気になるのです。 小さくても文化が元気で
ある実例を育てていかなければならないと思
います。
【最後に】
舞台芸術 芸能は、観る人の心を打つだけで
なくその人から自己表現能力を引き出す効果を
も持っています。 よって、 高齢者福祉 児童教
. 障害者へのリハビリ等医療分野等、 幅広い
ニーズが考えられます。 JCDNの活動は、そ
こういった幅広いニーズを掘り起こし、アーティ
ストたちの事業マインドを喚起するものと言え
るでしょう。
とはいえ、 舞台芸術 芸能の産業としての確
立発展には、 まだまだ乗り越えなければならな
い課題が多くあります。 なかでも、事業として
自立するためのビジネスモデルの構築は、最も
重要な課題の一つです。 公演ごとにファンドを
組み、 配当を出せるようにするアートコンプレッ
クス1928の活動は、この課題解決の一つのモデ
ルケースと言えるでしょう。
今回は京都の事例をご紹介いたしましたが、
そもそも関西は深い文化的土壌を持つ土地であ
り、目の肥えた顧客が多く暮らす土地です。 こ
の地の利を生かし、よりクオリティの高いサー
ビスを提供する産業として、 舞台芸術産業が
醸成されるよう、 私たち経済産業局も応援して
いきたいと思います。
※註① コーディネート活動支援事業についての詳細は、
中小企業庁ホームページ (http://www.chu
sho.meti.go.jp/chu_top.html) の以下
RLをご参照。 http://www.chusho.meti.
go.jp/koubo/020410sinkiseltyou.htm
都市としての京都というブランドも活用した、 ※註② 匿名組合とは、 営業者と匿名組合員の2当事者
こういった経済活動をより盛んにできるはず
です。
河合文化庁長官もおっしゃっていますが、
文化が元気になると人も元気になり、経済も
の契約であり、匿名組合員の出は、営業者に
とっては預かり金と認識されます。 損失額が出
額を超えた場合、匿名組合員が出資額を超え
て損失の負担を分担することはありません。
マンスリーきんき
2003.12
33
日々の生活の中で、優れた絵画や音楽、楽しい映画や舞台などに触れることは、 私達の生活
を豊かにします。 このような文化・芸術活動は、これまで経済活動とは一線を隠したものと捉
えられてきました。 しかし、 我が国経済社会の大きな変化につれ人々の価値観が多様化し、従
来の社会カテゴリーの辺縁があいまいになり、 今までになかった分野同士の接触、 異業種交流
が生まれ始めている中で、 文化・芸術活動と経済活動の関係もまた変わりつつあります。
このコーナーでは、 優れた文化・芸術活動の創造性が、 低迷する消費の活性化や地域コンテ
ンツ産業の振興、ひいてはアートとテクノロジーの融合による新事業の創出やソフトウェアに
よる都市再生などにつながっていくことを期待しつつ、これまで当局が出会った新しい文化産
業の取り組み事例を順次紹介していきます。
31

2003.12.01

『アートコンプレックス1928の果敢な試み』地域創造/2003年12月

20061223-2003tiikisouzou_1.jpg20061223-2003tiikisouzou_2.jpg

2003.11.01

『レ・アポストロフィ ア・コール』leaf/2003年11月

Stage
ヌーボーシルクの最先端
文化庁芸術点形成事業
『ア・コール』
レアポストロフィ
ふたりのソリストのために一
今、「ヌーボーシルク=新しい
「サーカス」から目が離せない。
アクロバティックな技だけでな
く、音楽やダンスを融合した
オリジナリティあふれる幻想的
なステージは、欧米を中心にす
ごい勢いで進化している。日
本人に一番よく知られている
のは、「サルティンバンコ」 「キ
「ダム」などで人気の「シルク・
ドゥ・ソレイユ] かも。そんな
大規模公演ではないけれど、
だからこそ濃密な空間が楽し
めるステージが今秋フランスか
らやって来る。
「ア・コール』に登場するの
は、一人のミュージシャンと一
人のパフォーマーのみ。奇妙な
風貌の男が鮮やかなジャグリン
グを次々と繰り広げたかと思
うと、ピタリとやめて自問し、
さらに予想を超えた動きを続
ける。一方、ミュージシャンは
この男とは別次元に存在して
いるようで、手探りしながら
多彩な音楽を紡ぎだしてゆく。
一つの舞台にいながら交わ
りを見せない二人の関係が、
とてもユニーク。この公演をプ
ロデュースしている、アートコ
コンプレックス1928のプロデ
ユーサー・小原啓渡さんは、
「あらゆるカテゴリーを超えた
最上質のパフォーマンス」と絶
賛している。
芸術性が高いにも関わらず、
頭をひねることなくその世界
へと入り込める、極上のエン
タテインメントと言えそう。
●京都府立府民ホール
公演DATA
075 441
アルティ
1414
10月9日 (木) 20:00
一般前売3000円、
当日3500円(発売中)
劇場、チケットぴあ 0570
029999 ローソンチケッ
0570000409、
アートコンプレックス1928
2075
254 6520, th

2003.11.01

『アート集団キュピキュピ 京でロングラン公演中』京都新聞/2003年11月1日

アートコンプレックスでの昨年の舞台より
Kyup
Kyupi
up
Куца
映像と音楽、パフォーマ
ンスを組み合わせたアート
集団「Kyupi Kyu
pi(キュピキュピ)」が、
京都市中京区のアートコン
プレックス1928で『キ
ャパロティカ」をロングラ
公演中。きらびやかな照
明がまたたき、ど派手な歌
歌手がうなり、魚人間が
くねる。 空間は、爆笑と愛
とエロスとざわめきに満ち
る。“R-1指定 ちょ
ちっと大人の娯楽の趣なの
アート集団「Kyupi Kyupi」 京でロングラン上演中 |
upi Kyupi
10
Idn
Kyupi
Kyupi
だ。
°
(河村亮)
異質の交錯が鮮烈
「アートコンプ
レックスはほど
よい空間。 客席
映像作家石橋義正ら京都
プどい」正
市立芸大出身者が、九六年
に立ち上げた映像パフォー
人間し持石
マンスユニット。さまざま
対係話なアートを横断するスタイ
ルで、海外からも注目を集
ディナーショー形式の
「歌謡ショー」が基本。 魚
型の頭をした「フィッシュ
エロスとざわめきと
Fank
Ky
-
ヘッズ」、スーパーダンサ
―「よしこさん」ら石橋の
映像でおなじみのキャラク
ターが出演する。 今春初め
ロンドン、パリで公演。
喝采を背にしての凱旋公演
は、「さらに最新式の照明
を入れた。ミュージカル的
に、ショーをスムーズにし
た」という。
会場中を駆ける電光は、
盛り場のネオンの風情だ。
「電飾が好きなんです
接光そのものを見ている
「感じが」と石橋。客席と舞
台の間に、テーブル特別席
もある。ワインを片手に、
リラックスしながら楽しん
でもらう趣向だ。 その横に
アコーディオン、バイオリ
ン、ベースの楽団がスタン
バイする。
デジタルなコン
り、踊る。
ピューター音楽と照明が降
り注ぐ。映像に現れる人々
も妙だ。ひたすら体をくね
らす女、マイクにしがみつ
き熱唱する女
満を持して歌手分島麻実
コテコテの
がステージへ。
自作衣装で、オリジナルか
昭和歌
ら美空ひばりまで、
幅のにおいをかもし出す。
バックで激しく踊るダンサ
たち。中でも肉感的な「よ
しこさん」は、視線を絡め
取って離さぬ強引さだ。
ナンセンスでベタされ
「映
ど見た目だけでない。
コ
像は一秒三十フレーム。
ンマ何秒の間のずれが気に
なる」と、ち密な計算と高
度な技術の上に成立させ
た。 瞬間くもりガラスにな
り、映像の奥で踊って見え
る特殊ガラスの使用も今回
初めて平面と立体が交錯、
デジタルとアナログがせめ
ぎ合う。その質感 手触り
が鮮烈だ。
今回の公演は一般出資
者の資金を元手にロング
ランする同劇場初の試み。
石橋は「映像は残るが、ラ
イプはそれで終わり。 ロン
グランだと全員で、内容を
十三
充実させていける」。
日まで。テーブル席完売、
シート席三千五百円。同劇
壁面には、極彩色の映像 場 075(254)65
が映し出される。 文字が走 20

PAGE TOP