小原啓渡関連 - メディア情報

2005.06.01

『舞台「クローサー」が初の映画化』Lmagagine/2005年6月

イエルイエル フリマに来る客のファッションに境界線なし! 箕面市 絵里子 (会社員)
CINEMA
映画
4.25→
01
TOPIC
舞関映
舞台『クローサー』 が初の映画化。
関西演劇界の牽引者に
映画版の可能性を聞いてみた!
写真/ 藤田晃史
CINEMA
「あ
あいうことは多かれ少な
かれみんな経験してるこ
となんでね」。 え? そうなん
ですか?? 偶然に出会った男女
4人が繰り広げる泥沼恋愛映画
「クローサー」に、さらりと何
食わぬ顔の渋い男。 彼こそ京都
三条を劇場で盛り立ててきた
[アートコンプレックス1928]
のプロデューサー、小原氏だ。
男女4人が嘘と真実の間で駆
引きする「クローサー』は元
々、舞台のための戯曲。 セック
スシーンがあからさまに演じら
れるわけではないのに、こんな
にもセクシーなのはどうして?
「舞台というのは、自分の目で
視線を選んでいくわけですよ
ね。映画は監督が見せたいとこ
ろをクローズアップして視線を
監督が選んでいく。舞台は仮想
の空間だから、ある程度(演出
を)さっぴいて観客が想像力を
働かせるものだからでしょう」
映画版は登場人物たちが巧み
に言葉を交わすストーリーが基
本にある。その言葉と、言葉の
結果によって起こった事実、 例
えば別れやセックスをどう受け
止めるかは観客にゆだねられて
いる。そういう自由度が映画か
らは感じられるのだ。
「こういう物語は答えが出ない
って言うか、見ている人が最終
的にどう思うかだから」
一方、99年にロンドンで上演
され、世界的な大ヒットとなっ
た舞台「クローサー」。現代的
な色合いを付加しつつも原作の
戯曲にあまり変更を加えていな
い。 “答え”は観客各自が導きだ
すものだからだろうか?
ところで、 小原さんは年齢的
にもやっぱりラリーに同感?
「どっちの男もイヤですね。 分
かるけれどもその先もあるんだ
よって言ってあげたい」
その先ですか・・・。と、話も尽き
ませんが、その先は福島のバー
[アートコンプレックス] (4月オ
ープン) で酒のアテにいかが?
「クローサー」
5月2日(土)公開/データP参照
映画内に見え隠れ。
舞台演出の妙。
劇場ロビーで、オペラが終わって客が出てくる
シーンは演出にも使われるテクだとか。「群
家が入り乱れることで、心や二人 (ダンと
の感情のもつれを表すということですね」。 なるほ
ど蜷川幸雄もこの群衆演出をよく使うのだそう。
小原啓渡・・・ '60年兵庫県生まれ、 '99年 [アートコ
コンプレックス 1928] を立ち上げる。氏のインタビ
ュー集 「クリエーターが語る創造の原点」 (1,680
円/論創社)発売中。
●マークの見方 監督 出演声の出演 15歳未満の入場不可 18歳未満の入場不可 12歳未満は保護者の同伴が必要
062

2005.06.01

『「創る」って何?にクリエーター50人が答える』演劇ぶっく/2005年6月

「創る」って何?に
クリエーター50人が答える
建築家、演出家、音楽家など幅広
いジャンルで活躍を続けているク
リエーター50人へのインタビュー
集。 「創造とは何か」という漠然とし
たテーマながら、登場するクリエー
ター一人一人の個性がよく反映さ
クリエーター
50人が語る
創造の原点
Interviews with So
Creators
小原暨波
れている。また一人あたりのボ 「創る」とは何か
リュームが多すぎず少なすぎず、
どこから読んでも楽しめる内容に
なっている。「表現」を志す人には
是非読んでもらいたい一冊だ。
その喜びと面白さを
各界のクリエーターたち50人が語る本書を
未来に目を向ける全ての人にお勧めしたい
筑紫哲也
本体1500円+税
◎ 『クリエーター50人が語る創造の原点」 小原啓渡・著 論創社より発売
中。 1,680円 (税込)

2005.05.02

『創造の原点 50人が語る』朝日新聞/2005年5月2日

2005年(平成17年)5月2日 月曜日 44379 号 (日刊)
朝日新聞
(楽屋話
創造の原点 50人が語る
京都の劇場アートコンプレックス1928のプロデ
ユーサー小原啓さん=写真=がインタビュー集
「クリエーター50人が語る創造の原点」 (論創
社、 1600円) を出版した。
編集に携わるフリーペーパー「パフォーミング
アーツネットワーク通信」 の巻頭を10年にわ
たって飾った企画をまとめた。 現代美術家や振付
家、演劇人ら第一線で活躍する作家の作品づくり
にかける思いが行間からほとばしる。
インタビューで痛感したのは、自らが感じたこ
とを信じて追求する力が創造性の源泉になってい
ること。 小原さんは「創造性は自分に価値を見い
だすことから始まる。 プロの作家だけではなく、
現代に暮らす人々にとっても大切なことです」。
夕日
© 朝日新聞社 2005年
発行所 大阪市北区中之島3丁目
2番4号 〒530-8211
朝日新聞大阪本社
電話 06-6231-0131

2005.05.01

『やまだ知事とざっくばらんに』leaf/2005年5月

ざっく
ばらんに
Vol.4
だまだ知事
日々、文化も進化し続けていく
新旧が響き合う街だからこそ
Leat読者の代表が京都府の山田啓二知事に
テキスト/山田涼子 フォト/橋本正樹 ヘアメイク/早田明美
今回の参加者は、魅力的な「京都」発信を目的とする「楽洛まちぶら会」メンバーから。
日々の生活の中で感じる身近な問題について問いかける「やまだ知事とざっくばらんに」。
ARRER
それが、文化のバトンを渡すために必要なこと。
新しい才能を育てていく。
古きよき伝統を受け継ぎつつ、
●知事プロフィール●
山田啓二/やまだけいじ
昭和29年4月5日生。 高校時代か
ら続けているフェンシングをはじ
め、ゴルフや旅行など身体を動か
すことが大好き。 それゆえ、何事
も前向きに “やる気”重視の体育
会系人間。 京都府副知事を経て、
平成14年知事に就任。
株式会社阪急百貨店
四条河原町阪急店長 井戸博美さん
西日本初の女性店長として、 百貨店に新たな風
を吹き込む。 3/18には、7・8階レストラン街のリ
ニューアルで、3人の達人によるイタリアンが登場。
アートコンプレックス1928
プロデューサー 小原啓渡さん
「三条通りを日本版ブローウェイに」 を究極の目
標に、劇場プロデュースに奮闘中。 2004年関西
元気文化圏推進協議会賞ニューパワー賞受賞。
京都映画祭事務局員
吉田さん
映画評論家、 大学非常勤講師の顔を持ち、5
月から大阪朝日カルチャーにて 「シネマでお
「しゃれを」 の講座を担当する。詳しい京都情報は、京都府ホームページへアクセス!
http://www.pret.kyoto.jp/
ジビエを堪能できる、 鹿肉ラグーソース和えパッパルデッレ 2100
円。 鹿肉の旨味がぎゅっと凝縮された一皿
国の重要文化財に指定されている、旧日本銀
マーケット」の会場となり、銀行のカウンタ
行京都支店。 今年から開催する「アートフリ
ーが残る1階部分や、人通りの多い三条通り
京都文化博物館 別館
に面した玄関の外側などを使う予定。
京都府京都文化博物館
百规市中京区三多涌高會
URL http://www.bunpaku.or.jp
開館時間(常設展) 10:00~19:30
TEL 075-222-0888 (代)
(入館~19:00)
入館料 (常設展) 一般500円 大高生400円
中小生300円
昨年9月に開催された、 夜の三条通りをライ
トアップするイベント「三条あかり景色」で
は、文化博物館の壁面に映像が上映された。
月曜休(祝日の場合は翌日休)
京都文化の発信のために
山田知事 みなさんは、「楽洛まちぶら会」の
メンバーということですが、昨年9月に行わ
れた「三条あかり景色」はとてもユニークな
イベントでしたね。
小原さん ありがとうございます。 街中な
かでも三条界隈からの文化発信を目的とした
活動のひとつとして開催しましたが、「第4回
「京都映画祭」 とタッグを組めたのがよかった
ですね。今年の節分には、仮装をして、鬼を
驚かせ追い払うといった行事「お化け」を楽
しむイベントも開催しました。 昔は一般家庭
でも行われていた風習に触れることができる
貴重な機会になったと思います。
吉田さん 映画祭も同じです。 時代劇が中心
だった頃は、「映画」といえば京都太秦でし
た。そういった京都でつくられた映画の魅力
新たに知ったり、再確認することには重要
意味があると思います。
山田知事 京都ならではの文化を発信してい
くことは、まちづくりの基本ですね。
井戸さん ただ、京都への憧れは高まっても、
「京都=一見さんお断りの文化」といったイメ
ージは根強いんですね。私は常々、百貨店の
担う役割は、商品を販売するだけではなく、
モノを介して提供するサービスカではないか
と考えています。 そのサービスは、文化の提
供でもあるんです。デパートの案内サービス
で多い質問は、意外にも周辺情報なんですよ
(笑)。 ランチの美味しい店とか、 観光スポッ
トへの行き方とか。そこで当店も協力してい
街中のモバイルマップをお渡しして説明さ
せていただくのですが、みなさん、京都の新
鮮な情報に喜んでくださいます。
吉田さん 京都ブランドの威力は強いですね。
山田知事 だからこそ、京都の魅力を伝える
のはもちろん、伝統文化だけでなく、常に新
しい試みに挑戦するべきでしょうね。
術を出し合ってできることは、大きな力にな
るでしょうね。例えば、先ほどおっしゃって
いた「場所提供」という面から言えば・・・新年
度から京都文化博物館で、若手の芸術家や伝
統工芸の職人たちが作品を展示・販売できる
「アートフリーマーケット」を開きます。 府内
には京都市を中心に芸術学業の分野を有する
大学が約20校、そのほかに、伝統工芸の専門
学校や研修施設もあり、多くの学生が学んで
います。しかし、長引く不況の影響で、卒業
の後すぐに創作活動で生計を立てることは厳
しいのが現状です。
小原さん そうだと思います。 夢と希望をも
った若い人たちを、できる限り応援したいも
のですね。
山田知事 この「アートフリーマーケット」
では、そのような人たちに作品発表の機会を
提供し、新たな才能の発掘を目指した試みで
す。博物館が人と人との出会いの場になるよ
うに活用してこそ、行政が活きてくる。
吉田さん 映画祭やアートフリーマーケット
だけでなく、いろんなイベントをバックアッ
プしていただければ、これから伸びていくだ
ろう才能が花開くチャンスも増えますね。
小原さん 新しい試みをするためには、新しい
人材や才能をもっと育てていくべきだと思いま
す。 文化ベンチャー、 文化のフリーマーケット
といった感覚で、若いクリエーターたちに場所
や機会を提供したいですね。
山田知事 文化は投資が難しいもの。しかし、
才能ある人たちを応援するシステムは必要です
ね。
小原さん 例えば、海外では巨匠と呼ばれるよ
うなアーティストたちが、積極的に小学校など
で指導します。 草が生えてるところを探して
るのではなく、ある程度時間がかかるのを承知
で育てることの大切さを知っているからこそ、
畑を耕すような意識で文化を育んでいくんです
ね。
山田知事 次へ繋げることが、子どもたちへの
投資だという考え方は大切ですよ。
吉田さん 日常の中でも文化を伝えるシーンが
いくつもあります。私の着物は母のものですが、
サイズを直して着ています。 昔は、母から娘に
着物を譲り、着付けはもちろん手入れの仕方な
ども一緒に教えてもらうといったことは当たり
前だったんです。
井戸さん ここ数年の浴衣ブームは、きっと若
い方たちにとって、着物に触れるきっかけでは
ないでしょうか。 浴衣に袖を通すと「いつもと
は違った自分になれる」そんな気持ちを一度味
わえば、着物に興味を抱くかもしれない。 彼女
たちにとって着物は決して古いものではなく、
新しいものなのですね。
小原さん 行政がサポートしているというだ
けで、注目度が高くなります。 僕は「芸術で
は食えない」という発想を変えていけたら、
と思っています。 人が集まる場所から経済や
文化が発展していくことは明らかですから、
芸術をビジネスとして成立させる方法を考え
たい。京都ならではといえる、通りが碁盤の
目になっていることを利用し、通りごとにテ
ーマを決めて再開発をするのはいかがですか。
室町=呉服屋といった各通りが特色を持てば、
京都はもっと面白い街になるんじゃないでし
ょうか。
山田知事 こうしてお話しているだけでも、
いろんなアイデアが出てきますね。 これから
も、新たな芽を大切に育てていけるような、
そんな街づくりを目指します。
明治45年に建てられた町家の蔵を改装し
た [カーサビアンカ]
白子のドライトマト入りレモンバターソース
1900円は、ほのかな酸味が絶妙
京都文化の持つチカラ
吉田さん映画祭では、ワークショップが好
評でした。 現場で働く人の話は興味深いと思
います。けれど、最近は日本映画を観る若者
が減っているのが現状です。観たことのない
人たちに京都の映画の魅力を伝えたい。 映画
館へ行くことの大切さ、面白さを知ってほし
い。そういう思いで映画祭を開催しています。
いろんな角度から、いろんな人が日本映画を
PRしていって下さればと思うのです。
小原さん 結局、人ですよね。人を活かせる
システムになっているかどうかにかかってい
る。 金鉱は眠っているのに掘り起こせないの
はもったいないじゃないですか。
山田知事 京都はロケ地がとても多い。 映画
ロケ地めぐりなど、おもしろそうですよね。
文化を発信するためにはコーディネーターが
どうしても必要になる。 クリエイティブな面
で、それが行政の役割だと思っています。
井戸さん 文化をエネルギーに変えられるよ
うなイベントやシステムが充実すればいいで
すね。 阪急は、いい仕事をするには、やりた
い人にやらせるのが一番いいという考え方を
持っています。
山田知事 いいですね。それぞれが才能や技
今年の節分に開催された「楽洛まちぶら会」主催のイベン
「節分おばけしき」では、京都文化博物館前で踊りや歌
のパフォーマンスが繰り広げられた
○今回のお店は… ○
カーサビアンカ
イタリアの郷土料理がベース
本場の味は食通をも唸らせる
CASE DIARO
イタリア北部で4年半の修業、イタリア
一筋2年の那須シェフは、現在も1年に
2回はイタリアへ行き、エネルギーを吸収
し、新しいイタリアンを追及し続ける。 あ
えてアレンジはせず、本来のイタリアンに
こだわる。 ヨーロッパから届く素材に加え、
現地で仕入れた種を奈良の契約農家で栽培
するチーマディラーパなど、素材に対する
真摯な姿勢も魅力。うまくソースと絡む手
打ちの自家製パスタ、バジルや野菜を練り
こんだ焼き立てパン、ゴルゴンゾーラのア
イスほか20種類以上用意されているデザー
トなどがいただけるパスタランチは190
0円~、ディナーはアラカルトが人気。
RISTORANTE
Casab
京都市上京区今出川通寺町西入ル南側
TEL 075-241-3023
12時~14時(LO)、17時~21時30分(LO)
月曜休 P有
*お店と参加者はLeafが選ばせていただきました

2005.05.01

『三条通の新しい風をつくるプロデューサーたち』季刊まちづくり/2005年5月1日

三条通の新しい風をつくるプロデューサーたち
三条通に新風を吹き込んでいるプロ
デューサーたちがいる。その一人はN
TT都市開発の渡辺敏幸さんだ。
「大正15年にできた電話局を平成2年
にNTT都市開発がどのように使うか
検討を始めました。 三条通り周辺はビ
ジネス街。 しかし時代が変わり、 オフ
ィスに空き家が目立つようになってい
たんです。 もう一度地域を盛り上げる
にはどのような方法があるか。 たまた
まであった人に、商業地としてまちを
活気付けたらと示唆されました」
新しい商業の形態を作ってみたいと
社外の人々に呼びかけたら、多くの参
加があった。
「呼びかけに答えた人々で、新風社中
渡辺敏幸新風館館長
伝統的な両側町の一郭に、広場を中心
とする西欧的な空間が出現し、「新し
い感性」の若者たちを惹き付け始めて
いる。
もう一人、 オフ・ブロードウェイの
空気を三条通に吹き込んでいる演劇プ
ロデューサーがいる。 アートコンプレ
ックス1928のプロデューサー小原
啓さんだ。
「ニューヨークが好きで通いましたよ。
街に興味があったんと、ショービジネ
スの世界が魅力やったね。 1999年
にオフ・ブロードウェイのブルーマン
が面白いという話が日本に伝わってき
て、それを観に行ったが、なかなかチ
ケットが取れないほどや、とにかく面
白い。それに金を掛けていない。これ
やったらうちでもやれると思った。 内
さえ面白けりゃいけるんや、と分か
りましたからね」
建築家の若林広幸が毎日新聞京都支
社ビルを保存のため買い取り(有)19
文化の発信基地として再生された旧毎日新聞
京都支局ビル
を設立しました。参加された方たちは、
自分の会社でできないことをどこかで
したいと考えたようですね。ハードを
つくったらお終いではなく、運営を中
心に考えました。 「新風」とはここか
ら新しい商業が始まり、見えない風に
感じる感性を大事にしたいから」
単なるテナント葉ではなく、最初か
らまちへの波及効果を意図していた。
「一人だけが素晴らしくとも、何も楽
しくない。 横断的で網の目のような付
き合いを作ることにより、地域のポテ
ンシャルが上がるはずです。 一緒につ
くっていくことによって、変化してい
く。ここで働きたい、ここで住みたい、
ここを訪れたいという三つの要素がな
いと、まちは活性化しません」
一方向的な企画・運営ではなく、 共
有の場として再生することを考えた。
「日本はハードにお金を掛け過ぎるが、
まちは人がつくっていくもの。人に影
響を与え、楽しみを与えることには、
お金は要らない。 人々が共有できる楽
しみや悲しみがベースで、それが可能
なまちをつくっていくことが大事で
す。 最初、井戸の周りに人が集まって、
人の役に立つものを売る人たちがやっ
喜びも悲しみも共有していく。
本来、 まちはそういうものだったはず
です」
中央を青空広場にして円形舞台を設
置し、あえて店舗は周辺に配置した。
28を設立。 最上階にホールがあった
ので文化の発信基地として打ち出そう
ということになった。 そのプロデュー
サー役が小原さんにまわってきて、 こ
けら落としに本場ニューヨークでも注
目された劇団コンドルズ公演を企画し
ヒットを飛ばした。
舞台技術者として演劇の世界に入っ
小原さんは、劇団出身と異なり「文
「化芸術」の担い手に甘んじてはいない。
「文化芸術を「産業」に高めていきた
い喰えない世界だったのをオープン
にして、経済に結び付けていくため、
(公演資金を一般公募する) エンジェ
ル・システムを導入してロングランを
「狙う」という。
実際にエンジェル・システムを導入
し、映像とパフォーマンス集団「キュ
「ビキュピ」によるライブ「キャバロテ
イカ」で1ヵ月に及ぶロングラン公演
を実現した。
「基本的には公共には頼らない。喰え
なくて当たり前と誇らしげに言う人が
いますが、これだと「産業」となる可
能性はなくなりますよ」
小原さんはいま、三条通を演劇のま
ちにする「京都三条御幸町ブロードウ
「ェー化計画」に取り組んでいる。 国内
の先例として意識したのは東京の下北
沢。 下北沢は、 本多劇場の設立がきっ
かけとなって数多くの小劇場が誕生
し、若者のまちとなっている。 三条通
も小さくてもいいから三つは劇場が欲
しいと構想を語る。
烏丸通に面した新風館のファサード
新風館の入口
新風館の内側。 中形式の商業施設だ
アートコンプレックス1928のプロデュー
サー小原啓さん
新聞社屋の講堂を再利用したアートコンプレ
ックス1928の演劇公演
まちづくり 0501
特集2 現場に根ざす都市再生の試み

2005.05.01

『クリエーター50人の原点』シアターガイド/2005年5月

聞き耳情報
クリエイター50人の原点
創刊から10年目に入るフリーペーパー
「パフォーミングアーツ・ネットワーク通
信 (P.A.N. PRESS)」に掲載されてきたアー
ティストインタビューをまとめた一冊「ク
リエーター50人が語る創造の原点」が発売
中。鈴江俊郎、伊藤キム、麿赤兒、近藤良
平、 フィリップ・ドゥクフレ、松本雄吉、
茂山あきら、などなど幅広いジャンルで活
躍するクリエイターたちの創造の原点に迫
る。著者はアートコンプレックス1928
のプロデューサー、 小原啓渡。 論創社より
1680円。

2005.04.08

『投資募り舞台芸術後押し』毎日新聞/2005年4月8日

MAINICHI (*)
新每
聞日
毎日新聞大阪本社
CD (コンパクトディスク) やビデオなどの複製品が
商業的成功の可能性を持つ音楽や映画に比べて厳しい環
境にある舞台芸術を、経済的に成り立たせるにはどうす
ればいいのか。 京都市中京区の「アートコンプレックス
1928」 プロデューサー、 小原啓渡さんは、 投資ファ
舞台芸術との出合いは?
◆大学1年の時、先輩に誘わ
れて麿赤児さんの「大駱駝艦」
の公演を見に行きました。 まだ
「舞踏」が市民権を得る前。 雪
が吹きすさぶ田んぼの中の仮設
舞台が暗転し、再びライトが当
たると全身白塗りのダンサーが
ぶら下がっている。 めちゃくち
ショックで「こんな世界があ
ったんや」 と思いました。 カメ
われら
ら
れ気
元
ラクラブに入っていたので、舞
踏を追っかけて撮りだしたの
が、舞台との接点です。
舞台にかかわる仕事に就
いたのは。
◆大学を中退し、1年間イン
ド、ネパール、タイを放浪。 ネ
パールでトレッキング中に雪の
中で道に迷い、夜になってしま
いました。「寝たらあかん」と
思いましたが、うとうとしてし
まった。寒さで目覚めたら、朝
投資募り舞台芸術後押し
ンドや地域社会との協働」など、新たな手法を次々に
1年度関西元気文化圏推進協議会ニュー
実践している。
パワー賞を受賞した小原さんに、プロデューサー像を語
ってもらった。
【山口透、写真も】
証券会社と交渉して、投資ファ
ンドを募集。1回目は12%、2
回目は8%のリターンを返せま
した。 今、製作規模30億円のプ
ロジェクトを企画中です。
昨年9月に三条通をライ
トアップするなど、まちとの協
働」にも取り組んでいますね。
といわれるパリ市立劇場での公
演も実現。 そこでカンパニーは
解散し、京都に腰を落ち着け
事をするようになりました。
アートコンプレックス
928の経営に乗り出された。
かと思うほど明るい。雲が切れ、デュースへ。
◆1928ビル(旧毎日新聞
満月の光のおかげで助かりまし ◆9年にコンテンポラリーダ 京都支局ビル)を買った建築家
た。普通で見る月光とは感動が ンスの日仏プロジェクトの日本 の若林広幸さんから「ホールを
違い、明かりに関係する仕事を 側プロデューサーを引き受けま やらへんか」と声をかけられま
したいと思いました。京都の舞 した。テクニカルディレクター した。若林さんと半分ずつ出資
台照明の会社で基礎を学び、フ として照明・音響から移動の手 して8年12月、アートコンプレ
リーの照明家になりました。 配まで担当しました。98年にはックスを立ち上げました。
照明から舞台全体のプロ コンテンポラリーダンスの殿堂 基本は小屋で、おカネがでた。3日間で3万人が来て 商
僕は三条通を日本のプロー
ドウェーにしたいという夢があ
ります。とにかく行動をと、建
物のライトアップだけでなく、
壁面に映像を映したりしまし
まちと「協働」三条通ライトアップ
こはら・けいと
1960年兵庫県千
和町生まれ。同志社大法学
者として活動し、91年制作
|部中退。83年から照明技術
|会社「リッジクリエイティ
設立。99年 「アートコ
ンプレックス1928」のプロ
デューサーに就任。 アーテ
ィストのための宿泊施設
| アーティスト・イン・レ
台芸術のフリーペーパー
|ジデンス京都」の運営、舞
「P. A. N. PRESS」
の発行など、幅広く活動し
ている。同誌に連載した芸
術家へのインタビューをま
とめた「クリエーター50人
「アートコンプレックス 1928」
小原啓
さん
きたら年3、4本の主催公演。
世界で通用すると思うダンスカ
ンパニー、劇団に声をかけ、 プ
ロデュースします。
ロングラン公演を後押し
する投資ファンドが注目されて
います。
◆ニューヨークで評判の舞台
を見に行ったら、オフブロード
ウェーの小劇場で、何年もロン
グラン公演をやっていた。ニュ
ーヨークの仕組みは、投資を募
うまくいけば配当するエンゼ
ルシステム。 「日本でもできる
んちゃうの」と、考えました。
いきなりでは失敗すると考
え、ロングラン公演が可能か実
店の売り上げが平均で1・5倍
になったことがわかりました。
大阪でも活動。
◆大阪市住之江区の造船所跡
地のオーナーと知り合って、現
地を見に行ったらムチャクチャ
かっこいい。僕にやらせてくれ
ませんかと言ってみたら、「や
と。僕が旬な人だ
ってみたら」
と思う3人を集め、4人でアー
トイベントを始めました。 30年
間続けていく計画です。
今後の目標は?
◆浅利慶太さんを尊敬してい
るんです。舞台芸術、ショービジ
ネスを経営の基盤に乗せた。僕
はこっちで作ったものを世界に
験し、次に私募債の限界の4人出していくビジネスモデルを作
以内で寄付を募り、採算ライン りたいんです。浅利さんを超え
を超えたので全額返しました。 ていくにはそれしかない。

2005.04.01

『観光・集客のキーワード 「イベントファンド」』季刊ミーティングビジネス/2005年4月

観光・集客のキーワード・
イベントファンド
観光・集客事業への市民参加
観光客を視野に入れた地域づくり
にいかに市民が参加するのか。人々の意
欲を集めるためには、新たな方法論が不
可欠だろう。
大阪では市民参加型の新名所づくりが
動き出している。 建築家の安藤忠雄氏を
実行委員長とする「桜の会 平成の通り
抜け」事業である。一口1万円で多くの
市民から寄付を集め、都心を還流する大
堂島川・土佐堀川の河畔に、千本の
桜を植樹しようとする試みである。 30口
分でひとつの寄付者の名前を書き込んだ
ネームプレートを作成、いずれかの樹に
取り付けられることになる。 予定されて
いる寄付額は3億円になる。
河川敷の公園は、近い将来、面目を一
新するであろう。 寄付者は自分の名前を
探しながら、満開の水辺を散策する楽し
みが待っているというわけだ。 1月8日
には小泉首相も参加し、 毛馬桜之宮公
第1回の植樹式が行われた。 行政や
地元経済会も全面的に協力しており、美
的景観を産みだす市民運動という様子を
示しつつある。
ニン
もちろん市民から広く寄付を集めて、
観光名所を造ろうとする発想は新しいも
のではない。 大阪にあってもしばしば、
良き先例として紹介されているのが、大
阪城天守閣である。昭和のはじめ、市民
寄付を集めるかたちで鉄筋コンクリー
ト造の城が見事に復興した。 徳川時代
に築かれた天守台には長く建物が不在で
あったが、都市のシンボルを要望する市
民の意識が結集、屏風絵から推定復原さ
れた豊臣時代の楼閣が姿を現した。 竣工
当時は街全体がお祭り騒ぎとなった。 ま
その後、今日に至るまで、大阪を代表
する観光名所として役割を担っている。
イベントとファンド
市民にとって誇りとなる、わが街のシ
ンボルづくりは、観光集客事業において
も有益である。もっともそれが収益事業
の場合には寄付行為ではなく、 最近注目
されているエンターテインメントビジネ
スやイベント事業を対象としたファンド
というかたちで資金を集めることも可能
だろう。
すでに成功した試みもある。 たとえば
日韓共催されたサッカーのワールドカッ
プの際、試合会場以外のスタジアムなどに
集まって応援するイベント、パブリック
ビューイングのなかには、ファンドによっ
資金を調達し成功させた例がある。 あ
る試みでは、わずか1カ月半ほどの事業
で、7.9パーセントの利回りがあった
という。
逆に失敗事例もある。 「ジュラシック・
パーク・インスティテュート・ツアー」
と題するイベントは、 15億円をファンド
で集めて開催に至ったものだ。会場は東
京の代々木公園に仮設された。 現代に蘇
生した恐竜を飼育する研究所が東京に謎
生したという設定である。 古生物に関す
るミュージアム風のエントランスを抜け
恐竜たちの生態を見せる場や病
などがあり、その内部を見学する学習
ツアーが始まる。 あまりにも有名な映画
の物語世界の後日談を経験できるわけだ。
もちろん平穏無事な時間が過ぎるわけで
はない。途中、おぞましい事件がおこる
のはお約束である。
古代生物の生態も学ぶことができ、 世
代を超えて楽しめる事であったが、予
想されたほどの集客を果たすことができ
なかった。損益分岐と設定された880万人
自律する地域
Meeting Business Apr.-Jun. 2005 5220061119-meeting72_2.jpg

2005.04.01

『「P.A.N.PRESS」が本に!”創造”、そのココロは?』Lmagagine/2005年4月

クリエーター
50人が語る
M創造の原点
GMON
M1000
「P.A.N. PRESS」が本に!
“創造”、そのココロは?
『P.A.N. PRESS』 は [アー
トコンプレックス1928] の
プロデューサー、小原啓渡
が編集するフリーペーパー。
彼が出会った各分野のアー
ティスト50人ものインタビ
ューが1冊の本に。 『クリ
エーター50人が語る創造の
原点』(論創社 ・ 1,600円)。

2005.03.21

『地域の中で(11)空間?街をクリエイトする』週刊京都経済/2005年3月21日

第686号
1998年1月28日第3種郵便
Independent intelligent
Interactive Inter-local
journalism
週刊京都経済
2005年(平成17年)3月21日 (月曜日) 1
週刊京都経済
吉崎大
http://www.kyoto-keizai.co.jp/
日刊京都经济改期
The Kyoto Economic Journal
発行所: 京都経済新聞社
〒600-8815 京都市下京区中堂寺粟田町93
京都リサーチパーク
TEL:075-316-1000
COCON
1938-2005
~四条烏丸物語~
丸
生
第3部 地域のなかで
さ
(11) 空間街をクリエイトする
様変わりした。 通りにはカフェやショップが次々とできた。
小原は今、三条御幸町界隈を「ブロードウェー化」したいと考
えている。 小劇場がいくつか並び、 若手劇団が常に公演を催す
ような街の姿をイメージする。「小劇場って、創造性を刺激する
場所。そんな街をつくりたい。 それには誰か突っ走る人がいな
いと。 もちろん、 それは独善に陥るという意味ではない。 突っ
走って、それが受け入れられれば、周りの人を巻き込むことが
できる。 まちづくりってそんなもんじゃないですか」 (同)。
三条通りに人の流れを作ったきっかけの1つが、 烏丸姉小路
角に立地する複合商業施設の新風館だ。 元NTTの局舎を再利
突っ走るから変わる
気付いたのは2002年頃だった。 小劇場運営会社のアートコ
コンプレックス 1928 でプロデューサーを務める小原啓渡は、い
つものように劇場のある三条御幸町に向かった。 三条通に入っ
た時、「あれ? 人が多いな」 と思った。
平日にも関わらず多くの人が歩いている。 特に若い人が多い
ようだ。 近辺でイベントがあったという様子でもない。 小原は
「それから三条通を歩くたびに、 新しい店ができて人の流れが増
えた」という。
小原が1928ビルに小劇場をオープンしたのは1999年12月。
友人の建築家から誘われたのが1928ビルと関わるきっかけに。
演劇などのプロデュースを通じ、 小劇場が持つ独特の空間を京
都の街中で実現させたいと思っていた。 当時、 三条御幸町周辺は
「ビックリするくらい人通りがなかった」 (小原)。 それが3年で
運営拠点として庇(ひさし)を貸す。 行政が商業振興の一環として
取り組むインキュベーション事業にもスペースを貸している
渡辺は「最初の波紋の次は、湧き水が必要。 底から湧き出す水
が波紋を作るように、 新風館から常に新しい動きが湧き出てい
るような姿を目指している」と話す。
昨年9月、 烏丸三条西入ルに新しい複合商業施設がお目見え
した。オープンしたのは 「文椿ビルヂング」。 もともと呉服卸会
社として使われていた建物だった。 同ビルのオーナーで、 呉服
卸会社社長の次田幸司は「建物を三条通りを歩く人に使っても
らえるようにしたかった」と衣替えした理由を話す。
次田が街の変化に気付いたのも2002年ごろだった。 それま
室町の呉服卸街では、暗いニュースが相次ぐ。 そんな中、 室
町から撤退した卸会社の跡地に次々とマンションが建つ。 合わ
せて、 烏丸三条角にオープンしたコーヒーショップが若い人を
集めているのに気がついた。
使用した近代的なレンガ造りの建物で、 有名セレクトショップな次田は「もともと室町は業者の街。 そんな室町が、 消費者や生
どが入っている。
新風館ができたことで、同館と1928ビルの2つの点を結ぶ
人の動線ができる。 その動線めがけて、カフェやショップが集
まる。すると、今度はまたカフェやショップを目当てに人が歩
く。 そんな循環が三条通に生まれた。
活者の街に変わりつつある。 その人の流れを生す取り組みをす
室町全体が、 目の前のエンドユーザーに目
る会社も出てきた。
を向けるきっかけになるかもしれない」と話す。 (敬称略)
御池通
同館はまもなく、開館以来の来場者数が延べ1000万人に達et
する。 館長の渡辺敏幸ら新風館のスタッフが開館以来、 苦心し
三条通
てきたのはいかに地域との連携・融合を図るかということ。 渡辺
は「石を投じてできる波紋と同じ。 近いところから理解され、愛
されるようになることが大事だ」 と話す。
老舗商店が軒を連ねる近隣の通りとタイアップし、 店舗に照明
NPOが運営する自転車タクシーには、
をあてるイベントも行った。
(24
四条通
烏丸通
①
④をか主
|| 新変ら要三
C風え線な条
0館てへ商か
Cい 業ら
03 る 線複四
N! か合条
施界
面設隈
1928への
チビ人地立
シルの図地
流 す
グ②点る

2005.02.06

『夢は京都版ブロードウェー』讀賣新聞/2005年2月6日

讀賣新聞
発行所
読売新聞大阪本社
第18700号
#530-8551
大阪市北区野崎町5-9
2005年(平成17年) 2月6日 日曜日
電話 (06)6361-1111 (代)
http://www.yomiuri.co.jp/
采
アート
コンプレックス
/京都市
1928
夢は京都版ブロードウェー
冬のヒマラヤで満月を見た。
予定より一つ先の山小屋を欲張
ろうとして、途中の岩陰に一人
立ち往生したその日。意識はも
うろうとなりながらあまりの寒
さに睡魔も失せ、目を開けると
朝"だった。「いや、朝や!
と勘違いするほど明るいんで
す。死にかけの身に、あの月光
はホンマありがたかった」
二十二歳のこの出来事が舞台
照明やセッティングのプロにな
るきっかけと、小原啓渡(44)は
言う。 失恋 大学中退、インド
ヒマラヤ放浪…。 長く町長を
務めた名士を父に持つ長男は、
「絵に描いたような流転」の果
てに独創的なライティングを手
がける技術者として一本立ちし
た。六年前には、京都に残る昭
和初期の名建築で劇場経営にも
乗り出す。
「アートコンプレックス1928」の入るビル。 レトロでモダンな外観が、 古都のたたずまいと不思議によくなじむ
京都市役所近く、三条通と御
幸町通が交わる角に、レトロな
四階建てのビルが立っている。
明るい肌色の壁に曲線や直線で
繊細な凹凸が施されている。
ビルの完成は一九二八年。 京
大や国会議事堂に携わった戦前
の関西建築界の重鎮、武田五一
が設計した。 一時は老朽化で解
体も心配されたが、九八年に市
内在住の建築家が買い取り、耐
震壁を補強するなどしてテナン
トビルに生まれ変わった。
「アートコンプレックス19
28」はその三階だ。 高さ五
のアーチ形天井の先に講堂風の
舞台。席数は二百余。 側壁の大
きな窓から柔らかい光が差す。
「それまで何百という劇場を見
てきたけど、こんな味のある空
間は初めてでした。ここを買っ
建築家が知り合いで、 『ホー
運営してみないか』という
「誘いに即飛びついた」。小原は
そう当時を顧みる。
のは、公演費用を小口投資家の
出資で賄うシステムだ。 二年前
の自主公演「キャパロティカ」
証券会社と手を組み、 一口2
万円の出資を募って200万円
を集めた。地元のパフォーマン
集団「キュピキュピ」が笑い
やダンスも交えたその舞台は連
日満員。一口2400円、12%
の高配当"を生む。 「本場ニ
ニューヨークのブロードウェーで
はこの方法によるロングランが
当たり前。 あっちでやれること
が京都でできんわけがないと思
います」
小原のアイデアに日本芸術文
化振興会理事長の津田和明(10)
も出資を買って出た。 「いわば
パトロン気分も味わいつつ育て
文化の種ですよ。京都版プロ
ードウェーを目指す彼みたいな
取り組みが、都会の観光資源に
もなるんじゃないかと」
今の劇場の活況を見れば、 古
都が演劇の街に化けても不思議
はないか。
(敬称略)
この小劇場を一躍有名にした
宇佐美伸
中島正品撮影
info
世界11か国22人のアーティス
|トが多様なパフォーマンスを繰
り広げる 「日本国際パフォーマ
ンス・アート・フェスティバル
パフ05」が28日 - 3月2日。
19時開演。 奥田ワレタと真野絵
里の二人芝居 「愛なんかで腹が
いっぱいになる女」が3月24
26日。 0752546520。

2005.02.02

『小劇団ロングラン公演に道』毎日新聞/2005年2月2日

小劇団ロングラン公演に道
舞台公演を投資の対象
にした「文化事業ファン
「ド」を、証券会社とタイ
アップして商品化し、小
劇団のロングラン公演に
各所で開い
た 「NAMURA AR
T MEETING」 で
は「臨界の芸術論」と題
して38時間ぶっ続けでト
道を開いた。 12万円渡クなどを行った。年
出
パ
方式で、
フォーマンス集団「キュ
「ピキュピ」の公演は1年
秋、1%の配当を出した。
第2弾の1年。 「電視游
「戯科学館」の公演は、思
ったように客足が伸びな
かったが、5月にNHK
がドキュメンタリーを全
国ネットで放映。最終的
世界には追加公演も行い、全
30公演で8%の配当を確
保した。
06年に大阪市
見えで、実
行の代表として参
している。
また、京都市中京区・
三条通の元毎日新聞京
のビルにある小
劇場「アートコンプレ
ックス1928」 で、 プ
ロデューサーを務めてい
贈呈式で、小原さんは
「今後も新しい価値観
提案できるような文化活
動を続けていきたい」と
抱負を述べた。
ニューパワー賞を受賞し
小原啓渡さん大阪市
中央区のホテルで1月1
日大崎幸二写す
NP
文化事業ファンド商品化 小原啓渡さん
る。
郵便振替口座 009200-450
発行所:大阪市北区梅田3丁目4番5号 〒530-8251 電話 (06)6345-1551
(*)) MAINICHI G
新每
聞日
毎日新聞大阪本社
毎日新聞社 2005

2005.01.08

『関西文化賞決まる』朝日新聞/2005年1月8日

44267号
(日刊)
朝日新聞
■ 関西文化賞決まる
関西の経済団体や企業
などでつくる関西元気文
化圏推進協議会が毎年贈
同協議会賞の4年の受
賞者が7日、発表され
大賞に和歌山 奈
良、三重の各県で組織
し、「紀伊山地の霊場と
参詣道(さんけいみち)」
の世界遺産登録の実現に
大きな役割を果たした世
世界遺産登録推進三県協議
会が選ばれた。
また今年から設けられ
特別賞にアテネ五輪の
柔道金メダリスト野村忠
宏さんと劇団四季 ニュ
パワー賞には映画「ス
ウィングガールズ」のモ
|デルとなった兵庫県立高
砂高校ジャズバンド部、
京都の劇場アートコンプ
レックス1928のプロ
|デューサー小原啓渡さ
ん堂薬師堂 「お水汲
(く) み」実行委員会が
それぞれ受賞した。
2005年1月8日付 朝日新聞朝刊
© 朝日新聞社 2005年
大阪市北区中之島3丁目
発行所 2番4号 〒530-8211
朝日新聞大阪本社
電話 06-6231-0131

2005.01.08

『「いちびり」が文化生む』日経新聞/2005年1月8日

1月8日
土曜日 |
発行所 日本経済新聞社
東京都千代田区大手町1-9-5
大阪士中央区大手前1-1-1
名市中区栄4-16-33
西部支社 〒812-8666 092-473-3300
支社 080-6621 0111281-3211
幌市中央区北1条西6-1-2
札札
カンサイ人
<創る>
ピアノトリオを中心にし工房はどこですか」と真顔
| ヨーロピアンジャズを発で聞く人は後を絶たない。
信する澤野工房(大阪市浪
速区)は、マニアも一目置
異色のレコード会社だ。
実は社長の澤野由明 (3)
は、通天閣のおひざ元、 新
世界で四代続く履物店
一人でもある。
ジャズとの出合いは高校
三年生の十八歳。 大阪中の
中古レコードを買いあさっ
た。大学卒業後、家業を継
ぐ傍ら、一九八〇年に前身
澤野商会を設立。 パリに
住む弟が現地での情報収集
関西は流行にとらわれぬや交渉役を受け持ち、当時
文化を発信している
日本では手に入らない隠
れた名盤を復刻、話題を集
④ 「いちびり」が文化生む
新世界からジャズ発信
ベル 「澤野工房」を主
。
クルージング あこがれてレスラーを志す
など、芸術のが、身長一七二とレスラ
枠を超え、娘には小柄だった。 各団体
楽性もあるプを渡り歩き、苦労の末、一
んな面白がっ作業場やドックが残る殺伐 ログラムを展開した。 深夜 九九九年に大阪プロレスを
てくれる。ぽとしたこの場所が今、関西にもかかわらず、普段は人旗揚げした。 フェスティバ
はいちびり発の斬新なアート空間に生けのない造船所跡地に学生ルゲートで土曜日、日曜日
なんですかね まれ変わろうとしている。 や若い社会人など約千人がの週二回開催する。 「土曜
「え」
発起人は京都で劇場運営 集まった。
はファンのためにストーリ
日本経済新に携わる小原啓(4) 関西のほうが個性的なアー性のある激しいプロレ
聞の調査で「関西には都市の中に未使
ス。日曜は初めての人も楽
ティストがでると思う
んは、「関西は用の空間がまだまだ残る。
関西圏88%
独自の情報発これを活用すれば関西なら
何をしているではの創造性を打ち出せ
「か」との問いる」 小原は地権者である
関西の伝統芸能に詳しい
じ。笑いあり涙ありやない
に「全くそう 千鳥土地の芝川能一 (6) と」と語るのは、大阪プロ 雑誌「上方芸能」代表の木
「思う」と答えの支援を受け、この土地をレス (大阪市浪速区)のト津川計は「関西人は江戸時
比率は関西 二〇三四年まで自由に使えップレスラーで経営者でも代から遊び心があった。精
あるスペル・デルフィン 神的なゆとりがないと文化
(3) 「うちは家族では生まれない」と指摘する。
しめるプロレス。 流血させ 関西は何でも面白がる「い
レスラーは罰金です」
。
しめる笑いを交えたプロレ
「首都圏44%
ス」ときめ細かいサービス
精神を忘れない。
「プロレスは新喜劇と同
関西圏80%
首都圏7%
めた。最近は自社プロデュ
米国ジャズとはひと味違ースも手掛け、第一弾とな
う作風に全国から澤野を訪ったピアニスト、山中千尋
ねるファンは多いが、商品の作品はタワーレコードな
が所狭しと並ぶ、商店街で ど大型店のジャズコーナー
よく見かける風景に「澤野でも上位に入っている。
認知度が高まるにつれ圏の一七%に対し、首都圏ることになった。
「大阪中心部に事務所を構は二三%。 東京から関西を 九月に開いた第一弾のイ
えては」との誘いも増えた 評価する声が多い。 ベント 「NAMURA ART
が、澤野にその気はさらさ 大阪市住之江区 大阪湾 MEETING」 では、シン
らない。 「新世界とジャズに面する工場地帯の一角にポジウムや映像上映、DJ
ちびり」の精神で独自の文
大阪和泉市出身のデル
という組み合わせだけでみ 名村造船所の跡地がある。 のパフォーマンス、大阪湾 フィンはタイガーマスクに
化を発信する。敬称略
(創る編おわり)
2005年1月8日付
日本経済新聞朝刊

2005.01.05

『小劇場ファンド』たくさんの人にお金を出してもらう仕組みがわかる本/2005年1月5日

たくさんの人に
お金を出してもらう
仕組みがわかる本
The how-to book on getting many people to help fund
今ファンドで夢実現
常冨浩太郎 10000
TSUNETOMI Kotaro
アイドル、小劇場、 ミュージック、 映画、 市民風車・
・・
応援ファンドで資金を
集めて夢を実現しよう!
2004年12月1日施行 「改正・証券取引法」 準拠
新たに規制対象となるファンド調達方法がわかる!Case
116
小劇場ファンド
DATA
ファンド名
キュピキュビファンド
200万円
デンユウファンド
150万円
3万円 最高5
10
2万円
公募開始日
2003年10月
2004年4月
最終日
|
2003年12月26日
2004年7月2日
動員
2000~2100人
2500人
1700~1800人
2000人
12%
8%
●キュビキュビ 「キャパロティカ」
●デンユウ 「惑星組曲」
京都三条通にある小劇場 「アートコンプレックス1928」。 一般投資家から劇の
を調達し、30公演を超えるロングランを実現している。
「よいコンテンツを持っていても、劇団の事は厳しく、ロングラン公演でき
るだけの完成度や集客力に乏しいところがほとんどです」と語るのは同劇場のプ
ロデューサー・小原啓氏。彼は応援ファンドの仕組みを用い、小劇場 小劇団
でもロングランに堪える客が可能なことを、 2つのファンド 「キュピキュビフ
ァンド」「デンユウファンド」で証明してみせた。いずれはブロードウェーのよ
うな劇場群を京都に作ることが夢だという。
ブロードウェーに学ぶ
エンゼルシステムの活用
Chapter
3
アートコンプレックス 1928 プロデューサー
小原 啓渡氏
KOHARA Keito
Case
Study
さえよければ、「エンゼルシステム」
で小劇場でのロングランが可能ではな
いかと思ったのです。
ニューヨークのブロードウェーの
済効果は3,200億円。 その劇場群を支
えているのが「エンゼルシステム」で
す。 「エンゼルシステム」とは、舞台
演目に民間人が投資する制度です。 現
この制度を国際観光都市の京都で
根付かせたいと考えています。
きっかけとなったのは、ブロードウ
ェーで記録的なロングランを続けてい
る「ブルーマン」の公演を観劇したこ
とでした。ニューヨークでヒットを出
している劇場が 客席数わずか400程
度の小さなものだったのです。これに
は驚きました。 日本でも、コンテンツ
日本の多くの劇団が抱えている
循環を、この「エンゼルシステム」
で解決できないかと考えました。現在
ほとんどの劇団が自前で製作費を捻出
しています。 そのため、衣装や大か
りな舞台装置など、もっとこだわりた
「い部分があるにもかかわらず、 製作費
が少なくて仕方なく妥協してしまう場
合が多いのです。 その結果、作品のク
オリティが下がり、客足が遠のくとい
っています。
しかし、ブロードウェーの「エンゼ
「ルシステム」 を用いることによって余
資金ができれば、作品のクオリティ
「たくさんの人にお金を出してもらう仕組みがわかる本」 常冨浩太郎著 (ソフトバンクパブリッシング株式会社出版/2005年1月)
117118
一名組合契約
名組合員
(SPC)
投資家
出賣
投資
KSGBWP
劇場
公演
分配
印刷会社
出賣
(KSGBWP)
の成功には、ロングランの実現
が重要な課題になると考えています。
いくらクオリティの高い作品を上演し
ても、週末の3、4日だけだと、口コミ
で伝わるころには、すでに公演は終わ
っている場合が多いからです。
また、この1650名という数字が、
出資を募る際に具体的な基準になりま
した。 投資家から信用を得るための情
となったのです。
実験2
チケット
販売
請客
利益
アート
コンプレックス
1928
全額返金する寄付を募る
実験1
●スキーム
高まる可能性が出てくるのではない
かと考えました。
クオリティを上げる
そのためのお金を募る
ここで考え違いをしてはいけないの
は、作品を成立させるためにお金を集
止めるのではなく、あくまでもクオリテ
を高めるためにお金を集めるという
ことです。
第1弾 「キュビキュピファンド」、
第2弾 「デンユウファンド」 ともに、
ファンドで募った
予算の20
~30%程度でした。 公演予算のすべて
を集めようとすると、目標の金額が集
まるまで、なかなかプロジェクトが動
き出せなくなります。 製作が挫する
可能性があり、投資家のリスクがかな
高くなるのです。
基本は、資金がなくても公演を
打てる最低限の資金があることです。
そこに上積み部分として、外部からの
資金調達を行い、作品の完成度とクオ
リティを高めるために使うのです。
データを集めるため
2度の公演を実施
「エンゼルシステム」を持続させるた
めに、投資家のリスクについてはかな
研究しました。 もちろん、投資であ
る限りリスクは存在します。そうはい
っても失敗ばかり続くと投資家は
れていきます。後続するプロジェクト
にも影響を及ぼしかねません。そのた
め、十分な事前準備が必要だと考え
すぐに「エンゼルシステム」 を使うの
ではなく、データ集めのために、2回の
ロングラン公演を行うことにしました。
自力でロングラン公演
そのため、1回目は2002年2月に、外
からの資金調達を行わずに、自力で
どこまでロングランを打てるかを試み
ました。 「電遊」という劇団
で21日間26ステージ (10日仕込み)に
挑戦したのです。 「 科学館
選んだ理由は、京都の若手劇団で一番
勢いがあったことと、とにかく舞台に
対するこだわりが非常に強かったため
です。 団とわれわれ
とで
何度も話し合い、いかにを切り詰
めて良質のロングランを行うかを考え
抜きました。 10日間、劇団員はほとん
寝ずにやりたいことをすべて出し
切ったのです。その結果。 1650名の観
客を集めることができました。 劇団に
とっては過去最高動員数の2倍以上で
1650名という集客数は京都では記録的
でした。 ロングラン公演成立に向けて、
十分な手ごたえを得たのです。
2回目は、2003年4月~5月の連休に
かけて、1回目のステップアップとして、
1650名をベイラインに「セーフティー
ネットとしてのメセナ (寄付)」を提案
し、出資を募りました。 11万円の出
資金で、数が1650名に達すれば全
返金するが、満たない場合は100名
マイナスにつき出資金の中から10%ず
つ寄付するシステムです。最終的には
49名から2万円が集まりました。
基本的にメセナ (寄付)なので配当
はないのですが、 特典として招待券を
1枚贈呈し、 出演者などとの交流会へ
招待しました。 1回目と同じく 「
科学館」 が2公演 (12日仕込
を行い、その結果、 1回目を300名近く
上回る1936名もの動員数を記録したの
です。 出資者には全額返金しました。
「セーフティーネットとしてのメセ
ナ」 というシステムが過去に例を見な
かったこともあって、マスコミの
を受け、話題になりましたね。
「たくさんの人にお金を出してもらう仕組みがわかる本」 常冨浩太郎著 (ソフトバンクパブリッシング株式会社出版/2005年1月)
Chaple
3
Case
Study
119120
ファンドで募った200万円は
2週間で集まった
それら2回のデータと実績を基に、
2003年10月にようやく本格的に「エ
ンゼルシステム」を導入したのです。
第1弾 「キュビキュピファンド」です。
投資対象は、 2003年10月に行った映
像&パフォーマンス集団 「キュキュ
ビ」による17日間全21ステージ。 大
に本社があるエンゼル証券と連携し
アートコンプレックス 1928が
SPC (特別目的会社)を立ち上げ、
名組合方式で投資家から出資を募った
のです。 このときエンゼル証券からは、
過去2回のデータと実績が非常に高く
評価されました。 1口2万円で目標は
200万円。 100万円単位の申し込みも
あったのですが、広く投資家から募る
ために小口出費にこだわり、1人最高
口までとしました。インターネット
で募集をかけたところ、約2週間で完
売しました。 マスコミの取材も多く、
その効果もありましたね。
として、最終的には2500人を動
出資者には12%の配当を行うこ
とができました。 興行収入から経費を
差し引いた利益を投資家に分配したの
です。 投資家の方からは、個人として
文化の担い手になる実感を味わうこと
ができて満足したという声を多くいた
だきました。こそ小さいけれども、
舞台公演を投資対象として出資を募り、
配当を行った成功例は、日本では初め
てだったのではないかと思います。
2度目のファンド公演では
話題が話題を呼んで8%の配当
2004年の4月には2度目の「エンゼ
ルシステム」を導入しました。 劇団
科学館」の第2弾 「デンユウ
ファンド」 です。最初は客入りが非常
に悪かったのですが、テレビに取り上
げられるなどして徐々に動員が伸び、
最終的には3日間4公演を追加。 全30
公演を行いました。その結果、 投資家
には8%の利益を配当できたのです。
実を言うと、「キュピキュビ」は歌
やダンスなどがある複合的なショーな
ので観客層も広く、12%の配当を出す
ことができたと思います。 しかし、
科学館は演劇という単一
ジャンルだったので、配当を還元でき
るか不安もありましたが、結果的には
そんな不安をよそに2000人を動員す
ることができました。
この2度の「エンゼルシステム」の
成功の秘訣は、公演のすべての資金を
集めなかったこと、出資額をポケット
マネーの小口出資にこだわったおかげ
で、顧客層拡大の効果があったことな
どが挙げられます。 「エンゼルシステ
ム」の導入により、チラシの製作
台美術、衣装などの製作費の持ち出
しに苦慮することは減りました。また、
より多くの方々がサポーター的な気持
舞台に参加したことで、
ファンのすそ野を広げることができた
と思います。
エンゼルシステムが機能する
メキキの重要性
忘れてはいけないのは
科学館」「キュビキュビ」が素晴らし
コンテンツを持っていたということ
です。金をかけてクオリティが高くな
らなければ、ファンド化しても意味
ありません。どの劇団や演目を投資対
象にするかという“メキキ”も、当
ファンドを組成する プロデューサ
には必要になってきます。
今後はこの「エンゼルシステム」 を
京都で持続させていきながら、京都に
ブロードウェーのような劇場群を作る
という大きな夢を掲げています。 また、
公演の証券化にとどまらず、「ファン
ド」で新しい劇場を作るなど、もっと
ステップアップしていくつもりです。
将来的には無期限のロングランが打
てるようにしたいんですよ。そのため
この課題は多いのですが、「ファンド」
という誰もが創作に参加できる仕組み
を利用して、実現していきたいと思い
ます。
ミーちゃんの赤ペンチェックノート
作品を成立させるためにお金を集めるのではなく、あくまでクオリティを高める
ためにお金を集める。
失敗ばかり続くと投資家は離れていく。接続するプロジェクトにも影響を及ぼし
かねない。 そのため、十分な事前準備が必要だと考え、すぐに「エンゼルシステ
ム」を使うのではなく、データ集めのために、2回のロングラン公演を行う。
公演のすべての資金を集めなかったこと、出資をポケットマネーの小口出に
こだわること 高1口5万円まで)。
どの団や目を
対象にするかのメキキがファンドを組成する側に必要。
「たくさんの人にお金を出してもらう仕組みがわかる本」 常冨浩太郎著 (ソフトバンクパブリッシング株式会社出版/2005年1月)
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Cas
Stu
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