プロジェクションマッピング - メディア情報

2013.10.20

「京都から発信する無言のパフォーマンス」 ひらがなタイムズ 2013 No.325

20131021-hiragana_times01.jpg
apan
パン D プロファイルズ
rofiles
アートコンプレックス
ART COMPLEX
かなち
かんが
ことば かべ いちばんおお
たいと考えたとき、言葉の壁が一番大きいと思い、この
形になりました。 世代や国籍を超えて楽しめるものを自
指しています」。
Gear utilizes the latest technologies, including something
called projection mapping, projecting an image or lighting up
an object by adapting itself to that object's shape. The chore-
ography was created by KONDO Ryohei who is also known
as the leader of the dance company “Condors."
えいぞうとうえい、
$2
さいしん
ギアではプロジェクションマッピングと呼ばれる、物
たいかたちあ
体の形に合わせて映像投影するライトアップなど、 最新
の技術も使っています。 振り付けは、ダンスカンパニー「コ
しゅつえんしゃ かんきゃく
しゅつえんしゃ
り入れるなど地道な努力を続けました。 出演者も、自ら
進んでアイディアを出すようになりました。 ここではス
タッフや出演者、観客までもが演出家です。 そのかいあっ
て2012年に始まった公演は2013年9月に400回公演
たつせい らいじょうしゃすう まんにんとっぱ、
を達成、来場者数は2万人を突破しました。
ねんがつ
かいこうえん
こうえん
Audience members have commented that: "I could enjoy it
even without dialogue. In fact, it is more interesting because
there are no words.” “While the tricks and devices are effec-
tive, in the end, it was the 'people' who moved me." A non-
Japanese tourist commented that: "I've never seen a perfor-
mance like it." Kid's Day when children under the age of
three can attend was created
after they received a comment.
saying that, "Our three year old
child was able to concentrate
and watch it until the end."
Silent Performance From Kyoto
京都から発信する無言のパフォーマンス
きょうと
むん
こうじょう せいひん。
にんぎょう
66
「はっ しん
ear," a show performed at Nakagyo Ward,
Kyoto City, is becoming popular by word of
mouth. Once you enter the small theatre located
within a building, a set that resembles a genuine factory
appears before you. Before long, five performers appear on
stage and express the story through various movements. Not a
single word is used.
幕市中区で、コミで人気を集めているエンター
おこな
テイメント 「ギア」が行われています。 ビルのなかにある
しょうげきじょう はい ほんもの こうじょう
小劇場に入ると、 本物の工場のようなセットが現れます。
ぶい
あらわ
やがて舞台には5人のパフォーマーが登場し、様々な動き
ひとこと
ものがたりひょうげん。
で物語を表現していきます。 せりふは一言もありません。
The story is set in a tempestuous and desolate future soci-
ety. A former toy factory, where humanoid "Roboroid" robots
continue to labor, is visited by "Doll," a former product of this
factory. As they interact they experience curiosity and play,
gradually becoming more like human beings. Meanwhile, an
accident occurs and the Roboroids have to deal with a crisis.
The story takes a dramatic turn when, left all alone, a change
appears in Doll.
みらいしゃかい にんげんがた
時は、荒れてすさんでしまった未来社会。 人間型ロボッ
こうじょう
ト「ロボロイド」 が働き続ける元おもちゃ工場に、かつ
て工場の製品だった人形 「ドール」 がやってきます。 お
互いこうすることで、
にんげん ちか
こうしんを体験し、心
ひとりのこ
ずつ人間に近づいていきます。 そんななか、事故がきっか
きき おとず
けでロボロイドに危機が訪れます。 1人残されたドールに
へんかあらわ ものがたり、
てんかい。
変化が表れ、物語はドラマチックに展開していきます。
Although the play is silent, the
audience laughs at the slapstick
comedy and sheds tears during the
emotional scenes. KOHARA Keito,
the producer of ART COMPLEX
an
organization that sponsors the
show-says, "I created Gear in 2010.
The chow
The show took this form because I
wanted to produce a global event, but
believed that the language barrier
would be my greatest challenge. The
aim was to create something that
KOHARA Keito
はらけい
小原 啓渡さん
could be enjoyed regardless of age or nationality."
むごんげき
無言劇ですが、観客はユーモラスな動きに笑ったり、
ばめん なみだなが
しゅさい アート
感動する場面では涙を流したりします。 主催する ART
コンプレックス
らいと はな
COMPLEX プロデューサーの小原啓渡さんは話します。
もよお
「2010年にギアを制作しました。 グローバルな催しをし
Gear / ギア www.gear.ac/
しゅさいしゃ
コンドルズ」の主宰者として知ら
. こんどうりょうへい
れる近藤良平さんです。
Numerous world championship
winning dancers and mime artists
make an appearance. However,
Gear demands movements and
expressions that have never before
been experienced. At first the
performers had concerns, saying,
"Why do we have to do something
like this?" They also went through
a tough period when there would only be about ten people in
the audience.
かいたいかいゆうしょう
世界大会で優勝するほどのダンサーやパントマイマー
なんにんしゅつえん。
が何人も出演しています。 しかし、 ギアでは今までに経
けん
うご ひょうげんもと
験したことのない動きや表現が求められます。 最初は「ど
うしてこんなことをしなくてはいけないのか」という誰が
出演者から出たといいます。観客も10人程度という箸
じき
しい時期もありました。
Kohara continued to make steady progress by taking into
account the opinions given on questionnaires about the show.
The cast themselves began to put forward their own ideas.
Here, the crew, cast and audience all direct the show. Because
of their hard work, the show, which was first performed in
2012, was performed for the 400th time in September, 2013,
and more than 20,000 people have been to see i
こうえんないよう
e it.
きょくてき
かんこうきゃく
ことば
ぶんけん
観客からは「言葉がなく
ても楽しめる。言葉がない
からおもしろい」 「技や仕掛
けが効いていながら、最後に
さい
わざ
がいこくじん
は に感動する」 と
いった声が届きます。 外国人
観光客からの感想で多いのは「今まで見たことのないパ
フォーマンスだ」というものです。 「3歳の子どもが最後
まで集中して見ていました」という声を受けて、 3歳未
満の子どもの笑嚇も奇能なキッズデーを設けました。
"I would be delighted if many more small theatres were
created in Kyoto," says Kohara. "In the future I want to do a
long running performance on the real Broadway. There's no
precedent for Japanese people performing a long run yet, so
I'd like to set myself this challenge." Kohara's dreams are
growing bigger.
都にいくつもの小劇場ができたらうれしいです」と
小原さんは話します。 「将来的には、本場のブロードウエ
こうえん
しょうらいてき
にほんじん
イでロングラン公演をしたいですね。 日本人のロングラ
こうえんぜんれい
ン公演はまだ前例がないので、挑戦したいです」。 小原さ
ゆめ ひろ
ちょうせん
小原さんは公演の内容にアンケートの声を積極的に取んの夢は広がります。
ぶんかわらたにとき
Text: KAWARATANI Tokiko /文: 瓦谷登貴子
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2013.10.06

『芸術の夜 光と音の競演』京都新聞・1面/2013年10月6日発行

建物に投影されたプロジェクションマッピングの映像を楽しむ入館者ら(5日午後 7時すぎ、京都市中京区・京都国際マンガミュージアム) 撮影・奥村清人 芸術の夜光と音の競演 京都新聞 10月6日 日曜日 京都新聞社 京都新聞社 2013年 The Kyoto Shimbun Co.Lad 発行所 〒604-8577 京都市中京区烏丸通夷川上ル 現代アートを街中で楽しむ「ニュ イ・ブランシュ KYOTO201 3」が5日夜、京都市の2会場で開 かれた。 日仏独の新進気鋭アーティ ストによる映像や音楽のパフォーマ ンスがあり、市民が芸術の秋を楽し んだ。 「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」 は、パリ市が毎年10月第1土曜に開 姉妹都市の京都市でも2年前か 市などが主催している。今年は仏 京でニュイ・ブランシュ 独協力条約の締結50周年を記念し、 独からも招いた。 中京区の京都国際マンガミュージ アムでは、建物壁面に映像を投影す る「プロジェクション・マッピング」 があり、京都出身の映像作家高木正 勝さんがエチオピアの子どもをテー マにした新作を披露した。京都生ま れのシンガー・ソングライターつじ あやのさんは優しい歌声を響かせ、 芝生に座った市民が聞き入ってい た。 (堀内陽平)

2013.10.01

「関西☆5つ星」関西ウォーカー 2013 No.19

20131004-kansaiwalker01.jpg
ギア
「異質な技術の融合が魅力」(小原)
『ギア-GEAR-』
STAGE
『ギア-GEAR-』
マイム、マジック、 ジャグリングなどのパフォ
ーマンスと、プロジェクションマッピングなど
話題のテクノロジー・アートが融合した、京都
を拠点に活動する新感覚舞台 『ギア-GEAR-』
が、11月より新バージョンで登場! 「セリフを
用いない舞台なので、小さな子供をはじめ海外
の方でも一緒になって感じてもらえるのがこの
舞台の魅力。小さな舞台ならではの距離感と臨
場感を楽しんでいただけると思います!」 (ドー
ル役/ 兵頭)。 「“GEAR (ギア)" とは “歯車”の意
味ですが、あらゆる技術や感性といった歯車同
士が融合して、初めて動き始める。舞台ではあら
ゆる演出を取り入れていますが、異質なものた
ちが融合して生まれる、 不思議な空間をぜひ体
感してください」 (プロデューサー/小原)
PROFILE (前左右) 小原啓(プロデューサー) 兵頭祐香 (ド
ール)(後左→右) 達矢(ブレイクダンス)、 橋本昌也 (マジック)、
酒田慎吾 (ジャグリング)、大熊隆太郎(マイム)。言葉を使わない
パフォーマンスで完売続出。9/13にはついに400回公演を達成!
STAGE
「49-GEAR-」 Ver.3.50」 11/1 ~公演スタート (約75分)
EP080063-ART COMPLEX 1928-82% 4000
A 350050120-937-882/075-254-6520www.geox.ac

2013.09.27

「京都発 ヒットの裏側に迫る! 教えてアイデアの泉」シティリビングVol.519 9月27日号

シティリビング オフィスで働く女性のための情報紙
Cityliving-
京都発ットの裏側に迫る!
アイデアの泉
公演数は400回
来場者数は
2万人を突破
好評につき9月29日まで、
延長決定!!
ロングラン
1万8千人
ギア
日本にはなかった手法を
取り入れた 「ギア-GEAR-」
ART COMPLEX
統括プロデューサー
小原啓渡さん
このイベントがヒッ
ノンバーバルパフォーマ
ンス 「ギア-GEAR-」。 セ
リフは一切使わず、 ブ
レークダンス、 マジック
などのパフォーマンスで
物語が展開されます
「ギア-GEAR-」ステージを背景に。 一見すると廃工場のよう
なセットの舞台には、 さまざまな仕掛けが満載
とか。
Inoue Yoshikazu
京都発のヒット商品やイベント。 人の心
をつかむアイデアは、 どこから生まれて
いるの? そこで、 その生みの親にイン
タビュー。 開発の経緯やアイデアの源に
ついて聞きました。
撮影/鈴木誠一、 深村英司、 三國賢一、 松井学ほか
は長年の夢だったそう。
小劇場でのロングラン公演ていることに着目。30年近
親・小原啓渡さんにとって、った作品を制作したい」と
「ギア-GEAR-」。生みの場だからこその面白さを持
からロングラン公演中の
928」で2012年4月
「ARTCOMPLEX 1
三条御幸町東南角にある
く長い時間をかけて、小劇
それは、「単発公演でな
情報を知ることに。
うち2%が観劇するという
ルに訪れる外国人観光客の
その1
小原啓渡さんの頭の中は!? アイデア発見のための習慣
人がやっていないことをするには、
研究がすべて
100%勉強
小原さんが所属する 「ART COMPL
EX」の使命は、 「アートで今までにないも
の、付加価値を作ろう」。 そうすると、 「情
報をインプットする意味で勉強が大事に」。
「アートだけ知っていても新しいアイデ
アは出てこない。 自分の専門ジャンル以外
に数字、スピリチュアルなど、幅広いジャ
ンルの本や雑誌を読んでいます」
そうして「この情報は試してみる価値が
あるな」 と思ったことは、 どんどん試すそ
う。 「やっぱり自分で体験して得た情報に
一番の価値があると思うんです」
その2
過去や未来に
とらわれない
「成功例から得るものがあるといえ
ども、今をとらえることを大切にして
います」と小原さん。
例えば、過去の成功例であれっ?と
思うことがあれば、 その直感を信じて
アレンジしてみたり、 失敗したらどう
しようといった未来への不安は考え
ず、今やりたいことをすることが大事
とのこと。
「過去にも未来にも固執していたら、
新しいものは生まれませんから」

2013.09.11

「岡崎ときあかり」季刊KYOTO

紅葉ライトアップに先駆
けて、岡崎の灯りに酔い
しれよう!
10/25(金) 26 (土)
2013
イベント&
特別公開
きょうの街は光るんです。
岡崎
ンする。
民が参加し、コンペティショ
マッピング」は、学生や市
行われる「プロジェクション・
京都府立図書館の2カ所で
例年好評の京都市美術館、
ナード」も、今年で3回目。
~あかりとアートのプロム
「岡崎ときあかり2013
ップされる。
す岡崎の魅力がクローズ
自の催しを展開し、ますま
夜間開館に加え、各施設独
とする文化交流施設等も
たくさん。美術館をはじめ
民の参加で作成したものが
キャンドルやあかりは、市
光輝く岡崎一帯を彩る
ときあかり
ア
“プロジェクションマッピング”って?
建物に映像を投影し、違う建物になったような印象を与える
パフォーマンス。思わず 「図書館が動いたっ!」と歓声を上
げてしまいそう。
岡崎ときあかり おかざきときあかり MAP付録P13D2
075-222-4178 日程: 10/25(金)・26(土) 時間: 18:00~
21:00 場所: 岡崎地域一帯 アクセス: 市バス546 洛バス
100系統京都会館美術館前からすぐ ※雨天決行・荒天中止
詳しくは 岡崎ときあかり2013 検索
街おこしイベント
あれこれ
秋必見!
この季節をもっと楽しみたい!
企画ばかりです。
み公開される文化財・・・・・・ 見逃せない
ベント、紅葉が彩るお城の祭り、秋の
2日間限定で行われるライトアップイ
れない・入れないスポットをご紹介。
だくさん! そこでこの季節しか見ら
秋の京都は、魅力的なイベントが盛り
ラ見せ
イベントの中身を
あかりの散歩道
岡崎公園内のグルメブースは 「ときあか
マルシェ」 として、オーガニックにこだ
わった店舗がずらり。音楽演奏などのパ
フォーマンスも。
ライトアップや花灯路などの灯りで各施設
の道筋をつくる、 岡崎の夜の散歩道。 灯り
の中に浮かび上がる神宮道のシンボルの鳥
居や、街の美しさを体感して。
2012フォトコンクール入賞作品

2013.08.04

「光で彩る『京の七夕』鴨川・堀川で開幕」 朝日新聞・朝刊 2013年8月4日

朝日新聞
光で彩る「京の七夕」 鴨川・堀川で開幕
夏の夜を光で彩る 「京の七夕」が3日、
京都市の鴨川や堀川で始まった。 二条城
(中京区)では二の丸御殿にデジタル映像
を映すプロジェクションマッピングがあ
り、浴衣姿の観光客らが見入っていた。
旧暦の七夕にちなんだしで、今年で
4回目。 二条城であった開幕イベントで
は俳優の高嶋政宏さんらがテープカット
した。 プロジェクションマッピングは鴨
川でもあり、 堀川では竹のアーチにLE
Dで星空を表現する 「光の天の川」 があ
った。 12日まで。 問い合わせは実行委員
会 (0752224133) へ。 (岡田匠 )
2013年(平成25年)
8月4日
日曜日
d デジタル版に動画
さまざまな映像が投影された二条城=中京区、 戸村登撮影

2013.05.01

近鉄ニュース 2013年7月号

20130701-kintetsunews01.jpg
A ギア-GEAR-
[ギア専用劇場 (ART COMPLEX1928)]
〈~28(日) までの金・土・日・祝と7/16・17〉
内容=日本発・日本初のノンバーバル(=非言語) パフォ
ーマンス。言葉を一切使わず、マイム、 ブレイクダンス、
マジック、ジャグリングと、3Dプロジェクションマッピン
グ映像などが融合しストーリーを展開。
時金・土曜=14:00~19:00
~、日・祝日 = 12:00~17:00
~7/16 17 17:00~(
70分間)
料当日一般 4,000円(前売
3,500円) ・19~25歳と60
歳以上3,000円(前売2,500
円) 6~18歳2,000円(前売
1,500円)・5歳以下無料
問 「ギア」 インフォメーション
0120-937-882(10:00
~19:00 [火曜定休] ) 交京都
駅→バス河原町三条下車すぐ Photo by Yoshikazu Inoue

2013.04.02

「かつてない光の芸術『投影アート』の世界」 週刊ポスト 2013年4月12日号

20130402-post_01.jpg
京の七夕
二条城 制作 : ART COMPLEX
OSAKA光のルネサンス
大阪市中央公会堂 制作:タケナカ
TOKYO STATION VISION 東京駅丸の内駅舎前広場 企画制作:ジェイアール東日本企画/NHKエンタープライズ
主催:東日本旅客鉄道株式会社 GJR東日本/NHKエンタープライズ2012
かつてない光の芸術
「投影アート」の世界
プロジェクションマッピング
鶴ヶ城プロジェクションマッピングはるか
|会津若松市 鶴ヶ城 制作:NHKエンタープライズ
主催:会津若松市 共催:福島県/fukushimaさくらプロジェクト
NHKエンタープライズ2013
東京駅がまぶしい光と共に
動き出し、会津鶴ヶ城の城
壁一面には桜の花びらが舞い
散るまるで映画のワンシ
ーンのようだが、どれも現実
世界で見られるもの。 プロジ
ェクションマッピングという
最新の映像技術が、 こんな空
想の世界を現実に作り出し、
さまざまなイベントで注目を
集めている。
このプロジェクションマッ
ピングは、建築物などの立
体物をスクリーンに見立て、
巨大なプロジェクターを何台
も使用し、映像を投影する技
術。 その際、建築物の形に正
確に沿った映像を作り、寸分
の狂いなく投影することで、
さまざまな立体的演出を行な
う。 例えば東京駅ならば、 窓
や柱による凹凸、ドーム型の
屋根まで正確に測定し映像を
作る。 その精密に作られた3
D映像が動くことで、駅や城
自らが光を放ったり、変形し
たり、動いているような幻想
的な表現ができるのだ。
最新技術で、歴史的建造物
でさえも見たことのない顔を
見せる。驚きの立体映像をご
覧あれ。

2013.03.12

「古都の夜 幻想の灯」 朝日新聞 2013年3月12日

京都・東山花灯路
朝日新聞
古都の夜 幻想の灯
京都の東山一帯の夜がほのかな光に包まれる初春の風物詩「京都・東山
灯路」が東山区で始まった。今年で11回目。約2500基のあんどんが並ぶ
情緒あふれる古都の路地を歩きながら、幻想的にライトアップされた世界遺
産の清水寺 八坂の塔、高台寺、知恩院、青蓮院といった古を巡る。 点
灯は1日までの午後6時~9時半。 LED電球のあんどんやプロジェクショ
ンマッピングなど、最先端と伝統が融合した会場を歩いた。 (筒井次郎)
週刊
ぶら
関西ワイド
まぶ
ほんのり、しっとり。 町家や石塀が
連なる路地をあんどんがうっすら照ら
す。
2003年に始まった花灯路は、府
や京都市、京都商工会議所など6団体
でつくる推進協議会が主催している。
あんどんは毎年少しずつ増え、今年は
5回目のデザインコンペで最優秀賞に
選ばれた作品が新たに加わった。 京野
を題材にした「京なす」だ。
発案した東京のインテリアデザイナ
坂根和昭さん(38)は「ナスの皮を半
分むいた姿がきれいでしょう」。 曲面
見事に表現して作ったのは、京指物
の伝統を受け継ぐ創業150年の「宮
木材工業」だ。製作図の設計を大谷
文乃さん(26)が担い、職人の福井照
さん(例)が組み立てた。
八坂神社
三条通
鴨川
・あんどんが並ぶ地
「高台寺
四 通
(PM)が
ロジェクションマッピング
披露されている。建物に投影したコン
ピューター・グラフィックス (CG)
が様々に変化し、時には建物自体が動
いて見える。
作品を手がける映像クリエーター
木亨さん(38)は2006年、市内の洋
知恩院では、国宝の三門を照らすプ館でCGを映す作品を発表した。 これ
五島
東大路通
が京都のPM第1号で、全国でも先駆
けの一つだったという。
今回は特に手間をかけた。門の構造
が複雑で、投影する画像のレイヤー
(層)は500にもなった。 木材の小
さなゆがみにあわせ、画像を調整し
「『ザ・日本』と呼べる建物はや
りがいがあった。不思議な映像に驚い
「てほしい」
花灯路という、なんとも風な名
前。 イベントプロデューサーの岩田カ
ヒロさん(56)が名付けた。「一輪挿
しの花で『ようこそ』と京都に迎え
そんな意味が込められています」
高台寺公園にある全種類のあんどん
を集めたギャラリー。手前右から3
番目が「なす」=いずれも東山区
八坂の塔(奥)の周りの路地は、古都の風情たっぷり
アクセス
206、東山花灯路号(臨時バス)で
清水寺へは京都駅から市バス100系統、
「五条坂」 下車。徒歩約10分。 八坂神社へ
は京阪祇園四条駅から徒歩約7分、 阪急河
原町駅から徒歩約10分。 青蓮院へは京都市
営地下鉄東西線・東山駅から徒歩約5分。
◆記者ナビ
静と動の味わい
昨年の来場者数は延べ137万人だ
った。会場は南北に長く、延べ5の路地
十数種類のあんどんが並ぶ。
会場の中でも、特に古都の風情が味わ
えるエリアは、八坂の塔や楽坂 二年
高台寺近くのねねの道と石塀小路だ
ろうか。円山公園の「竹灯り」は、幽玄
雰囲気が味わえる。南端の清水寺から
始めれば、効率的に楽しめる。
路地や公園、プロジェクションマッピ
ングへの入場は無料だが、清水寺や知恩
院の庭園、圓徳院などの夜間拝観は40
0~1千円の拝観料が必要になる。
「静」のあんどんだけでなく、会場を
「練り歩く「動」のイベントもある。 「火
の用心・お囃子組」は午後6時に青蓮院
をスタートし、清水寺へ進む。 ちょうち
行列の「狐の嫁入り巡行」は午後7時
8時に知恩院から高台寺へ進むので、
時間をあわせて見てみたい。

2013.03.09

『外国人観光客魅了 異例のロングラン』産経新聞夕刊・2面/2013年3月9日発刊

セリフを一切使わず、演技やダン ス、音楽で表現するノンバーバル(非 言語)舞台劇「ギア」。 昨年4月から 京都の小劇場で異例のロングランを続 け、5月からは衣装や舞台セットを変 えて新バージョンでの公演が始まる。 国籍や年齢を超えて楽しめるとあって 外国人観光客にも人気で、 京都がノン バーバル舞台劇の本場、ニューヨーク のように活気づき始めた。 (横山由紀子) 外国人觀光客魅了 異例のロングラン 京都市の繁華街・三条通に ある多目的ホール 「アートコ ンプレックス1928」。2 月上旬まで、ノンバーバル舞 台劇「ギア」の公演が行われ ていた。 工場で命を吹き込まれた ボット人形が、喜怒哀楽の感 情を獲得しながら人間に近づ いていく物語。大きな歯車や 工具など、本物のおもちゃ工 場を思わせるほどセットはリ アルだ。 役者たちは、リズミカルな 音楽に乗ってダンスを披露し ながら、身ぶり手ぶりでスト ーリーを展開。 パントマイ ム、ジャグリング、 マジック などのパフォーマンスが随所 に盛り込まれ、飽きることが ない。舞台奥から強風が巻き 起こり、紙吹雪が客席にまで 降り注ぐラストは圧巻だ。 国籍 年齢超え 統括プロデューサーの小原 啓渡さんは「言葉がなく、身 ノンバーバル舞台劇 セリフ使わない演技でわかりやすく 京都で活気 ダンスやマジック、 ユニーク な衣装などで観客を魅了する ノンバーバル劇「ギア」の舞台 京都市中京区のアートコン プレックス1928 (撮影・井上嘉和) ぶり手ぶりやダンスなどで表 現するわかりやすい舞台なの で、外国人や子供にも受け入 れられている」と説明する。 日曜日の午後は、100席 が全て埋まる盛況ぶり。 70分 という上演時間も観光客にと って利用しやすく、 夜からの 公演もあり、京都のナイト観 光としても受け入れられた。 90年代初頭、ニューヨーク やロンドンで始まったノンバ ーバル舞台劇は、言葉を介さ ない演劇のため、国籍や年齢 を超えて広く受け入れられて きた。特に、ニューヨークの 「ブルーマン」や韓国・ソウ ルの「ナンタ」は有名だ。 ナ コンタは、1997年に初演さ れ、日本人を中心に観光客が 熱狂 ソウル観光の目玉のひ とつともなっている。 そんな人気に目をつけた小 原さんは、「外国人観光客が 多い京都で、彼らが気軽に立 ち寄れる劇場を目指したい」 と、昨年4月にギアをオープ ン。2月11日に公演回数29 6回で千秋楽を迎え、5月3 日から新バージョンで公演が 始まる。 口コミでの来場 期間中、来場者へのアンケ ートの結果、98%が「面白 「い」と答え、3人に1人は、 知人から勧められるなどロコ ミでの来場者。最近では「修 学旅行の行き先のひとつに加 「えたい」といった要望が旅行 会社を通じてあるという。 小原さんは「今後も観光客 を魅了する舞台を展開してい きたい。日本に来た外国人に 神社仏閣などの観光だけでな く、京都発のエンターテイン メントとしても楽しんでほし い」と話している。 夕刊 平成25年(2013) 日刊25229号 39 [土] (サンケイ) THE SANKEI SHIMBUN 発行所 ©産業経済新聞大阪本社 2013 TBOD66633-121(大代表)

2013.03.09

「動く三門」 毎日新聞 1面 2013年3月9日

動く三門
浄土宗総本山の知恩院 (京都市東山区)で8
日、 新しい映像技術 「プロジェクションマッピ
「ング」を使ったショーが始まった。 特殊な視覚効
果で国宝の「三門」 が点滅したり、波打ったりし
て見え、観光客の目を楽しませている。 17日ま
で。プロジェクションマッピングは、建物の凹
凸に合わせて動画を投影し、 建物が動き出した
ように見える技法。 点灯は午後6時半~同9時
15分 = 8日午後8時、 森園道子撮影
MAINICHI
新每
聞日
3月9日 (土)
2013年(平成25年)
発行所:大阪市北区梅田3丁目4番5号
〒530-8251 電話 (06)6345-1551
毎日新聞大阪本社

2013.03.09

「古都の夜 ふんわり」 産経新聞 1面 2013年3月9日

虛經
間
39 [土]
產寶經濟新型
所 産業経済新聞大阪本社 2013
THE SANKEI SHIMBUN
古都の夜 ふんわり
よ
早春の古都を光で彩る「京都」
・東山花灯路2013」が8
日、京都市東山区一帯で始ま
り、「八坂の塔」(法観寺)な
どが夜のとばりに浮かび上がっ
写真(恵守乾撮影)。
青蓮院門跡から清水寺までの
約5㌔を「露地行灯」約2500
基が照らしたほか、国宝の知恩
院三門では最新のCG技術「プ
ロジェクションマッピング」 に
る映像ショーが行われた。
ライトアップは17日までの午
後6~9時半。11日には東日本
大震災の鎮魂と被災地の復興を
願い、ろうそくの炎で「祈」の
一字を作るイベントが高台寺公
で実施される。

2013.02.09

「京都の小劇場でロングラン ノンバーバルの可能性探る」 ニューリーダー 2013年2月号

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2013.02.04

「アート?広告?京で見解割れる」 京都新聞 2013年2月4日

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2012.12.04

「無言語パフォーマンス『ギア』200回ロングラン」 朝日新聞 2012年12月4日朝刊(京都版)

無言語パフォーマンス 「ギア」
200回 ロングラン
「京都にブロードウェーを」
中京区のビルにある小劇場 ロボットたちの一日を描
を拠点にした、セリフのない いた作品。パントマイムや
無言語パフォーマンス「ギア マジック、ダンスを織り交
IGEARI」の公演が先 ぜ、子どもからお年寄り、外
月、200回を達成した。小 国人や聴覚障害者ら、誰もが
劇場でこれだけ長く公演が続 楽しめるように作られてい
くのは異例とされる。「京都 る。
にブロードウェーを作りた
い」。そんな思いでロングラ
ン公演を続ける。
「ギア」は、忘れ去られた
廃工場を舞台に、そこで働
朝日新聞
発行所: 〒530-820.asahi.com
東山区のプロデューサーの
小原啓渡さん(5)が企画し、
4月に公演をスタートさせ
た。長年、世界各地で演劇の
仕事に携わり、小劇場で長く
公演される無言語パフォーマ
ンスが米ニューヨークや韓国
のソウルなどでは産業として
確立されていると実感。「観
光客が集まる京都でも新しい
産業を生み出したい」と、10
年ほど前からギアの構想を温
めてきたという。
ブロードウェーのように京
都にいくつもの小劇場がで
、観客自らが劇を選ぶよう
になることが小原さんの夢
だ。「ギアがそのきっかけに
なってくれれば。これから10
年、20年と公演を続けていき
たい」
ギアは、中京区三条通御幸
町角の1928ビルで公演。
観客へのアンケート結果を
もとに演出を改善していく方
式をとっている。このため、 一般3800円、1~25歳と
演出家には「オン・キャクヨ
60歳以上は3200円、4~
ウ」という架空の人物を設
18歳1800円。問い合わせ
定。漢字にすると「御客様」は事務局(075・254・
となる。
COLONO) (° (籏智広太)
大型の扇風機を使った大がかりなシーン
もあるギアの公演=井上嘉和さん撮影

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