ロングラン公演 - メディア情報

2009.07.23

『ワンコインで楽しめるワークショップ』savvy・2009年9月号

OSAKA 7/24 (金) ~ 8/22(土)
ワンコインで楽しめるワークショップ
1カ月で、200種類ものワークショップを実
スキャスター氏の話し方講座はじめ、文
人気プログラムかられているので、お急ぎ!
「インターナショナルワークショップフェスティバル200 DOORS]」
大阪市中央公会堂
11号出口から東へ徒歩
地下鉄駅から
大
東へ徒歩2分)ほか
ワークショップにより異なる
500円
090-8533-5714 http://www.xnetdoors/

2004.08.01

『京都・ブロードウェイ化、現在進行中!』潮/2004年8月

にんげんドキュメント 第10回 安田美香 ヌーやすだった 太田順一 生死の境で見た 舞台芸術への光 ここまち 京都三条御幸町 進化を続ける場所ならではのス 4. ビード感と、風情のある洗練された空気が共存する街だ。 なかでも、一際目を引くのが四階建てのレトロなモダン ひときわ 建築「1928ビル」この昭和初期の名建築の三階 に、小劇場の常識を覆してきた「アートコンプレックス 1928」がある。私たちが訪れた日、京都の若手劇団「電 海科学館」が三度目のロングラン公演を行っていた。 小劇場のロングラン公演はめずらしい。ドーム型の高い 天井 可動式の優美な劇場は演出家と観客の想像力をか き立てる。 一五〇席。 空席は見当たらない。 公演終了後、熱気冷めやらぬ小さなロビーに、「アート コンプレックス1928」主催公演の仕掛け人でプロ デューサーの小 がにこやかに現れた。 「三条御幸町をブロードウェー化したい」と公言して注 目を浴びる小 そんな壮大なロマンをどのように育 「アートコンプレックス」プロデューサ 小原啓渡 京都・ブロードウェー化、 現在進行中! んできたのだろうか。 兵庫県千種町で生まれ育った。 本人が「中国山脈の ど真ん中」だという故郷に友達を連れていくと、「お前、 山猿より奥に住んでるやん」と言われた。 40- 高校卒業後、京都大学に進学した恋人の後を追い、一 同志社大学に。 しかし、一年のブランクはふたり の絆を危ういものにしてしまった。小さな過ちにこだわ り、彼女を信頼できない自分を許すことができず、思い 悩んだ。そんなとき、 小原の人生を変える一人の女性に 出会う。 暗黒舞踏集団の役者だったその人に、自分の中 でくすぶり続ける苦しい思いを打ち明けた。すると、そ の人は、事もなげに、こう言った。 「一度全部捨てちゃいなさい。 捨ててみて、初めてそ れが、自分にとってなんだったのかがわかる。この世 で拾いなおせないのは、時間と命だけ」だと。 215 にんげんドキュメント August 20010214立った。 「かっこいいでしょ。ガツン、と心に響きました。 その 人がそういう生き方をしていたから」 数日後、 大学に退学届けを提出し、身の回りのものす べてを捨てて、誰にも何 も告げず、小原はパック パック一つでインドに旅 生活は思いのほ 過酷なものとなった。 赤痢 肝炎 風土病まで 人の死も目の当た りにした。「究極のところ まで自分を追い詰めてみ 「たい」という衝動だけが、 彼に旅を続けさせた。日 本で背負っていたものは、 しだいにちっぽけなもの になっていた。 一年後、ネパールに入った小原は、「初日の出を富士山 より高いところで見たい」と思い立ち、地図だけをたよ りに冬のヒマラヤ山脈に一人で登った。だが、目を なり、成田から救急車で病院に搬送されたの 入院の病院を抜け出し、再び京都に舞い戻る。 劇場の舞台照明の仕事をし ている会社で三年間、技術を 学び、その後フリーに。二十 九歳のとき、建築、舞台、店 舗の照明デザインを手掛ける 会社を設立。 バブル期だった こともあり、面白いように かった。 不動産にまで手を広 げるが、バブルは崩壊、借金 だけが残った。 小原は舞台に 専念することを決め、舞台技 専門の会社を新たに設立。 著名な米国人振付家のアジア、 欧州ツアーにも同行した。 fest 世界を舞台に貴重な体験を 積み重ねてきた小原に、再び 大きな転機が訪れる。 京都の著名な建築家 若林広市の歴史建造物にな っていたビルを買い上げ、豊富な経験を買われた小原が 道に迷ってしまう。「あー、もう終わったな」。 に 包まれながら、そう思った。 疲れ切っていた。降りしき 雪の中、ってはだめだとわかっていたが、もはや体 力も気力も限界だった。 どのくらい時間が経過 したのだろう。 突然、目 が覚めた。真っ白な朝が 訪れていた。 いや、朝で はなかった。 月の光が雪 反射していたのだ。 月あかりに浮かぶヒマラ ヤの姿は美しかった。 ただ、ただ、小原は見 このときに見た先の情 景が、小原を舞台照明の 仕事に導くことになる。 文化で食べていける"を証明した 「エンジェルシステム」 放浪の旅は、思いがけない結末を迎えるに 「アートコンプレックス1928」の共同経営者を兼ね プロデューサー就任を請われる。 「コンプレックス」と 名付けたのは、世界に誇る「複合」 芸術で ある 愛してやまない歌舞伎への思いから はっても こけら落としに小原が抜擢した複合的パフ ォーマンスを展開する「コンドルズ」は、 今ではチケットが即日ソールドアウト(完 売)になるほどの人気カンパニーに成長し た。 一〇〇一年、小原はニューヨークのプ ロードウェーを訪れる。 ブロードウェーで は、 エンジェル、バッカースと呼ばれる投 資家たちが作品に投資して、ロングラン公 演を支えている事実を知る。 「評判の「ブルーマン」を観に行ったんで すが、ウチと同じくらいのちっちゃい小屋 やったんです。 うそー、 こんなところでも ロングラン公演ができるんやと。 目からウ ロコが落ちました」 帰ってきた小原は「エンジェルシステム」を徹底的に 研究。日本にも映画ファンド (投資)などはあった。し 217 にんげんドキュメント August 2004 | 216August 2004 218
成功が見当たらない。
なぜ失敗し続けているのか、その原因をあぶり出し、
それを消していく作業をしたんです。金がないから金を
集めるという考え方では絶対にうまく行かないと思っ
た。集まったお金は、公演のクオリティーを上げるため
に使うんです」
「アートコンプレックス1928」では仕込みに二週間
をかけて、作品の完成度を高めていく。 演出家とは、と
ことん意見をぶつけ合う。 すべては、観客にいいものを
提供するためだ。
昨年、小原は市民から一口二万円の出資を募り、パフ
ホーマンス集団「キュビキュビ」のロングラン公演を敢
行 小劇場として初の試みはマスコミで話題となり、
台の質の高さもあって、連日行列ができるほどの大盛況
となった。 延べ二五〇〇人の観客を動員し、七〇人の
出資者全員に二の高配当が支払われた。 この成功例
は驚きをもって迎えられ、 は新聞の経済面や経済誌
を賑わし、一躍時の人となった。また、経営を強いら
れている小劇場全体に、 光を投げかけることにもなった。
小原は京都に数カ所、器の異なる劇場を持ちたいと言
う。企業の社員寮だった施設を再生して、アーティスト
鉄火
たちが格安で利用できる宿泊所も運営している。「都市の
魅力はその都市が持っている文化の豊かさ、つまり文
化度によるんです。 ニューヨークなんて、たかだか三
〇〇年の歴史。京都は一二〇〇年ですよ。この歴史に現
代文化の多様性が加われば、 鬼に金棒ですやん。 そうい
う意味では世界的な国際都市として、京都はものすごい
ポテンシャルを持っている。 ロングランで面白い舞台が
かかっていれば、それを目当てにたくさんの人が京都に
集まってくると思うんです」
愛する京都のブロードウェー化 まんざら夢でもなく
なってきた。
「僕には恐れというのがないんです。 子どもの頃、便所
に落ちて一度ほんとに死んでるんですよ。たまたま蘇生
したけど、うんこの中で死ぬより悲惨な死に方ってない
訳ですから......」
大胆不敵に見える行動も、実は緻密な頭脳に支えられ
ている。 人に合わせて態度を変えない。 素のままの自分
で接していく。
「誰がなんと言っても、自分がええと思うものはええし、
だめなもんはだめ。 自分を信じないと、ねっ」と笑った。
小原に世間の基準は関係ない。
生まれ
らいと
インドへ旅立ち、高台照明の道を
社を設立、
舞台専門の会
広氏とともに、劇場
ブロードウェーの「エンジェルシステム」
からヒントを得て、質なエンタテインメント
「アートコンプレックスの経営者
できる小劇団のためのファンドを実
京都をさらなる文化
とする
219 にんげん

2004.06.29

『京都にブロードウェーを』週刊エコノミスト/2004年6月29日

nullワイドインタビュー
-問答用
ワイドインタビュー
問答 用
証券化で小劇場公演を行う 小原 啓渡・・・
西久
「京都にブロードウェイをつくりたいんです」
舞台公演に投資その収益から配当を受けるこれまで
になかった仕組みで舞台を仕切る劇場プロデューサー。京都に
小劇場 「アートコンプレックス1928」を立ち上げた。最終
目標は、京都文化芸術でもっと魅力的な街にすることだ。
アートコンプレックス914
などのア
ートコンプレックス1928のは
か、しゃれたキャラリーやレスト
ランケーキ店などが入る。若い
人たちが多く集まり、京都では下
レンディースポットになっている
という
するようになったんで
どういう経緯で「アートコン
ブレックス1928」という
立ち上げたのですが、
人が古い 小
買い取ることになって
ビルの中のホールを見せてもらった。
んです。
この古い小さなビルは、20年
だったことから「1928
「ビル」と名付けられた。もともと、
毎
日
京都として建てられたもの
される
て
小劇場ではまれなロングラン
で使われていた。京都大学
に出し、
その
になり、コーディネータ
プロデューサーなど、もう20年
ぐらい仕事してきました。
1991年から関わってきたコンテ
ンポラリーダンスの プロ
エクトが
終わり、それまでの
仕事 でしたい
なと思っていました。そのころ、友
わしていて、床はボロ
ポロ
もなく汚い
光灯が吊り下がっているだけという
でしたが、常に味のあるホー
一目惚れしてしまいました。腰
したいと思って
いたところだったので、年に
と僕とで500万円ずつ出し合って
「有限会社1928」を立ち上げて
ヒット
アールデコの
で、京都の
っていた
武田五一が
特徴
物にな
が上がると配当を受
「エンジェルシステム」のアイ
デアは、どこからですか
現在は
ニューヨークのブロードウ
イにエンジェルシステムがあるこ
とは知っていましたが、1000人
はきれいな色に塗装されている
をかたどっ
た。ただ実際にはあまり
コンプレックスのような小劇場には
続けているんですよ。
プロフィール
こばら けいと
ないものだと思っていたんで
すね。
「アートコンプレックス1928」
プロデューサー。1960年兵庫
でも実際は、白
い
志社大学中
1年間 インドで
生活を送る。
仕事に携わり、現
大好きな 値につい
る会芸術」と
オフブロードウェイでもエン
ジェルシステムでの公演が行わ
れているんです。演者全員が全身
大きな設備がなくても、有名
出演者がいなくても作品自体が
白ければ、ロングランができるとい
うことがわかったんです。 ニューヨ
ークでできていることが日本の京都
でできないわけがない、と。
上が
っていません。 なぜうまくいかなか
ったのか、自分なりに分析しました。
わかったのは、目
が集ま
らなければ、プロジェクト自体が
さないよう
になって
いることでした。
そこで、
行ったのが、自
くったパフォーマンス「ブル
ーマン」が現在もオフブロードウェ
でしていますが、数年先まで
チケットが取れないようなロングラ
「技術 (コンプレックスアー
ト)」を目指している小
での公演でした。2002年2月
行った京都
学館」
日本人が芸術に対して持っている
というロングラン公演では外
からの資金なしでどこまで長
45
ばせたい」
劣等コンプレックス)に引っ
かけて、劇場名をアートコンプレ
ックスにしたとしている。 小
は、劇場で上演される演目につ
いても、ジャンルにとらわれない
複合的なアートにしていきたいと
考えている。
ファンドによる公演の具
小原 基本的にはブロードウェイと
同じで、特別目的会社(SPC)
立ち上げて、SPCと別
名組合契約を結んで出する。
そのSPCから 「1928」が公演
アート
そして成功す
れば者が配当を受け取るという
流れです。
でも
いわばコンテンツ・ファイナンス
市場の一つの商品ですが、実は日本
行われていまし
エコノミスト
2001629
2004629
エコノミスト
"

2004.05.15

『小劇場 異例のロングラン』京都新聞/2004年5月15日

衛部
(夕刊)
2004年(平成16年) 5月15日 土曜日
京都新聞
京都新聞社
小劇場 異例のロングラン
舞台の絆を描く「惑星」
京の劇団 「電視遊戲科学館」 が惑星組曲
壮大なテーマ性と舞台 組曲』 の追加公演が決ま
美術で人気を集める京都
劇団「
科学
アートコンプレッ
クス 1928 (京都市中京区)
小劇場のロングラ
った。
にとっても初の追加公演
自体 のうえ、劇団
でロングラン中の「惑星
に、出演者もスタッフも
意気盛んだ。
から
一回り舞台に躍動感
と語る。
こ
04
(75) 2
かなと再生を描く。 ケ
レン味のある層から、より
ドラマ性を密に。 作・演
出国本浩康は「少しメルヘ
ンチックな話にした。 人と人
との出会いを描きたかった」
細密な異星人のマスク、 装
の精密さ、美しさは健在
だ。 「一つの小さな家族から
壮大な宇宙までその場にい
ながら人とすれ違ったり、
まれたりするように」と、
小劇場ではあまりない
を出現させた。 夜空の
は一万二千個の電球 一個
一個の色までこだわる
役者陣も二口大学や奥田
人間関係 再生描く
劇団京都精華大出身者でレタ、飛び道具の藤原大介、
九八年に結成した。公演は ニットキャップシアターの板
四月二十九日から始まり、五 之介ら京都の個性あ
月十九日まで二十六ステー ふれる面々が集
の予定だった。連休明けあふれる舞台を展開する。
増え始め、二十
成功すれば出資者に配当す
る「ファンド」方式での制作
本は「プレッシャーはあっ
た。前回を上回る数二千
人を目指したい」、同劇場小
プロデューサーも「プ
二十二日に計四公演を加え ロードウエーのようにお客さ
んが入る限り、公演を伸ばし
今回の舞台は宇宙だ。さま
たい」と言う。劇場と劇団
ざまな感から地球にや夢にまた一歩近づいた。売
って来た人々。そこで、 12000円 劇場075
家庭内や人間関係のささや (254) 6520

2004.02.28

『三条をブロードウェーに 京に文化のカネがなる』日経流通新聞/2004年2月28日

京に文化のカネがなる
食べていけない」
えたのが、ニューヨークがヒットして
た
。
など
劇「アートコンプレックス192」のプロアのブロードウェーにな
った「エンジェルシストだ。
か
で
られるビキュピでは
にな
せた
り
りなリハー
買った
か
な
ったない」とのイメー
これはエンジェルとれまでだった
カネがない作品があまりに多いか エンジェルシステムを
えようというの
不二十一)
本は本当?ロードウエーにあった。
べられもせず、つまらない舞台
だ
ために集めようというわけだ(キョンキ
かに
た一角にレトロなにあったことは
舞台に投資、稼げば配当
さえあれば
風をよむ
チュピチュピ
が出
小がこだわるのは
劇の名前でもあ
コンプレックス)
ほかコンサート、アン
なかな
昨年十一月、いつに
なにわいせ
マンス
「アートコン
アレックス1928
している
グループ「キュピチ
ビ」によると、
組み合わせたパフ
についたが、
広まり
十一月中旬の
じした
ロン
ねたプロデューサー グランをして
なり「アートコンプレッかさない
すべて
リーペーパーな発行して
したものと
だった
から
ができるとなった。
さけとして
聞いた人たちが駆けつけ
「
ユビキュピ
|
が、という
ヒ
アートコンフレックス プロデューサー
小原 啓渡
山に登った
し
タートしたバブル
ニュ
めた「
クのブロードウエー
メセナ」と呼ばれる
イベントへの
した
すると新しい
「エンジェルシステ
とり
えるようになる。
ブロードウエー」
祝100
して
にはブランスを中心に
「あなたはパトロンに
ツアーを利用してになれますか?」とした。
エッセ
は、
てバトロンたらんとする
モノになりそう
山に囲まれた
んでしまう、い
す
ほどまでに
っっていた役者たちだっ
はずがに
中学時代からの
は、らし
京都大学に入学
したのを追い、
してきていたのだ
この
、そのとき
ようになる。愛しさがれら
ったが
っていた人になることを決めた
た
めたときのことを受
きさらしのなく
なったら
すべて
その後フリーに
動きててみればいいわ。
大事なモノならばまた
されるような
た」という。
でしょ。ある
学年で中して
った九二九八
的
リエイティブをし
三条をブロードウエーに
ですがいた。 が出た
そろそろ点に
いためには、
をしてみないか」
友人から「パトロン
11月「アーム
アートコンプレックス1928
コンプレックス
キャン
に合った
持ったバトロンな
エンジェル
このほか多いようだ。
520-
I CREIN
「コンプレックス」
小が目にしたの立つ。
なダンサ

2004.01.21

『京都版ブロードウェイ』京都新聞/2004年1月21日

映画館やテレビ局等も加
え、これらすべてを一つの
業としてとらえるとなん
と二兆円規模の生産高とな
るそうだ。これに対し人口
日比率ではニューヨーク市の
五分の一程度とはいえ京都
月市には十館ほどの劇場が分
散して存在するにしかすぎ
ない。
ニューヨークを三百年の
歴史とするなら、京都は千
るべきもの」という認識が
強い。それに対しニューヨ
二百年を超える歴史をもっークには、「護られるべき」
ている。 寺社仏閣など歴史 歴史的文化が少なかった、
的遺産の例を取ればニューだからこそ多国籍にわたり
京都新聞
2004年(平成16年) 1月21日 水曜日
京都版ブーロードウェイ
ニューヨーク市には「都市ということになる。し
ロードウェイ」と総称され かしこれが「京都は歴史的
劇場群がある。 小さなス 遺産におんぶにだっこ」と
ペースも含めると三百五十 言われる所以でもある。日
以上、年間七百億円以上の 本では、歴史的文化は国や
興行収入を誇る。 その他百 自治体によって保護され
五十もの美術館 五百を超
ギャラリーが存在し、
小原 啓渡
こはら・けいと氏 196
0年兵庫県生まれ。同志社大
学中退。 「キュピキュピ」 ロ
ングラン公演 (2003年)
など、ファンドによる文化事
業支援を手がける。
7604-8577
発行所
京都市中京区烏丸通夷川上
京都新聞社
1/21 (水)
The Ca
20
6133
http://www.kyoto-np.co.jp/
案内・受付 (075-241-5430
応答 075-241-5421
075241 写真道 6325
61276306
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G0129 33
0120 464 468
お申し込み
本社
(077) 523-3131
する方策として経済と結び
つき、文化芸術を産業とし
て育て上げて来たとも言え
。劇場文化を例に取ると、
舞台芸術を投資対象とし
てとらえた「エンジェル」と
呼ばれる人々が舞台公演に
投資し、ヒットして収益が
上がると配当を受ける「エ
ンジェルシステム」が定着
しており、劇場文化を経済
的に成り立たせている。
私が三条通で運営してい
劇場「アートコンプレッ
クス1928」 でも、昨年
このシステムを導入して、
出資者の方々に1%の配当
を出す事ができた。まだま
実験段階であり、今後も
このシステムの定着に向け
て尽力していこうと考えて
いるが、やはり理想は、京
都にブロードウェイのよう
な劇場群をつくるという思
文化芸術の多様性加味、魅力倍増へ
の歴史的名建築が多く残
っている。それら建築物の
ライトアップも含めて、夜
文化エリアとして、いく
つかの劇場で素晴らしい舞
台がロングランで公演して
いる状況を想像するとワク
ワクしてくる。昼は歴史的
寺社仏閣を巡り、夜は現代
的でエンターテイメント性
あふれる舞台芸術を楽し
む。質の高い舞台公演の集
呼び水となって、訪れ
観光客がホテルに泊ま
食事をして買い物を
する。 ブロードウェイの例
をみれば分かるように、劇
群が都市にもたらすその
し、その混在が文化的豊か
京都
さを醸し出す。もし、
に現代的な文化芸術の多様
性がもっともっと加味され
れば、都市としての魅力は
つ
必ずや倍増するだろう。
まり、 文化芸術を一つの理
としてとらえ、促進して
いく事が、京都をより魅力
的な国際文化都市にするた
めに必要不可欠な方策であ
ると私は思うのだが、いか
がだろうか?
(アートコンプレックス1
928プロデューサー)
次回は京都大学人文科学
研究所助手の藤原辰史さん
です。
そもそも都市の魅力はそ
経済効果は計りしれない
の文化度によるところが大
観光のみならずその
三条通に
いに集約される。
ヨークより断然優位な観光 現代の文化を摂取し、自立は明治から昭和初期にかけ
都市で仕事をしたい、 住み
たいという思いにも大きく
影響する文化には常に歴
史的なものと現代が混在

2004.01.20

『まちづくり人登場!!』みやこ協働通信/2004年1月24日

20061223-20040120miyako.jpg

2004.01.01

『三条御幸町にブロードウェーを』週刊京都経済/2004年1月1日

昨年8月、 京都市中京区の三条通
と御幸町の角で小劇場を運営する
アートコンプレックス 1928 が
「キュピキュピファンド」の募集を
始めた。
このファンドは、 同劇場で行われ
る公演の準備資金を得るため
に創設されたもの。公募金額は
総額200万円。 出資者は一口
2万円から出資できる。 公演に
あらかじめ決めた一定数以上
の観客を動員できれば配当が
出る仕組み。 逆に一定数以上に
達しないと、 足りない分だけ出
資額から差し引かれる。
このファンドを仕掛けたの
が、アートコンプレックス
1928 代表の小原啓渡さんだ。
ファンド発案のきっかけにな
ったのが、小原さんが訪れた米
ニューヨークでの経験だった。
アートコンプレックス代表 小原啓渡さん
ル証券の人と知り合い、協力
していただけることになった
ので、 話が進んだ」 (同)。
条
御フが制作費を持ち出して公
従来小さな劇団は、スタッ
御幸町にブ
『ブルーマン』 というパフォ
ーマンスのステージを見に行
った。エンジェルやバッカー ク
スと呼ばれる個人投資家が舞
台制作に投資してロングラン
を続けている現場を目の当た
りにした。 「それを見たときに
いいコンテンツがあれば、 自分
でお金を用意しなくても長期
公演ができることが分かった」
と小原さんは話す。
ツ
1928 F
まずは試行的に日本でも公演
ごとにお金を集められるか何か
を確かめた。 出資者を「メセナ」 とし
て位置付け、 出えん金を募集。 公演
には、予想していた以上の観客動員
があり、ファンドとして成り立つこ
とが分かった。 「 そんな中、エンゼ
演を開始。 公演で得られるチ
ケット収入で、運営をまかな
っている。 しかし、 どの劇団
も収益基盤が弱くチケット
収入があるといっても赤字
が続く。 このため、 公演に向
けた制作費を満足に使えず、
思うような舞台製作ができ
ない悪循環に陥ってしまう
という。
このファンドはこうした悪
循環を、出資という直接金融
で断ち切ろうというものだ。
ファンドの枠組みを使えば、
小口で多くの人から資金をあ
つめることができるほか、 出
資者が観客となっていく。
小原さんは今後、 「三条御
幸町にブロードウェーを作
りたい」と話す。 「つまり、 持
続性のある劇場文化の街を
作りたいということ。 小劇団があち
こちでユニークな公演を行う町に
したいんです。 実現できれば、 産業
的にも都市政策的にも非常に意味
の大きい取り組みになると思う」。
1
を

2003.12.04

『求むプロデューサー』日経新聞/2003年12月4日

一
求むプロデューサー
高度経済成長期に「経済だけ一流」と諸
外国から言われたことが忘れられない。 豊
かな文化国家には、伝統芸能やクラシック
音楽など、一定の評価を得ているものだけ
ではなく、諸々の芸術芸能を包容する懐の
サ深さが要求される。そのためには若者にチ
ャンスを与えるプロデューサーの有無が大
きなポイントとなる。ニューヨークのブロ
ードウェイやロンドンのウェストエンドが
今日のように有名になったのは、プロデュ
ーサーたちの存在によるところが大きい。
日本でも小劇団の数は多いが、劇団員の
生活を支えるだけの収入を得ている劇団は
ほとんどないだろう。 不況の余波を受けて
大阪では上演する劇場さえ閉鎖が続いてい
る。
ブロードウェイでは「エン
あすへの
ジェルシステム」といって小
話題 劇場の舞台公演に民間人が投
資するシステムがある。当た
れば百倍、二百倍になって返
ってくることもあるそうだ。
京都でこのシステムに挑戦
しているのが小原啓渡さんだ。 インターネ
ットを利用して自ら企画した公演に対する
個人投資家を募集している。収容数約二百
人の小ホールだが、市の有形文化財にも指
定された旧新聞社支局の建物の吹き抜けを
利用したユニークなものだ。先日、その公
演を見に行ったが、平日なのに満席で立見
も出ていた。客筋もいいので今回も投資は
回収できそうだ。これが成功例となって三
条通に劇場が並ぶと京都版ブロードウェイ
が実現するかもしれない。
都会には夜も楽しめる観光資源が必要
だ。旅行会社も小原さんの活動に注目して
いるそうだ。パトロン気分も味わいながら
育てる文化の種。是非とも成功させたい。
サントリー相談役
津田 和明

2003.12.01

『三条御幸町ブロードウェー化計画指導!』マンスリーきんき/2003年12月

【三条御幸町ブロードウェー化計画始動!
アートコンプレックス 1928-】
京都市三条御幸町の南西門にある京都市の指
定歴史建造物 旧毎日新聞社京都支局は築70年
以上。 今もなお建築当時を偲ぶモダンな香りを
漂わせる魅力的な建物です。 この建物が劇場
「アートコンプレックス1928」 としてリニュー
アルしたのが1999年の12月、 以来、 キラリと光
る高い芸術性とエンターテイメント性を兼ねた
様々な公演、イベントを発信し続けています。
「京都三条御幸町ブロードウェー化計画」 は
アートコンプレックス1928が取り組む最も挑戦
的で壮大なプロジェクトであり、アートコンプ
レックス1928の所在地を含む京都の中心地に劇
場群を作り、 また、 国際観光都市としての「京
都」 ブランドを生かしながら外国人観光客をも
取り込んでいこうというものです。 更にアート
コンプレックス1928の事業において注目すべき
ことは、同劇場におけるロングラン公演に対す
る投資システムの導入です。
京都で創作活動をするアーティストのための
宿泊施設、 ダンス 演劇などの批評を集めたフ
リーペーパーの発行、 FMラジオ番組制作など
「コンプレックス」 の名の通り複合的な活動を
幅広く展開し、それらの相乗効果によって更な
る芸術環境を整備し、 新たな観客層の取り込み
を進める、アートコンプレックス1928のプロデュー
サー小原啓渡氏にお話を伺いました。
【エンジェルシステムの段階的導入】
アートコンプレックス1928では、ロングラン
公演に対し投資を募り、 ヒットすれば配当を出
すシステムを導入され、注目を集めていますが、
導入経緯についてお聞かせください。
小原氏: ブロードウェーでは、 エンジェル或い
はパッカースと呼ばれる投資家達が劇場制作
に投資し、ヒットすれば配当を得る 「エンジェ
ルシステム」 というシステムがあります。 そ
れを導入しようとしたのです。
エンジェルシステム導入への第一歩は2002
年に行った1回目のロングラン公演でした。
とはいえ、この時は外部からの資金調達を行っ
ておりません。 外部からの資金調達無しでど
マンスリーきんき 2003.12
小原 啓渡 (こはら けいと) 氏
アートコンプレックス1928プロデューサー。 兵
庫県出身。
1983年より照明技術者として舞台に関わる。 91
舞台技術制作会社リッジクリエイティブ株式
会社設立。 99年, アートコンプレックス1928を立
ち上げ、プロデューサーに就任。
10.25.
11.13.
当ビル3F
BAROTICA
今回の投資の対象となった 「キュピキュピ グランド歌謡ショー
キャバロティカ会場入口」
こまでやれるのかを確認するために、劇場と
劇団がリスクを分け合って、 自力で長期公演
を打ったのです。
そして翌年、 前年に行った自力での長期公
演に手ごたえを感じての第二段階のロングラ
ラン公演を打ちました。 この時には、前回の自
力での公演経験から損益分岐点を算出し、
「セーフティネットとしてのメセナ」 という
形で出資を募ることにしました。 出資金は一
一万円、 前回の動員数に達すれば全額返却
となりますが、それに満たない場合は100名
ごとに10%ずつ出資金の中から頂く、という
システムです。 出資者には招待券と出演者ら
を変えた交流パーティへの招待を特典としま
したが、収益があがった場合でも配当はあり
ません。 損得の問題ではなく、 文化的な事業
に協力した、ということに意義を見出してい
ただいていたように思います。 尤も、 最終的
には1回目を300名以上超える動員があり、
出資者には全額返却することができました。
そして、今年のアートコンプレックス1928
の3度目のロングラン公演 「キュピキュピグ
ランド歌謡ショー」 において、エンゼル証券
(株)と連携し、 エンジェルシステムを導入する
ことになりました。 スキームとしては、アー
トコンプレックス1928が特別目的会社 (SP
C) として、有限会社 「京都三条御幸町ブロー
ドウェー化計画 [KSGBWP]」 を立ち上
投資家と匿名組合契約を結ぶかたちをとっ
ています。 1口2万円で100口募りました。
前回も今回も、 小口投資にこだわっています。
小口の方がリスク感が少なく、 多くの方の参
加が可能です。 投機ではなく、 サポーター的
感覚で参加していただけるように設定しまし
た。 細かな取引相手が多くなってしまうので、
証券会社の業務も大変なものになりましたが、
趣旨に賛同してもらえました。
出資者を募ったのはインターネットを通し
てのみであったにもかかわらず 12万円
の100口が 二週間ほどで完売となりました。
このシステムを導入したことが新聞。 テレビ
などで報道されたことも影響しているとは思
いますが、 インターネットの普及によるとこ
ろは大きいと思います。
32
マンスリーきんき 2003.12
【クオリティ向上のためのファンド】
小原氏 注意しなければいけないのは、 お金が
無いからSPCを立ち上げる、 というやり方
では主催者側の責任が問われかねない、とい
うことです。 今回のエンジェルシステムは、
もともと自己資金だけで公演可能なところを
投資家にお手伝いして貰い、舞台のクオリティ
を向上させるためのファンドです。
また、このシステムは、 舞台制作側の顧客
意識の向上にも役だっています。 匿名組合な
ので出資者からとやかく言われることはない
とはいえ、人様からお預かりしたお金で制作
をし、 しかも配当を出せるようにしなければ
ならないのですから、 成功に賭ける意気込み
も変わって来ます。 そもそも質の高い文化芸
術を提供するには資金が必要であり、 資金調
達にはマネジメント能力、 ビジネスマン的バ
ランス感覚が必要なのです。
【今後の見通し】
文化・芸術産業の今後の見通しについてどう
お考えでしょうか。
小原氏: これからは感動を売る時代だと思いま
す。 そもそも、今まではモノを売る時代だっ
た と言いますが、 それにしてもモノが売れ
るのはそこに感動があるからです。 感動を売
るには、創造性が一層重要となってきます。
文化 芸術産業こそ、そんな創造性や感動さ
せる力を最も発揮できる場となりえるのでは
ないでしょうか。
それに、 文化・芸術産業は大きな経済効果
をもたらします。 舞台を観に来る人は、近く
で飲食もし、場合によっては宿泊もし、 また、
近隣の別の場所へも行くでしょう。 国際観光
元気になるのです。 小さくても文化が元気で
ある実例を育てていかなければならないと思
います。
【最後に】
舞台芸術 芸能は、観る人の心を打つだけで
なくその人から自己表現能力を引き出す効果を
も持っています。 よって、 高齢者福祉 児童教
. 障害者へのリハビリ等医療分野等、 幅広い
ニーズが考えられます。 JCDNの活動は、そ
こういった幅広いニーズを掘り起こし、アーティ
ストたちの事業マインドを喚起するものと言え
るでしょう。
とはいえ、 舞台芸術 芸能の産業としての確
立発展には、 まだまだ乗り越えなければならな
い課題が多くあります。 なかでも、事業として
自立するためのビジネスモデルの構築は、最も
重要な課題の一つです。 公演ごとにファンドを
組み、 配当を出せるようにするアートコンプレッ
クス1928の活動は、この課題解決の一つのモデ
ルケースと言えるでしょう。
今回は京都の事例をご紹介いたしましたが、
そもそも関西は深い文化的土壌を持つ土地であ
り、目の肥えた顧客が多く暮らす土地です。 こ
の地の利を生かし、よりクオリティの高いサー
ビスを提供する産業として、 舞台芸術産業が
醸成されるよう、 私たち経済産業局も応援して
いきたいと思います。
※註① コーディネート活動支援事業についての詳細は、
中小企業庁ホームページ (http://www.chu
sho.meti.go.jp/chu_top.html) の以下
RLをご参照。 http://www.chusho.meti.
go.jp/koubo/020410sinkiseltyou.htm
都市としての京都というブランドも活用した、 ※註② 匿名組合とは、 営業者と匿名組合員の2当事者
こういった経済活動をより盛んにできるはず
です。
河合文化庁長官もおっしゃっていますが、
文化が元気になると人も元気になり、経済も
の契約であり、匿名組合員の出は、営業者に
とっては預かり金と認識されます。 損失額が出
額を超えた場合、匿名組合員が出資額を超え
て損失の負担を分担することはありません。
マンスリーきんき
2003.12
33
日々の生活の中で、優れた絵画や音楽、楽しい映画や舞台などに触れることは、 私達の生活
を豊かにします。 このような文化・芸術活動は、これまで経済活動とは一線を隠したものと捉
えられてきました。 しかし、 我が国経済社会の大きな変化につれ人々の価値観が多様化し、従
来の社会カテゴリーの辺縁があいまいになり、 今までになかった分野同士の接触、 異業種交流
が生まれ始めている中で、 文化・芸術活動と経済活動の関係もまた変わりつつあります。
このコーナーでは、 優れた文化・芸術活動の創造性が、 低迷する消費の活性化や地域コンテ
ンツ産業の振興、ひいてはアートとテクノロジーの融合による新事業の創出やソフトウェアに
よる都市再生などにつながっていくことを期待しつつ、これまで当局が出会った新しい文化産
業の取り組み事例を順次紹介していきます。
31

2003.12.01

『アートコンプレックス1928の果敢な試み』地域創造/2003年12月

20061223-2003tiikisouzou_1.jpg20061223-2003tiikisouzou_2.jpg

2003.11.01

『アート集団キュピキュピ 京でロングラン公演中』京都新聞/2003年11月1日

アートコンプレックスでの昨年の舞台より
Kyup
Kyupi
up
Куца
映像と音楽、パフォーマ
ンスを組み合わせたアート
集団「Kyupi Kyu
pi(キュピキュピ)」が、
京都市中京区のアートコン
プレックス1928で『キ
ャパロティカ」をロングラ
公演中。きらびやかな照
明がまたたき、ど派手な歌
歌手がうなり、魚人間が
くねる。 空間は、爆笑と愛
とエロスとざわめきに満ち
る。“R-1指定 ちょ
ちっと大人の娯楽の趣なの
アート集団「Kyupi Kyupi」 京でロングラン上演中 |
upi Kyupi
10
Idn
Kyupi
Kyupi
だ。
°
(河村亮)
異質の交錯が鮮烈
「アートコンプ
レックスはほど
よい空間。 客席
映像作家石橋義正ら京都
プどい」正
市立芸大出身者が、九六年
に立ち上げた映像パフォー
人間し持石
マンスユニット。さまざま
対係話なアートを横断するスタイ
ルで、海外からも注目を集
ディナーショー形式の
「歌謡ショー」が基本。 魚
型の頭をした「フィッシュ
エロスとざわめきと
Fank
Ky
-
ヘッズ」、スーパーダンサ
―「よしこさん」ら石橋の
映像でおなじみのキャラク
ターが出演する。 今春初め
ロンドン、パリで公演。
喝采を背にしての凱旋公演
は、「さらに最新式の照明
を入れた。ミュージカル的
に、ショーをスムーズにし
た」という。
会場中を駆ける電光は、
盛り場のネオンの風情だ。
「電飾が好きなんです
接光そのものを見ている
「感じが」と石橋。客席と舞
台の間に、テーブル特別席
もある。ワインを片手に、
リラックスしながら楽しん
でもらう趣向だ。 その横に
アコーディオン、バイオリ
ン、ベースの楽団がスタン
バイする。
デジタルなコン
り、踊る。
ピューター音楽と照明が降
り注ぐ。映像に現れる人々
も妙だ。ひたすら体をくね
らす女、マイクにしがみつ
き熱唱する女
満を持して歌手分島麻実
コテコテの
がステージへ。
自作衣装で、オリジナルか
昭和歌
ら美空ひばりまで、
幅のにおいをかもし出す。
バックで激しく踊るダンサ
たち。中でも肉感的な「よ
しこさん」は、視線を絡め
取って離さぬ強引さだ。
ナンセンスでベタされ
「映
ど見た目だけでない。
コ
像は一秒三十フレーム。
ンマ何秒の間のずれが気に
なる」と、ち密な計算と高
度な技術の上に成立させ
た。 瞬間くもりガラスにな
り、映像の奥で踊って見え
る特殊ガラスの使用も今回
初めて平面と立体が交錯、
デジタルとアナログがせめ
ぎ合う。その質感 手触り
が鮮烈だ。
今回の公演は一般出資
者の資金を元手にロング
ランする同劇場初の試み。
石橋は「映像は残るが、ラ
イプはそれで終わり。 ロン
グランだと全員で、内容を
十三
充実させていける」。
日まで。テーブル席完売、
シート席三千五百円。同劇
壁面には、極彩色の映像 場 075(254)65
が映し出される。 文字が走 20

2003.10.28

『キュピキュピ初の長期公演』朝日新聞/2003年10月28日

アートかエロかお笑いか アキ 歌姫・ダンサー・楽団が1曲熱唱80分間 キュピキュピ 初の長期公演 斬新な映像とパフォーマ ンスで時に爆笑を誘う 「キャバロティカ」 ライブ「キャバロティ 電子音のビートに同調し、壁面に投影された映 像が激しく動く。舞台に目を移すと、美空ひばり 叶子を思わせる衣装の歌手が1曲を熱唱す る。バイオリン、ベース、アコーディオンの楽団 を従え、バックには、魚のマスクの男性や全裸に 近い女性ダンサー。 「夢見るシャンソン人形」や 「天城越え」といった選曲も、どこかセンチメン タルでセクシーである。 「力」(1月1日まで)。 分あふれる 観客席から婚声と爆笑 が絶えない。 コンピューターで完璧 制御された舞台なの に、人肌のぬくもりがあ る。 アートなのか、お笑 いなのか、エロなのか。 そう思うと、メンバーか ら「キュピキュピという 新しいジャンルなのであ る」と諭された。 キュピキュピは、京都 市立芸術大出身の4人が 98年に結成した の 島麻実さんは染織、映 像の石橋さんがコン セプチュアル・アート (森本俊司) 京都市中京区三条御幸 8」で、映像とパフォー 町の旧新聞社ビル 「アーマンス集団「キュピキュ グラフィック・デザイン の江村耕市さんは意匠、 トコンプレックス192 ビ」が初の長期公演に挑奇抜な衣装を手がける木 村真束さんは彫刻を、そ れぞれ専攻した。 根っこはみな「芸術 家」だから、国内外の美 術館での受けがいい。 今 年のベネチア・ビエンナ ーレにも出展中だ。 石橋さんが「展覧会は プロモーションの場」と 言うように、現代美術に 足を残し、子どもが目 をキラキラさせるたわい もない遊びみたいな創作 例えば裸の女 を続ける。 の人がこんなことをすれ ばおもしろいだろうな、 見て楽しいだろうな・・・ 無なのだ。 そのく ... せ、今回は1歳未満入場 不可。大人はずるい。 資金集めに、ベンチャ ビジネスの手法を取り 入れたのも話題になっ た。「エンゼル」と呼ば れる個人投資家を「歌 姫」で引きつける。 3500円。8日、11 月1、10日休演。問い合 わせは電話07526 46520 (会場)

2003.08.31

『小劇場におけるロングランへ公演への挑戦』セゾン文化財団ニュースレター/2003年8月31日

[article
小劇場におけるロングラン公演への
挑戰
小原啓渡
|アートコンプレックス1928
БЛОГА
1928年に建造された毎日新聞社京都支局が、 「アートコンプレック
ス1928」としてリニューアルオープンしたのが1999年12月。 京都市の
指定歴史建造物となっているビル自体は、 70数年の歴史を重ねてい
ますが、 劇場スペースとしては、 まだ4年足らずの新参です。
活動のコンセプトは、劇場名が示す通り 「コンプレックス」つまり「複
合」 です。 杮落し公演は、 ダンスと演劇・映像等を複合的に取り込ん
だカンパニー 「コンドルズ」。 アート性とエンターテイメント性を兼ね備え
またコンプレックスアートの発露と、劇場として複合的な芸術環境の整備
をどう進めていくかをテーマに活動を続けています。
具体的には、 京都で創作活動をするアーティストのための長期滞在
者向け、 格安宿泊施設 「アーティスト・イン・レジデンス京都」の運営。
ダンス・演劇などの批評を集めたフリーペーパー 「パンプレス」の発行。
FMラジオにおけるステージ情報番組 「ステージ・アバンギャルド」 の制
作。 当劇場以外での公演プロデュースなど、 複合的に相乗効果を生
むであろう可能性を持つ芸術環境の整備と、 新しい観客層を取り込む
ためのアウトリーチに力を注いでいます。
これら一連の活動の中で主軸において取り組んでいるのが、「京都
三条御幸町ブロードウェー化計画」 京都にブロードウェーのような劇場
群をつくろうという夢のような計画です。これは、 当劇場が京都の中心
地にあるという事もありますが、何より世界的な国際観光都市としての
ポテンシャルを持つ「京都」を十二分に生かし、地域に文化的な影響
を与えるだけでなく、大きな経済効果をもたらしていく活動としてアート
コンプレックス1928が取り組んでいる挑戦的なプロジェクトです。
|エンジェルシステム
調べを進めるうちに、日本において「エンジェルシステム」が定着し
ていない理由として、 1. 日本では米国と比べ一般の人達の間で「投
資」 という直接金融の考え方が希薄である事。 2. 舞台を鑑賞するとい
う習慣が日常生活の中に根付いていないこと。 3. 映画ファンド等今ま
でに行われてきた試みのほとんどに、 方法論的な問題があること、など
が浮き上がってきました。 この内、最初にあげた2点に関しては、ある
意味長期的な課題と言えますが、3点目に関しては過去の失敗例を具
体的に検証し、より実現可能な方策を考え直してみることは意義ある
事だと考えました。
過去の事例における失敗要因は、いくつも考えられましたが、 中で
も投資家にとってのリスクが大きいと思える事、 投資対象となる作品に
関する具体的な情報が少ない事、目標の投資額が集まらなければ、
プロジェクト自体が動きださないような収支計画によっている場合が多
い事などが大きな要因に思えました。 とにかく必要な資金を集める事の
みが目的になり、 新しい投資市場でのその成否が、 後続する企画に
対して大きな影響を及ぼすことや、単発イベントではないシステムとして
の持続性などは考えていない場合が多いように思えました。
もちろん、ブロードウェーにおいても、投資家が利益を得る確率は25
%程度と言われ、 投資である限りリスクは発生します。 しかし、あまりに
も失敗例ばかりが続くと投資熱は当然のごとく下がってしまいます。
最初のロングラン公演
| 2002年2月に行った1回目のロングラン、 京都の新鋭劇団 「電視游
科学館」による26公演は、 エンジェルシステム構築における最初の
ステップとなりました。
この公演では資金を集めることはせず、劇場と劇団がリスクを分か
ち合い、自力でどこまで長期公演を打てるのかを試みました。 目標の
資金が集まらずに頓挫した失敗例などから、 まずは外部からの資金調
無しで、 どこまでやれるのかを確かめる意味と、 今回の結果が次回
出資を募る際に具体的な基準となり、 信用を高める情報となるだろうと
いう考えがありました。 前例のないもの、 成功例のないものに対して二
の足を踏む、日本の一般的な社会通念を考えると、いきなり実績も知
名度もない舞台に対する投資を募っても順調にいくとは思えなかったか
らです。
ブロードウェー化計画の第一ステップとして、最初に始めたのが「エ
ンジェルシステム導入」を具体化するための試みでした。 このエンジェ
ルシステムとは、エンジェルあるいはバッカースと言われる投資家達が
舞台制作に投資し、 ヒットして利益が出れば配当が得られるという、 ブ
ロードウェーで用いられている投資形態です。 このシステムの導入を
本気で考えるきっかけとなったのは、 ブロードウェーで今もロングランを
続けている「ブルーマン」 の公演でした。
「ブロードウェーでやってるブルーマンというパフォーマンスがすごい
人気だ」そんな評判を聞いて渡米し、 公演会場を訪ね、 まず驚いたの
が客席数400程度の決して設備的にも十分とは言えない、 その劇場自
体の規模でした。 「こんな小さな劇場でも、コンテンツさえ良ければロン
グランが出来る」 まさに 「目からうろこが落ちる」 という感覚を味わいまし
た。
帰国後、 「エンジェルシステム」について調べ始めると同時に、「な
ぜ、日本でこのシステムが定着していないのか」という検証を始めまし
た。 インターネットを使って情報検索を進めていくという方法を取りまし
たが、これはかなり有効でした。
0viewpoint no.26
劇場と劇団、双方で何度もミーティングを重ね、 どうすれば質を落と
さず、経費を極力節減して長期公演が打てるかを話し合いました。 実
施時期を2月に設定したのも、 貸小屋としての需要がもっとも低い月、
つまり年間で最も売り上げが低い月であるという理由からでした。
徹夜続きの24時間態勢での仕込みに10日間、 公演期間21日、 小
劇場としてはきわめて稀な合計26公演を敢行し、 劇団にとっては過去
最高動員数の2倍以上、 京都では記録的な1650名の集客となり、 本
格的なロングラン公演成立に向けて、 十分な手ごたえを感じることがで
きました。
2度目のロングラン公演
2度目のロングラン公演の試みは、翌年2003年の4月から5月の連
体にかけて、1回目と同じく「電視遊戲科学館」を起用しました。 前回
より2日多い12日間の仕込みと21日間の公演期間、前回と同じく26公
演を行いました。 私が再度、 電視遊戲科学館を選んだ理由は、 作・演
出を含めたスタッフ達の、 より完成度の高い作品を創ろうとするこだわ
2002年2月 科学館
「ノスフェラトゥ」
2003年4月、電視遊戲科学館「牡丹灯
りの強さにありました。 例え、仕込み期間を増やし、資金を注入しても、
作品の完成度が上がらなければ意味がないからです。
1回目からのステップアップとして、 前回の動員数1650名をベイライ
ンに掲げ、「セーフティーネットとしてのメセナ」 という新しい文化サポー
トの形を提案し、 出資を募ることにしました。
一口1万円の出資金は、 前回の動員 (1650名)に達すれば全額返
却するが、 前回の動員に満たない場合は100名単位で10%ずつ、 出
資金の中からメセナして頂くというシステムです。 例えば総動員数が
1000名だった場合、 前回の動貝1650名から650名のマイナスとなり、
出資金の65%を援助していただくことになります。 つまり1万円を出資
された方は3500円しか返却されないことになります。
出資者には、1日につき1枚の招待券と出演者や作・演出家などを
交えた交流パーティーへの招待を特典としましたが、もし昨年の動員
を大きく超えて収益が上がった場合でも配当はありません。 しかし、出
資者の方々は、損得の問題ではなく、個人として文化の担い手となれ
る実感を味わうことに意味を見出しておられる方がほとんどで、実績と
しての前回のデータや今回の基準となる具体的な情報が揃っているこ
とへの信頼感、 出資額をポケットマネーの範囲ともいえる1万円に設定
したことなどがリスク感の軽減につながったためか、出資の相談に皆
さん快く協力して下さいました。
最終的に私募 (公募に対して私的に出資金を集める形式)の限度
数でもある49名から72万円が集まりました。 ほとんどの方は私の個人
的な知り合いでしたが、劇場プロデューサー、 大学教授、 企業の経営
者、医師や神社の宮司など多岐に渡り、公演期間中どうしても都合が
つかなかった数名を除いて、ほぼ全員が公演を見に来て下さいまし
また中には小劇場で演劇を見るのは初めてという方も多かったのです
が、観劇後は皆さん高揚された雰囲気で喜んでおられ、 知り合いの
方々に次々と公演を紹介してくださり、一人で30数名のお仲間を連れ
て来られる方まで現れました。
実際、集まった出資金によって、 チラシの製作や舞台美術、 衣装な
ど、 小屋入り前に必要な制作経費の持ち出しに苦慮することが減り、
よりクオリティーの高い製作物を作る事ができたばかりでなく、多くの
方々に出資頂いたことで、 つまらないものは見せられないという、いい
意味でのプレッシャーが、 全スタッフの創作エネルギーを高めることに
つながったと思います。
結果、最終動員数は1936名、1回目を300名以上上回ることがで
き、出資頂いたお金は全額お返しすることができました。
そしてこの小さな成功は「セーフティーネットとしてのメセナ」というシ
2003年3月、キュキュビ「スーパーメガヒッツ」
ステムが過去に例を見ないものであったことも含めて、少なからず話題
となり、新聞、雑誌、テレビなどの取材が続きました。 それも文化面だ
けでなく社会面、経済面での扱いが多く、 舞台に対する投資というシ
ステムが、コンテンツファイナンスという新しい投資市場において注目を
集めるきっかけとなりました。
3度目のロングラン公演
現在、インターネットの爆発的な普及とネットを用いた証券取引の登
場によって、 株売買の手間が簡素化され、 個人投資家の存在がク
ローズアップされてきています。こうした社会的な潮流にも影響を受け
る形で、 2003年10月に行ないます3度目のロングラン公演は、証券会
社と連携し、 エンジェルシステムを導入する事に決定致しました。
作品の証券化は、映画ファンドなどの形で以前から試みがつづけら
れてきましたが、利益を上げて配当に及んだ成功例は非常に少なく、
舞台公演に至っては試みられた前例さえほとんどありません。 しかし、
2002年12月に東京で行われた中国雑技団公演 「ゴールデン・ライオ
「ン」において公募された2億円分の証券が2週間で完売した事実をみ
でも、こうしたコンテンツに対する投資に興味を持つ方がけっして少な
くないということが分かります。 「ゴールデン・ライオン」に関しては、結
局投資額の半分程度しか返却されず、投資対象としては失敗例とな
りましたが、 舞台公演に投資をするという法的なスキームが証券会社
を介して確立し、実施されたという意味で価値ある試みであったと思い
ます。
実際、3度目となる次回の映像&パフォーマンス集団「キュピキュビ」
によるロングラン21公演は、このスキームを用いて実施します。 アート
コンプレックス1928が特別目的会社 (SPC) を立ち上げ、 投資家との間
に匿名組合契約を結ぶという形です。
今回は目標額を200万円に設定し、 1日2万円、 インターネットを用い
て公募します。 既に100万単位での投資希望もありますが、あえて小
口投資にこだわりたいと、 最高5口までと致しました。 あくまで現段階で
は、 投機的な意味合いよりもリスクの少ない形で、 より多くの方々がサ
ポーター的な気持ちで舞台制作に参加していただければと願っていま
す。 投資を機会に、これまで演劇やミュージカルなどに無縁だった
方々が少しでも多く舞台芸術に関心を持たれ、 実際に足を運んでくだ
されば、新しい観客層の開拓につながります。 これは、社会に対する
アウトリーチの一形態としても、大きな可能性を含んでいると思います。
viewpoint: no.26-0
効率のみを優先した近代資本主義と物質文明は、地球を破滅的な
状況に導いてきました。 そんな中、 物質の豊かさより、心の豊かさを求
める価値観が急激な広がりを見せています。 人々は、自然や民族な
どあらゆる関係性における調和の精神と、心の豊かさの大切さに気づ
き始めています。
どんな価値観を持った人も、感動に涙を流す瞬間はみな同じです。
同じ至福の瞬間を味わう事ができます。 感動は心の豊かさに通じる扉
です。そして劇場は、 より多くの創り手や観客が、 何度も何度も感動と
いう心の扉を開けて、 本当の豊かさの中へ入って行ける機会を創り、
提供し続ける場所でなくてはなりません。
いつか京都にブロードウェーのような劇場群が出現し、感動的な舞
台がロングランで公演を続けている。 昼は寺社仏閣など伝統文化に親
しみ、夜は現代的な舞台芸術を楽しむ、そんな心豊かな生活を求める
人々が日本各地から、世界中から集まってくる。 そんな未来のすばら
しい京都の姿を夢に描きながら、 意欲あるスタッフと、 文化芸術の重要
性を理解してくださる方々の協力を糧に、地道に、誠実に活動を続け
てゆきたいと思います。
小原啓(こはら・けいと)
アートコンプレックス1928プロデューサー。 兵庫県
出身 同志社大学法学部政治学科中退。 1983年
より照明技術者として舞台に関わる。 91年、 舞台
制作会社リッジクリエイティブ株式会社設立。 92
年から98年まで、 日仏共同プロジェクト [MATOMA」
テクニカルディレクター。99年、アートコンプレックス
1928 を立ち上げ、 プロデューサーに就任。 長期滞
在アーティストのための宿泊施設 アーティスト・イ
ン・レジデンス京都の運営をはじめ、フリーペーパー
「パンプレス」の発行等、 芸術環境の整備に関わる
活動を続けている。 また、ヌーボーシルク (新しい
サーカス)のプレゼンテーションに力を注いでおり、
2003年10月にはフランスから 「アポストロフィ」を招
し、 神戸と京都での公演をプロデュースする。 同
10月から、映像×パフォーマンス集団「キュピキュ
ビ」によるロングラン公演を、12月には「コンドルズ」
5度目の京都公演を主催する。
BEST on dem SEPTE

2003.07.24

『求むエンゼル 公演を証券化』中日新聞/2003年7月24日

2003年(平成15年) 7月24日 (木曜日)
中日新聞東海本社2003
(日刊)
CULTURE
個人投资家。
氷むエンゼル
劇
京都の公演を証券化
「エンゼル」 という言葉をご存じですか。 普通なら
「天使」 だが、ベンチャー企業などに資金を提供する
「個人投資家」の意味も持つ。米国では、ハリウッド
映画やブロードウェーの舞台など娯楽・芸術の分野で
もエンゼルの存在は大きい。 日本でもエンゼルを増や
そうと、 京都市の小劇場が証券会社と組み、 1口2万
円と小口化して出資者を募る取り組みを始めた。
「振興の切り札」 として、 全国の劇場関係者から熱い
視線を浴びている。
(花井 勝規)
出資を呼び掛けているのは、京
都市中京区三条通御幸町の小劇場
「アートコンプレックス192
8」。同劇場の小原プロデュ
ーサーは「共同馬主制をヒント
に出資金を小口化してエンゼル
リスクを軽くしようと考え
た。一口二万円ならばポケットマ
感覚で投資できる。 出会が参
加意識を高め、演劇ファンのすそ
野を広げる効果も期待できる」と
話す。
出資金を小口に
下旬から二十日間行われるパフォ
ーマンス集団 Kyupl Ky
対象となるのは、同劇場で十月
ファン層拡大も狙い
「アートコンプレックス1928」 の前で創
場版の投資について語る同劇場のプロデ
ューサー小原啓
さん=京都市中京区で
劇場版投資対象「Kyupi
Kyupi」の舞台ーアート
コンプレックス1928で
uDI (キュピキュピ)の公演
約一千万円の制作運営費のうち、
二百万円程度を資金の受け皿会社
に集め、広告宣伝費などに充て
る。 公演終了後に、興行収入か
経費を差し引いた利益を出資
に応じて投資家に分配、 配当は
チケットの売れ行きで変わる。
公演が低調なら元本割れの可能
性もあるが「採算ラインは著しく
低く設定した」 (小原氏)とい
い、順調に観客が入れば100%
以上の配当になる可能性もある、
と強気だ。同劇場にノウハウを提
供しているエンゼル証券 (大阪
市)も「不動産などの投資ファン
ドに比べ、高いリターンが期待で
きる魅力的な案件」(同社資本
成事業部)と期待する。
中日新聞
資金難にあえぐ小劇場では、公
赤字の場合 劇団員の
ち出しでしのぐケースが多い。
出資金は赤字 になり、
場経営の安定化につながるメリッ
トもある。「出資する以上、公演
よい意
に対する目は厳しくなる。
味で劇場との間に緊張感が生まれ
るのでは」と作品の質の向上に期
する出資者もいる。
関西経済連合会の劇場文化研究
会のチームリーダーを務める佐藤
友美子サントリー不易流行研究所
長は「企業メセナの時代が終わ
りかけているなか、エンゼル投資
は文化振興に市民を参加させる有
効な仕組みの一つになり得る」と
来年から同劇場も含めた関
注目。
西地区の劇場を対象に「劇場エン
ゼルシステム」の試行を検討して
おり、有力作品数本を選んで投資
家の前で投資を募るオーディショ
も計画している。
作所 中日新聞東海本社
45
TA250350 U 063-821) 771

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