プロジェクションマッピング - メディア情報

2018.10.14

京滋Biz 2500公演を達成/産経新聞 京都版・2018年10月19日 

京滋Biz 2500公演を達成 「せりふ」なし パフォーマンスで表現 京都発の演劇「GEAR」 京都市中京区の専用劇場「アートコンプレックス1928」を拠点にロングラン上演が続く演劇「ギア-GEAR-」が、平成24年4月の公演開始から2500回目の公演を達成した。 来場者数は累計18万人超。 国内演劇で2500回を超えたのは初めてという。 「ギア」はせりふがなく、ダンスや身ぶり手ぶりなどで表現するノンバーバル(非言語)の演劇・パフォーマンス。 日本語が分からない外国人客も楽しめる夜の観光の一つとして存在感を高めている。 実績が評価され、これまで近畿経済産業局の「関西インバウンド大賞」や、京都政財界による「京都創造者賞」のアート・文化部門を受賞。 7日の上演が2500回目となった。 プロデューサーの小原啓渡さんは、「お客さんに喜んでいただこうと、本気で改善し続けているからということでしょう。 本気が大事なんだろうと思う」と分析している。 基本的に週5回、1日2回公演。 前売り4200円、当日券4700円。 せりふがない演劇「ギア」の公演の様子(岸隆子さん撮影)

産経新聞 京都版 京滋Bizの記事内にて『ギア-GEAR-』が紹介されました!

2018.03.19

京都でロングラン芝居『ギア』セリフなし異色劇ついに関東進出/サンデー毎日・2018年3月19日 

サンデー毎日NEWS NAVIの記事内にて『ギア-GEAR-』及び『ギア-GEAR-』East Versionが紹介されました!

2018.03.07

「ギア」にインバウンド大賞 京都新聞・2018年3月7日発刊

「ギア」にインバウンド大賞 はなやかKANSAI魅力アップアワード 優れたアイデアやサービスで訪日外国人を受け入れている関西の企業・団体をたたえる「第2回はなやかKANSAI魅力アップアワード」の表彰式が6日、大阪市内で開かれた。 関西インバウンド大賞は、京都市中京区の劇場で舞台公演「ギア-GEAR-」を連続2千回以上、ロングランで上演しているアートコンプレックスグループ(中京区)に贈られた。 同アワードは、関西経済連合会や近畿経済産業局などでつくる「はなやかKANSAI魅力アップフォーラム」が主催。 訪日客向けのビジネスや在住外国人の支援活動を対象に審査した。 アートコンプレックスは、せりふが一切無い「ノンバーバル」と呼ばれる公演を2012年春から上演し、これまでに計17万人以上を動員。 「京都の新しい観光資源として夜のエンターテインメントを振興した」と評価され、小原啓渡・統括プロデューサーが表彰状を受け取った。 (柿木拓洋) 関西インバウンド大賞の表彰状を受け取るアートコンプレックスグループの小原統括プロデューサー(右)=大阪市

2018年3月7日に発行された京都新聞で、「第2回はなやかKANSAI魅力アップアワード」の関西インバウンド大賞を『ギア』が受賞した情報が掲載されました。

2018.02.20

「関西の議論~大混雑の京都に奥の手~」/産経WEST・2018年2月20日 

産経WEST「関西の議論~大混雑の京都に奥の手~」の記事内にて『ギア-GEAR-』が紹介されました。

産経WEST

2018.02.19

「まっぷる京都’19」昭文社発行/2018年2月15日発行

世界の注目を集める感動エンターテイメント ギア-GEAR- ギア MAP付録④P.18 D-2 マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングと最新の映像技術を駆使した無言劇。 日本人から海外のビジターまで、大人も子どもも観客を虜にするステージ。 0120-937-882(10:00~19:00、土・日曜・祝日9:00~) 公演日により異なる \ スタンダードエリア前売3700円、スペシャルエリア前売4200円 休 不定休(公式HP参照) 所 京都市中京区三条御幸町角 1928ビル3F 市バス・河原町三条下車、徒歩3分 P なし ↑ユニークな星型の窓が1928ビルの目印 →日本初のロングラン、2000回公演突破

京都の魅力をぎっしり詰め込んだ京旅ガイドの決定版!!まっぷる京都’19(p.79)に『ギア-GEAR-』の情報が掲載されました!

2018.02.14

NHK総合「おはよう日本」で『ギア-GEAR-』が紹介されました。

NHK総合「おはよう日本」の「check!エンタメ」というコーナーにて、統括プロデューサー小原啓渡へのインタビューの他、昨年12月にオープンした千葉ポートシアターで公演中の『ギア-GEAR-』East Versionの様子をご紹介いただきました!

2017.10.25

「訪日客レッツ夜型消費」読売新聞 夕刊・2017年10月24日発刊

訪日客 レッツ夜型消費 ディスコに忍者■10店共通券 体験型公演 新たな商機 急増する訪日外国人客に、ディスコやショーなどの「夜の娯楽」を楽しんでもらう取り組みが広がってきた。 夜間に遊べる場所の少なさが、訪日客らが日本で感じる不満の一つだった。 名所巡りや買い物から、体験型の観光に重心が移りつつある中、新たな商機として期待されている。 ■治安の良さ 「日本のクラブに来るのは初めて。 大阪の夜を思いきり楽しみたい」。 大阪・道頓堀のダンスクラブ「ジラフ」を訪れたオーストラリア人のリアンさん(25)は声を弾ませた。 来店客の3~4割を訪日外国人が占めるという。 9月に復活した京都・祇園のディスコ「マハラジャ」は、訪日客に楽しんでもらうため、忍者のショーなども披露している。 京都市の専用劇場が拠点のパフォーマンス「ギア-GEAR-」は、言葉を使わず身ぶり手ぶりやダンスで物語を展開する。 日本語が話せない外国人にも人気で、2012年4月からの約5年半で2000回公演を達成した。 JTB西日本は9月、大阪市内のナイトクラブ10店の共通入場パスを訪日客向けに発売した。 「日本の夜の治安の良さは魅力の一つ。 安心して遊べる環境を整備したい」としている。 ■少ないスポット 夜間の公演が充実した米ニューヨーク・ブロードウェーのミュージカルなど、海外の観光地は夜の娯楽が豊富だ。 仏パリのルーブル美術館のように、曜日によっては、閉館時間が午後9時以降の美術館や博物館も多い。 英リバプールでは、ライブハウスなどによる集客で、にぎわいが生まれた地区もあるという。 これに対して日本は、夜に楽しめる体験型消費の観光スポットが少ない。 日本政策投資銀行関西支店の2016年の調査では、アジア8か国・地域から関西を訪れた旅行客の3.6~10.8%が「ナイトライフ体験」を不満に感じていた。 観光庁は、こうした夜型の消費について「全体として非常に観光産業の振興に効果的」(田村明比古長官)として、成長戦略の一つに位置付ける。 ■補助金 大阪府も今年1月に導入した宿泊税の一部を財源に、夜間公演のショーなどを手がける事業者に、1件あたり上限500万円を補助する制度を導入。 日本の芸者・侍文化をベースにした日舞ショーなど7件を、10月20日に選んだ。 ただ、夜型消費を拡大するには、時間を気にせず楽しめるよう、公共交通機関の運行時間を延長するなどの配慮が必要だ。 英ロンドンでは、週末に地下鉄が24時間運行している。 深夜の騒音や治安悪化の対策に加え、地元住民の理解も欠かせない。 自民党も4月に「ナイトタイムエコノミー議連」を設立。 現行の法律の枠組みの中で、これらの課題の解決を目指す。 夜間の消費事情に詳しく、議連のアドバイザーも務める斎藤貴弘弁護士は「もっと情報をわかりやすく発信するなどして、新たな客層を呼び込む必要がある」と指摘している。 大阪府が2017年度の補助金交付を決めた「夜型消費」の例 ★OSK日本歌劇団 言葉を使わず、日本の芸者・侍文化を日舞で表現するショー ★山本能楽堂 狂言、文楽、能楽などの上方伝統芸能の鑑賞や体験 ★トライハードエンターテイメントジャパン 最先端のダンス音楽に、映像や和文化のパフォーマンスを交えた体験型イベント ★関西舞台 女流殺陣とダンスを交えた言葉を使わないチャンバラ舞台など ★Office CMC 日本をテーマにしたライブや侍や忍者などのショー ★ハイ・パートナーズ 忍者ショーや和楽器の演奏を楽しめるナイトクルーズ クラブでダンスを楽しむ外国人ら(9月、大阪市中央区で)=里見研撮影
2017年10月24日に発行された読売新聞に「訪日客レッツ夜型消費」の記事内で『ギア』が紹介されました!

2017.10.16

「GEAR」が2000回突破「歯車(ギア)をつなげて大きなもの動かしたい」ステージナタリー

「GEAR」が2000回突破「歯車(ギア)をつなげて大きなもの動かしたい」 2017年10月16日 0:34  「GEAR」2000回達成の様子。
http://natalie.mu/stage/news/252781

舞台のニュースサイト「ステージナタリー」に、『ギア』が取り上げられました。

2017.10.16

「「ギア」上演2000回突破」京都新聞 朝刊・2017年10月16日発刊

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「ギア」上演2000回突破 ■中京の専用劇場 京都市中京区のビル「アートコンプレックス1928」(三条通御幸町)内の専用劇場で2012年春から続く舞台公演「ギア-GEAR-」が今月、同所での連続公演2千回を突破した。 100席限定の小劇場ながら、動員総数は15万人を超え、主催者は「まだまだ行けるところまで上演を続けたい」としている。 物語は、忘れられた古いおもちゃ工場で今も働く人間型ロボット4体と、工場で作られていたドール(人形)が仲良くなるが、工場の巨大ファンが大暴走して…という設定。 約1時間半の公演中、せりふが一切無い「ノンバーバル」と呼ばれる舞台で、光や映像を幻想的に見せ、外国人観光客にも人気がある。 ロボット4体とドール役は、各役に4~7人いる若手パフォーマーが日替わりで演じ、得意のパントマイム、ダンス、マジック、ジャグリングを披露する。 小原啓渡・統括プロデューサー(57)は「一人一人のギア(歯車)がかみあって一つの舞台をつくる。 毎日組み合わせが違うので日々異なる表現が楽しめるのが特徴。 若手パフォーマーの鍛錬の場にもなっている」と語る。 2千回目の公演では、カーテンコールで出演者が「ギア2000」のパネルをもって登場。 「これからも3千回、4千回…1万回を目指します」とあいさつした。 同一会場でのロングラン2千回は、海外ではあるが、国内では初という。 公演は火曜と木曜を除く毎日2回公演。 一般は3700円から、高校生以下は1700円から。 詳細は同劇場(0120)937882へ。 (三好吉彦) 連続公演2千回を観客と祝う「ギア」の出演者たち(10月6日夜、京都市中京区の専用劇場)
2017年10月16日に発行された京都新聞に『ギア』が取り上げられました。

2017.09.06

「ノンバーバル劇 続々台頭」朝日新聞 朝刊・2017年9月6日発刊

文化・文芸 bunka@asahi.com 月曜~土曜掲載 ノンバーバル劇 続々台頭 セリフなし 音楽・映像・ダンスで表現 演劇と言えばセリフの応酬をイメージする人も多い中、セリフがない劇「ノンバーバルパフォーマンス」が台頭している。 東京・有楽町に今夏、専用劇場もオープン。 音楽やダンス、パントマイムなど様々なパフォーマンスを見せ、言語や年代を超えアピールする。 2020年。 東京にタイムスリップした戦国武将アラタと、OLこころが出会う。 アラタはクラクションに驚いたり、公衆便所の便器を壊したりとハプニング続き。 劇はほぼセリフがなく、音楽に合わせ、映像、激しい殺陣、ダンス、フライング、イリュージョンが展開する。 狙うは外国人客 東京・有楽町に7月、ノンバーバルパフォーマンス劇場「オルタナティブシアター」(462席)がオープンした。 スタジオアルタが映画館を改装、20年の東京五輪・パラリンピックも視野に外国人観光客の集客を狙う。 客層は20代女性が多く、12月まで劇作家横内謙介さん作の70分間のサムライ・エンターテインメント「アラタ~ALATA~」を上演する。 来年度は10万人動員、5億円の売り上げを劇場の目標にする。 田沼和俊社長(56)は「国境や言葉の壁を越え、世界を笑顔にしたい」と話す。 米国進出も視野に入れる。 構成・演出の岡村俊一さん(55)は「物語をセリフではなく、肉体の動きで翻訳した」。 場面ごとに心情や状況を表現する音楽でつなぎ、心象表現の高いダンスで物語を表す。 セリフがない分、テンポも増す。 背景の映像を俳優の動きと逆方向に流すなどの工夫でスピード感を出す。 言葉を使わない無言劇は欧米ではパントマイムで発達、日本の歌舞伎でも暗闇の中で探り合う「だんまり」の場面がある。 近代では「転形劇場」を主宰した太田省吾の作・演出で1981年に無言の「水の駅」を初演、身体性を重視した「沈黙劇」を確立した。 ノンバーバルは、より複合的な要素で構成される。 顔を青く塗った3人組の米国のショー「ブルーマングループ」(91年初演)や、韓国の「ナンタ」(97年初演)が有名だ。 日本でも京都市の100席の小劇場でおもちゃの人形と人間型ロボットが登場する「ギア-GEAR-」が2012年からロングランを続け、観客動員は14万人を突破。 10月に公演2千回を達成する見込みだ。 ノンバーバルの台頭について、演劇・映画評論家の萩尾瞳さんは「感覚的で体感的なので、SNSやユーチューブなど、視覚的・聴覚的な情報伝達に慣れた若い層にも受け入れられやすいからでは」と分析する。 29日から始まる横浜市の神奈川芸術劇場と小野寺修二さん(50)主宰の「カンパニーデラシネラ」の新作「WITHOUT SIGNAL!(信号がない!)」は日韓共同製作だ。 「国境や言葉を超えた創作にノンバーバルは合う。 言葉にならない感動を観客に与えられる」と小野寺さん。 広がる解釈の幅 手塚治虫の漫画が原作の「W3(ワンダースリー)」が11~12月に東京のDDD青山クロスシアターで上演される。 構成・演出を手掛けるウォーリー木下さん(45)は「宇宙人と地球人の異文化交流の物語です。 セリフだと意味が限定的になるが、ノンバーバルの面白さは解釈の幅が広がることです」と話す。 7月のプレ公演を見た川崎市の大学生船山このみさん(20)は「セリフがなくてもダンスや音楽、映像、身近にある道具で場面を表現するのが面白かった」と話した。 (山根由起子) 意識 覚醒する感覚 詩人・作家 小池昌代さんの見方 ノンバーバルを、言葉を磨く異ジャンルの文化人はどう見るか。 詩人・作家の小池昌代さん(58)に「アラタ」を見てもらった。 感動に浸るというより、意識が芽生えて覚醒するという感覚を味わいました。 アラタとこころが小指を絡め合う場面では、カキーンという金属的な音をあてていたので、「かたい約束」という意味ではと解釈し、楽しめました。 セリフがない部分を激しい音楽や映像、身体表現など様々なパフォーマンスで埋め尽くしていたので、沈黙の豊かさや息づかいが感じられなかった。 見えない物が見えてくるパントマイム的な表現を深めてもいいかもしれません。 全体的にサムライの殺陣が日本文化のイメージを代表し、スマホの画面を見るしぐさやダンスの振りが、世界との共通性をアピールしていて、来日外国人を意識した、面白い「観光劇」の仕上がりになっていると思いました。 「アラタ~ALATA~」のスピード感ある殺陣=阿久津知宏氏撮影、オルタナティブシアター
朝日新聞全国版 文化・文芸面にて、『ギア-GEAR-』が取り上げられました。

2017.08.17

「せりふのない舞台 続々」読売新聞 朝刊・2017年8月14日発刊

Now オン せりふのない舞台続々 訪日外国人旅行客を意識した夜のエンターテインメントとして、せりふがほとんどなく、表情や動作で見せる「ノンバーバル(非言語)」の舞台公演が活発になっている。 京都では人気のロングラン公演が6年目に突入し、東京・有楽町にも今夏、専用劇場が生まれた。 洗練されたパフォーマンスや映像効果で観客を魅了している。 (浅川貴道、松本由佳) マイムやダンスで物語 北米の「シルク・ドゥ・ソレイユ」や「ブルーマン」、韓国の「ナンタ」など、アクロバットやマイムを駆使したノンバーバル・パフォーマンスが世界で人気を集めている。 日本でも2020年の東京五輪を見据え、オリジナルの舞台が模索されている。 中でも先駆けといえるのが、京都・三条通のレトロなビル「アートコンプレックス1928」内の専用劇場で公演されている「ギア GEAR」だ。 10年の試験公演を経て12年に同劇場で公演を始め、7月24日に1900回を突破した。 約100席の会場は連日ほぼ満席で、これまで14万人を動員している。 客の2~3割は外国人で、半数以上を占める日もあるという。 統括プロデューサーの小原啓渡さんは「いつでもやっている、という印象が肝心」とロングランにこだわってきた。 舞台は荒廃した近未来。 人間型ロボットが働く元おもちゃ工場に、かつての製品だった人形「ドール」が現れ……。 せりふは全くなく、最新鋭のプロジェクションマッピングと、日替わりの出演者が披露する日本トップレベルのマイムやブレイクダンス、マジック、ジャグリングが詩的な物語を紡ぎ出していく。 忍者や芸者といった「日本趣味」は一切登場しない。 だが、「外国人は『ベリー・ジャパニーズ』と褒めてくれます」という。 歌舞伎公演などで照明の仕事を担ってきた小原さんは「複合芸術である歌舞伎の本質を現代風に作り直したかった」と語る。 パフォーマンスを組み合わせコンパクトに詰め込んだ「幕の内弁当」的な魅力こそ、外国人にまねできない日本らしさだと考える。 「見るたびに進化している」と、国内のリピーターが増えているのもロングランの産物だろう。 満員電車など日本の「今」 一方、東京・有楽町には7月、訪日外国人観光客をターゲットとしたノンバーバル劇場「オルタナティブシアター」(462席)がオープンした。 こけら落とし公演「アラタ~ALATA~」でロングランを目指している。 2020年の東京にタイムスリップした戦国時代の武将アラタが、OLのこころと交流しながら、怨霊たちと戦う冒険物語。 アラタを早乙女友貴、こころをElinaが演じ、全編を通してハイレベルな殺陣と、切れのいいダンスを繰り広げる。 劇場を運営するスタジオアルタの田沼和俊社長は、東京はナイトライフを楽しむ場所が少ないという訪日客の声を聞き、「日本語が分からない人でも楽しんでもらおう」と劇場設営に踏み切った。 「幼い頃から劇団で育ってきた早乙女さんや、義務教育でダンスを習ってきた若い世代のレベルの高さを感じてほしい」。 作品には、満員電車や温水洗浄便座など、海外の人の目を引く要素も盛り込まれている。 伝統文化だけでなく、日本の「今」も感じられる作品になっている。 ロビーでは忍者姿のパフォーマーたちが待ち受け=写真=、劇場全体での「おもてなし」を目指している。 ノンバーバルの舞台はほかにも、東京の明治座や大阪のOSK日本歌劇団が昨年から今年にかけて手がけており、今秋は手塚プロダクションが東京・渋谷で「W3(ワンダースリー)」の公演を予定している。 上 ドール(中央)とロボットたちが繰り広げる「ギア」の幻想的な舞台 下 マジック(左)やマイム、ブレイクダンスなどのパフォーマーがロボットを演じ、得意の技で楽しませる(写真・岸隆子) オルタナティブシアターで上演中の「アラタ~ALATA~」。 ハイレベルな殺陣を披露する(写真・阿久津知宏)
読売新聞にて、『ギア-GEAR-』が取り上げられました。

2017.08.10

記者のツボ「旬の舞台人らが講師 新しい「扉」開いてみては」朝日新聞夕刊・2017年8月10日発行

「旬の舞台人らが講師 新しい「扉」開いてみては」朝日新聞・夕刊
「ワークショップフェスティバル・ドアーズ11th」について朝日新聞夕刊「記者のツボ」で紹介していただきました。

2017.07.21

「インバウンド関西 境界を壊せ?」日本経済新聞 朝刊・2017年7月21日発刊

京滋 インバウンド関西 境界を壊せ③ 夜と早朝 新たな鉱脈 空白の時間帯、魅力磨く セリフのないパフォーマンスを興行する京都市中京区の劇場「ギア」。 夜の部は午後7時に開演し、5人の役者がマジックやダンスを1時間半ほど披露する。 夜の娯楽を求める外国人客でにぎわい、世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表する外国人に人気の観光スポットのランキングで2016年は28位に入った。 「京都の神社仏閣は夕方に閉まり、夜の楽しみは川沿いのレストランから景色を眺めることだけだった。 こういう娯楽はありがたい」。 6月末、ゲストハウスで薦められ観劇したオーストラリア人女性のマギー・バーグさん(49)は語った。 宿坊で宗教体験 日中は観光地を巡り、夜と早朝はホテルや旅館でゆっくり過ごす――。 そうした行動パターンを覆すように、日中以外も観光や食事、観劇へとアクティブに繰り出すインバウンド(訪日外国人)客が増えてきた。 インバウンド人気が高まる世界遺産の高野山(和歌山県)。 恵光院が雨天を除いて実施する奥之院へのナイトツアーには毎晩20~30人の外国人が参加する。 樹齢数百年の杉や諸大名の墓石が並ぶ暗闇の中、御廟(ごびょう)までの約2㌔を歩く。 「日本観光で最も神秘的な夜だった」。 6月末に参加した米国人女性のスーザン・スパンさん(45)は感激した面持ちで語った。 恵光院では早朝の護摩祈祷(きとう)などへの参加も受け付けており「宿坊で多くの宗教体験ができる」と近藤大玄住職。 和歌山県によると16年に高野町に宿泊した外国人客は7万6千人泊と前年比約4割も増えた。 夜と早朝の観光資源が宿泊需要を喚起している。 観光庁によると16年に観光・レジャー目的で関西を訪れた外国人の平均泊数は4.1泊と関東の4.8泊を下回った。 1人あたり平均消費額も4.6万円と関東の6.8万円に水をあけられている。 宿泊客数の伸びでは全国を上回る関西だが、滞在時間や消費額はなお拡大の余地がある。 一因と指摘されるのが夜と朝の娯楽に乏しいことだ。 「米ブロードウェーのミュージカル、米マウイ島の日の出鑑賞など世界を代表する観光地は夜や早朝に有力なコンテンツがある。 関西はこの時間帯のマーケットを開拓しきれていない」と大阪府立大の橋爪紳也教授(都市観光論)はみる。 朝観光を促す試みも広がる。 京都市は飲食店サイト大手のぐるなびと組み、朝から足を運べる飲食店や寺社、朝市を紹介している。 市の担当者は「日中の混雑を緩和し、朝観光の楽しさを発信することで京都に前泊してもらえる」と一石二鳥の効果に期待する。 異なる夕食時間 お好み焼き店「千房」を運営する千房ホールディングス(大阪市)によると大阪・道頓堀などの店舗では夜の早い時間帯に中国人、夜9時以降に韓国人が訪れる傾向がある。 「国によって夕食の時間帯が違う」(同社のマーケティング担当者)。 こうした行動パターンを踏まえればより幅広い時間帯に誘客できる。 格安航空会社(LCC)の深夜・早朝便が多く発着する関西国際空港でも対応は進む。 3月に開業したホテル「ファーストキャビン関西空港」は価格帯をビジネスホテルとカプセルタイプの中間に設定し、訪日客に人気を集める。 空白だった時間帯の魅力を磨き、消費を促す知恵が問われる。 インバウンドの滞在時間と消費の底上げが課題 消費単価(左軸) 平均泊数(右軸) 東京 大阪 京都 (注)観光庁調べ、16年、観光・レジャー目的 夜に高野山奥之院を訪れる恵光院のツアー(和歌山県高野町)
日本経済新聞【インバウンド関西】コーナーにて、『ギア-GEAR-』が取り上げられました。

2017.04.22

「モダンの回顧とコンテンポラリーの円熟、時代の節目に社会と向き合うダンス」/国際演劇年鑑2017

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日本の舞台芸術を知る ●社会的弱者とダンス 2020年東京オリンピック/パラリンピックに向け、様々な取り組みが始まっている。 インバウンドも期待され、京都では日本初の舞踏専用劇場「KYOTO舞踏館」がオープンし、倚羅座の今貂子がロングラン公演を開始した。 やはり京都で異例のロングランを続ける『ギア-GEAR-』のプロデューサー・小原啓渡の企画である。 『ギア』は、パントマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングをストーリー仕立てで魅せるノンバーバル・パフォーマンスで、プロジェクションマッピングやLEDの光るドレス、レーザービームなどの最新技術を同期させた演出で好評を博している。 2012年に開幕し、2015年は1,000回公演を達成、2016年は来場者数のべ10万人を突破。 セリフがないため、子どもから大人、外国人まで楽しめ、インバウンドの成功事例となっている。 近年注目されるのが最新テクノロジーとダンスのコラボレーション、そして障害者とのアートである。 「ON-MYAKU 2016」は、ピアニスト・中川賢一の演奏と白井剛のダンス、様々なセンサーデバイスがリアルタイムに共鳴する試み。 高谷史郎は2015年に世界初演した『ST/LL』を日本初演し、『CHROMA』も再演した。 ベルリン在住の川口ゆいは映像作家・石橋義正と共作した『MatchAtria』を日本凱旋ツアー。 鼓動に同期し振動する心臓型デバイスや心音の立体音響、3D映像を通して、観客がダンサーの身体性と密接に繋がる体感型の公演だった。 国際交流基金はTPAMで「障害×パフォーミングアーツ特集2016」を開催し、YCAM(山口情報芸術センター)が安藤洋子と研究開発したRAM(Reactor for Awareness in Motion)のデモ公演をした。 RAMはダンサーの働きをキャプチャーし、映像や音響など様々なデバイスへリアルタイムにアウトプットする変換システムで、2016年はツールキットも公開された。 開発段階では砂連尾理も身体障害者との実験的なリサーチに取り組んでおり、障害者の動作をキャプチャーし可視化することで、健常者との相互理解や共感が進むと期待されている。 砂連尾はこの年、京都の特別養護老人ホームで身体の動かない入所者と取り組んだワークショップの記録『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉』も出版した。 身体障害者の劇団態変は、12年ぶりの東京公演で『ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け』を再演。 主宰の金満里をはじめ、セリフのない身体動作のみの表現は固定概念を覆し、国内外で高く評価されてきた。 しかし、7月に神奈川県相模原市の知的障害者施設で刃物による大量殺人事件が発生し、加害者が優生思想を持つ同施設の元職員だったため、社会に衝撃が走った。 金は追悼と鎮魂、傷ついた全国の障害者へ激励の思いを込め、ソロダンス『寿ぎの宇宙』を踊った。 聴覚障害のアーティストも注目された。 牧原依里と舞踏家の雫境が共同監督した映 Co.山田うん『いきのね』 撮影:羽鳥直志 CONTEMPORARY DANCE and BUTOH ART COMPLEX『ギア-GEAR-』 撮影:井上嘉和
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公益社団法人 国際演劇協会日本センターが発行している「国際演劇年鑑2017」で、『ギア-GEAR-』とKYOTO舞踏館が取り上げられました。

2017.04.22

「ナイトライフの魅力創出」観光文化/2017年4月号

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特集◉外国人観光客の消費を地域経済活性化につなげるには 特集3 地域資源を活かした訪日外国人消費促進――観光地での消費活動別に見た取り組み 事例紹介5 体験 ナイトライフの魅力創出 Point ■日本人の日常的な商業地域での過ごし方を体験してもらうためのきっかけをつくることで、夜間の消費促進を図る ■ノンバーバルパフォーマンスのロングラン公演という新たな魅力づくりによって、舞台鑑賞による消費機会を創出する 日本の弱みは「ナイトライフ」 旅行者の時間の過ごし方から消費促進の可能性を考えてみると、現在あまり消費が行われていない時間帯に、消費活動を行ってもらうという方向性を導き出せる。 訪日外国人旅行者にとっての具体的な時間帯は「夜間」だろう。 かねてから、日本には「ナイトライフ」の楽しみが不足していることが指摘されてきた。 日本政策投資銀行と当財団が外国人を対象に共同で実施したアンケート調査でも、日本のナイトライフに関する評価は、タイを下回っていた(「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)」結果より)。 本稿では、こうした現状の中で、ナイトライフの充実につながっている2つの先進事例を紹介する。 日常的な生活スタイルを体験してもらう 「ナイトライフの楽しみが不足している」とはいっても、日本に住んでいる私たちが夜間に全く消費をしていないかというと、そんなことはない。 確かに美術館・博物館などは欧米の都市に比べると営業終了時間が早いかもしれないが、居酒屋やバーでの飲食や、深夜まで営業している小売店でのショッピングなど、選択肢は多くある。 公益財団法人東京観光財団が2013年(平成25年)に実施した「TOKYO YOKOCHO Week」というイベントは、こうした日本人の日常的な生活スタイルを体験してもらうことで、訪日外国人旅行者の消費促進を図る先駆け的な取り組みであった。 具体的には、東京を訪れた外国人旅行者に「YOKOSO DISCOUNT PASSPORT」という名前のパスポートを配布し、これを持参した人には①有楽町産直飲食街内の2店舗を利用するとギフトを贈呈、②有楽町エリアのオーセンティックバーでのカバーチャージを無料、③ドン・キホーテ銀座本館での割引とギフト贈呈といった特典を提供した。 このエリアには、ペニンシュラ東京や帝国ホテルといった外国人利用率の高い宿泊施設が複数あったことから、イベント参加者は2カ月間で1300~1400人を記録した。 店舗側の意識という観点からは、(2013年当時は有楽町・銀座といえども現在ほど多くなかった)外国人旅行者受け入れへの抵抗感を払拭し、インバウンドを大きなビジネスチャンスとして前向きに捉えてくれるようになったという効果が見られた。 変化・進化を続けるノンバーバルパフォーマンス 「ナイトライフ」という言葉から連想される体験としては、飲食やショッピングの他に、舞台鑑賞が挙げられる。 ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」は、訪日外国人旅行者から大きな支持を受けている代表的な公演である。 公演回数は先日1700回を達成し、これまでの観客動員は約12万人に上る。 「ギア-GEAR-」は、京都市の専用劇場において、2012年(平成24年)からロングラン公演が行われている。 舞台は、4体の人間型ロボット「ロボロイド」が働き続ける元おもちゃ工場。 そこに、かつて工場の商品だった人形「ドール」が現れることで、物語が展開していく。 劇中では言葉が一切使われないため、外国人や小さな子どもでも楽しむことができるようになっている。 また、パントマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングのパフォーマンスが繰り広げられるとともに、プロジェクションマッピングなどの最新技術を活用した演出が融合されている。 100席のいわゆる小劇場の規模での公演ということもあり、舞台と観客席の距離が近く、臨場感あふれるところも魅力である。 ロボロイドとドールを演じる役にはそれぞれ複数の俳優がいて、公演ごとにその組み合わせは毎回変わる。 公演内容も、観客のアンケート結果などを反映しつつ徐々に変わっており、現在は「バージョン4.0」となっている。 このように、常に変化・進化を続けていることが国内外のリピーターを魅了し、ロングラン公演の継続につながっている。 出演者には関西在住者が多く、地域の雇用を生んでいるという点においても経済効果を高めている。 統括プロデューサーの小原啓渡氏は、「オリンピックの金メダリストは地方になかなかいないかもしれないが、オリンピック種目ではない分野のチャンピオンは地方にもたくさんいるし、彼らの活躍の場は少なかったりする」と語る。 さまざまなジャンルのトップクラスの人材を活用することが、質の高いパフォーマンスを生み出す原動力となっている。 小原氏によると、外国人客が増えたきっかけは、トリップアドバイザーやSNS上でクチコミが広がったところにあるという。 劇場入り口には英語の案内文がついたインターホンが設置されており、当日券を求める外国人客からの問い合わせにも対応している。 既存の地域資源活用と、新たな魅力創出 2つの事例は、「ナイトライフ体験の向上による消費促進」に異なる角度から光を当てている。 「TOKYO YOKOCHO Week」は既存の地域資源を活用したものであり、「ギア-GEAR-」は小劇場のロングラン公演という新たな魅力を作り出したものである。 もっとも、「ギア-GEAR-」の例にあるように、新たな魅力づくりを進める際にも、人材をはじめとした地域のさまざまなストックを活用していくことが重要である。 取材・執筆:観光経済研究部 研究員 外山昌樹 有楽町産直飲食街 「ギア-GEAR-」の公演風景(撮影:岸隆子) 「ギア-GEAR-」専用劇場外観
公益財団法人日本交通公社が発行している機関紙「観光文化」内で、ナイトライフの魅力創出事例として『ギア-GEAR-』が取り上げられました。

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