メディア情報

2008.02.01

『m-flo electriCOLOR』ロンダートナビ/2008年2月号

EVENT REPORT
編集長が
行く! ②
02
~m-flo編~
m-flo Club DJ Tour 2007
electriCOLOR
11/22 (thu) 大阪@名村造船場跡地
行ってきたジェッ!!!
m-floのクラブDJツアー。
会場は、 名村造船所跡地。名前の通り、造船所の跡地なの
だがロケーションは最高!! 「あぶない刑事」(古い?)のロケ地
に出てきそうな倉庫でのプレミア・ギグ。 取材での参加という
ことで、バックステージからのライブ観覧。 興奮を押し殺すの
に必死でした。 よく、バイトスタッフが、 好きなアーティストの警
備で、観客側監視の鉄則を無視してアーティストを見てしまう
ぐらい大興奮でした。 ヤバイ、ヤバすぎです!!ノリといい、押しと
いい、テンションが高い!時間はあっという間に過ぎました。 そ
りゃそうでしょうけど・・・ 人が凄すぎて。 しかもこの日は一緒に
全国を回ってるRAM RIDERだけじゃなく、 田中知之 (FPM)、
DAISHI DANCE、 GTS, WISE・・・と超豪華ラインナップ!!
今回のツアーでは、 "Loves" Vocalそいませんでしたが、そ
んなの今日は関係ねえっ!! みんなで熱唱しまくりでした。 盛り
上げ方もハンパじゃないです!! 前回のAlbumの曲、ほとんど
やってくれたんじゃないかなぁ〜。 "Loves"シリーズに終止
って言ってたけど、 2008年早々に "Loves”のベスト盤が
発売決定!! その中には待望のニューチューンも!?
とにかくサイコーでした!! ヤバイぜ!!m-flo!!

2008.01.20

BABY-Q『私はそそられる”I am aroused”』ぴあ関西版 2008.1.31号

BABY-Q
『私はそそられる "I am aroused"」
1月26日(土)より
開催間近
チケット情報 P118
0
国内外で活躍するダンサー・東野祥子が主宰の、
ダンスパフォーマンスグループ。感情の起伏や
衝動を電子音楽や機械仕掛けの硬質な美術、 ダ
イナミックな映像で表現する彼女が、新作で生
み出す空間とは・・・。 毎公演登場し、 成長、変化
する “DESTROYED ROBOT" にも注目を。
●1月26日(土)・27日(日)19:30 日 14:00/18:00
前全席自由 2500円 当全席自由3000円
芸術創造館 06(6955)1066

2008.01.01

地点 『話セバ解カル』 L-magazine 2月号

AM2:45.345PM
1/25(金)
27(日)
B
「桜の園」 ('07年11月)
ふせ
地点 『話セバ解カル』
地点の演劇は完成されつつある。 より洗練された
作品に立ち合える喜びの一方、隔たってしまえば形
骸化に見える不安もある。 ただ、 今回は作品の高水
準が約束された彼等による 「実験」 である。 地点が更
に進化するであろうプロセスをぜひとも目撃したい。
●25日・・・ 7:30PM 26日・・・4:00/7:30PM 27日・・・4:00PM 三浦
基/村川拓也 ドラマツルグ: 桜井圭介 ART COMPLEX1928
[MAP-P138 C-3] 前 1,500 当2,000
【劇団】
075・761・4636
京東

2008.01.01

BABY-Q『私はそそられる』L-magazine 2月号

新作ダンスが共同プロジェクトでパンクする。
BABY-Q 『私はそそられる』
東野祥子は美しい。 誰も手の届かない高嶺の華の如く孤
高の舞台に踊る生身のオートマタ。 その彼女が主宰するダ
ンスカンパニー 「BABY-Q」。 彼女が振り付ける踊りもさる
ことながら映像 (ROKAPENIS) と音楽 (豊田奈千甫) に
も注目していただきたい。 それぞれのモチーフが衝突したハ
イブリッドな舞台観は、 機械仕掛けの冷たさの中に生温か
い血の匂いを残し、立ち合う者の脳内をダッチロールさせ
る。 今回は芸術創造館+IST零番館の共同プロジェクト
〈CREATIVE SPIRAL'07〉 に参加しており、 三名刺繍の散
文小説 「楽園狂想曲」 がモチーフに加えられていることも
忘れてはならない。 (和田克己)
●26日…7:30PM27日 2:00/6:00PM
東野祥子
ン/他 大阪市立芸術創造 (大阪市旭区中宮1-11-14)
樋口洋子/山下泰輔/ケンジル・ビエ
前2,500 3,000 06-6955-1066
写真/60
1/26 (土)
27(日)

2007.12.11

『今年のアート現場』読売新聞夕刊/2007年12月11日

讀賣新聞
2007年(平成19年) 12月11日 火曜日
発行所
読売新聞大阪本社
第19710 号
7530-8551
電話 (06)6361-1111 (代)
http://www.yomiuri.co.jp/
大阪市北区野崎町5-9
現代美術を身近に感じてもらおうという試みが、今年、関
西各地で開かれた。ホテルや造船所跡地、駅の工事現場など
での実験的なイベントや展示即売。京都の大学では、アート
マーケットの仕組みを学ぶための学生対象のオークションも
あった。今年の多様なアートの現場を点描する。(持丸直子)
今年のアート現場
「部屋に飾ったら大きすぎる
でしょうか」「枕元に置いたら
かわいいかも」
9月に行われたのは「ナムラ・
アート・ミーティング」。学者
による対談やダンス、 現代美術
の展示などがあり、2日間で若
者ら計約 0人が詰めかけ
大阪・梅田に近い堂島ホテル
で7月20日から3日間、8、9
階を借り切ったアートフェア
主催は、関西の現代美術や演
劇の若手プロデューサーらで作
[ART in DOJIMA
開かれた。大阪、京都、東京、
名古屋 韓国などの画廊が参
加。 1部屋ずつ借り、ベッドや
バスルームに複数の作家の絵画
やオブジェを並べ、客は自由に
出入りして鑑賞。 画廊主や作家
と話をしながら品定めした。
関西の4画廊による実行委員
会が主催。 2002年から大阪
市港区の画廊で行っていたが、
参加者が減り、5回目の今年は
利便性のいい市中心部で開い
た。
関西で、ホテルの部屋を使っ
現代美術の展示・販売を行う
アートの見本市は初。 予想以上
の人気で計約2000人が訪
れ、売り上げは約300点計3
800万円に上った。 実行委員
山口孝さんは「ホテルの部屋
での展示は、作品を買って自宅
に置いた時のイメージがわきや
すく、新しいお客さんを開拓す
ることができた。ホテル側もシ
ャワー効果で、期間中のカフェ
利用客などが増えたようです」。
参加希望の画廊も増えており、
来年7月も堂島ホテルで開く予
定だ。
大阪ベイエリアの名村造船
|所跡地(大阪市住之江区)で、
く。
実行委員会。土地所有会社の
協力で、ここを30年間、 アート
の実験場にしようという試み
で、3回目の開催となった。 実
行委員長の小原啓渡さんは「猛
スピードで変化していく時代を
感じるものをやっていきたい」
と話す。企業の寄付を受けて行
っており、今後は2年に1度開
10月には大阪大学や京阪電鉄
などで作る実行委の主催で、来
年度開業予定の京阪電鉄中之島
線の新駅 なにわ橋駅」の工事
現場でファッションショーなど
が行われた。 大阪・中之島エリ
アを文化芸術の創造と交流の場
にする狙いだ。
芸術系大学の集まる京都では
2月、2大学を会場に「京都学
ホテルで展示/学生作品のオークション
親しみ感じる試み続々
バスルームなどを展示販売
生アートオークション」が開か
京都府内の大学が加盟す
財団法人大学コンソーシアム
京都が、芸術系大学の学生の作
品を対象にして本格的な運営で
初めて行ったオークションで、
全国的にも珍しい試みだ。
専門家による連続講座を受け
るのが条件で、事務局次長の演
嵜祐之さんは「学生が作家デビ
ューする一つの選択肢として学
び、体験するための、あくまで
教育目的です」と強調する。
当日は6大学の2人が7点を
出品し、5000円をスタート
にオークションが始まると、次
々に落札された。個人や企業経
営者、美術関係者ら2人が入札
に参加し、落札金額は計約51
5万円。最高96万円の値もつい
演嵜さんは「学生への投資の
芸大系学生の作品を対象に行
意味で買ってもらっているよう
自分を試そうと参加した学
生も価値観が変わり、謙虚にな
ったという声も多い。 一般のお
客さんに入札に参
加してもらい、現
代美術に親しむす
そ野を広げたい」
と話す。 オークシ
ョンは来年2月に
もキャンパスプラ
ザ京都(京都市下
京区)で行われ、現在、約4人
が受講している。
いずれも画廊や美術館を飛び
出して、まちでアートに触れて
もらう機会を作ったり、芸術系
大学の多い地域性を生かして教
育しようという試みで、今後の
取り組みが注目される。
culture
化
われた京都学生アートオーク
ション (京都造形芸術大

2007.11.14

『NAMURA ART MEETING ’04-’34 vol.02「起程?」』アート・トップ/2007年11月号

NAMURA ART
MEETING '04-'34
|vol.02 「起程Ⅰ」
名村造船所
九月一日(土)~九月二日(日)
NAMURA ART MEETING
'04-'34とは、 大阪市の湾岸地
区に残る名村造船所跡地を利用
した芸術実験のためのプロ
ジェクトである。造船所跡地の
周囲にも重工業コンビナートが
広がり、日本の工業の栄枯盛衰
を見つめてきた場所である。 つ
まり、本来芸術とは無縁の場所
なのだ。その空間を芸術実験の
場として活用しようというプロ
ジェクトが二〇〇四年に始まっ
たわけである。 今年はその三回
目のミーティングである。シン
ポジウム、クルージング、クラ
ブイベント、カフェなど、 第一
回から行われているイベントが
今年も引き続き開かれる一方で、
何よりも注目すべきは、いよい
よこの巨大な空間を「身体的に」
使おうという方向が見えてきた
ことである。
二〇〇四年、二〇〇五年と開
かれたこれまでの二回のミーテ
ィングは、この巨大な空間をど
のように芸術実験の場として
活用していくか検討するための
討議の場としての強かった。
これは三十年に及ぶ長期プロジ
ェクトの出発点としては、当然
の選択であったであろう。 そし
ていよいよ長い道のりへと出発
したのだという気は、今回の
タイトルが「起程!」と名づけ
られていることにも現れている。
ダムタイプの「voyages」 のイ
ンスタレーションが、その旅立
ちを象徴的に示していた。
さらに三組のアーティストに
よるパフォーマンスやプレゼン
テーションが会期中に行われた。
そのどれもが、 重工業から最新
テクノロジーへと移りゆく日本
の状況と関わりをもつものばか
で、なおかつ私たち人間の身
体への問題意識を共有したパフ
ォーマンス色の強いものであっ
た。
グラフィックとサウンドと
ダンスのコラボレーションに
よる WDOP のパフォーマン
ス「Weightless Days」、 鉄工
匿名的な個人との関係を
にハプニング的なパフォーマン
スを展開する GRINDER-MAN
の 「MUSTANG」、 アーティス
トと同乗者だけが体験できるサ
ウンド・ドライブを行うログズ
ギャラリーのデモンストレーシ
ョン。 それらは、巨大な造船所
という特殊な空間と身体を
取り結ぶ芸術実験として意義
あるものであった。それらがこ
の場だけで完結するものでなく、
今後の完成へと向けた試
にあるという事実は、このミー
ティングの未来への思いと確か
に重なってもいる。
(ひらよしゆきひろ美術館
主任学芸員)
7 8
[1] dumbtype 「voyages photo by Kazuo Fukunaga
[2] GRINDER-MAN 「MUSTANG」
3 Rogue's Gallery 「GASOLINE MUSIC CRUISING」
photo by Kazuo Fukunaga
[4] WDOP
tess Days」
rt Top Critical words
[上]村一郎 [070208]
2007
130.0×194.0cm
[下] きんぎょ
2007
80.0×120.0cm
キャラコ、 日本画材

2007.09.01

『世界最先端のメディアアートを体感できるまたとないチャンス』カジカジ/2007年9月号 NO.159

世界最先端のメディアアートを
体感できるまたとないチャンス
こ
見らによるWDOP.
2004
アートに関心ある人は必見
ダムタイプ、グラインダーマン、ロクズギャラリー、ヤザキタケシと
のどれかひとつでも知っている、もしくは知らない
年から2004年までの30年間のひとなりの現場とえ中出しつつ
しようと始まったプロジェクト」として大阪住之江の名村道で行われてい
"NAMURA ART MEETING" 上記のインスタレーション/パフォーマン
スアートを始めのクラブスタイルのパーティーにはレイハラカミらも出演 理っぽい
でっかちな(したプリ)よりも、実際に体験してみてほしいそれでこそ、わかることがあるよ
NAMURA ART MEETING '04-'34
名村30年の vol.02 「I」
(土)
06-6213-2662 (MAMURA ART G
TICKET 会場入場料¥1500に各イベント料金が必要
WDOP: ¥2000/2000/NAN ¥2000/クルージング ¥1500/
フリー)¥5000
DM)START:12:00-
ダムタイプ(Voyang(インスタレーション)/WDOPW
アート×サウンドアートグラインダーマン
NAURANTE
START 12:00~22:00
ダムタイプション)/
パフォ
レイハラ
グラインダーマン 「MUSTANG」 「パフォーマンス)/
ログズギャラリー「ガソリンミュージッククルージング
プレイ」/
モンストレーショ
ク

2007.08.14

『Namura Art Meeting ’04-’34:vol.2』KANSAI TIME OUT/No.366/August 2007

URBAN ART PROJECT
Namura Art Meeting '04-'34: Vol.2
CHAD TO
NAMURA ART MEETING will be presented on Sept. 1 and 2. (See Art
Focus). The schedule is as follows:
September 1
11:00-22:00
14:00-15:00
Voyages" by Dumb Type
Weightless Days," by WDOP (Weightless Days Osaka Project),
dance by Yazaki Takeshi and Matsumoto Megumi, graphic
art by Angela Detanico & Rafael Lain, sound art by Dennis
McNulty
18:30-19:30 "Mustang Go West" by Grinder-man
20:00-21:00 Weightless Days"
23:00-05:00 "Namuranite, club event, DJ by EYE and Izumi Kiyoshi
September 2
11:00-14:00 "Voyages" by Dumb Type
15:00-17:30 A talk and piano performance by Asada Akira and Takahashi
Yuji
18:30-19:30 "Mustang Go West" by Grinder-man
20:00-21:00 "Gasoline Music & Cruising" by Rogues' Gallery
PHOTO KULIKAN JIKKENS 2006
Performance by Rogues' Gallery
25

2007.07.26

『体験型講座500円 大阪ワークショップフェスティバル 38DOORS』朝日新聞夕刊/2007年7月26日

07年(平成19年) 7月26日
木曜日
文化
3版4
WEST
体験型講座 500円
アート・ダンス・映画・・・38人が講師に
ユニークなワークショップ(体験
)を
ワンコインでどうぞー。 文化やアートを担う
ゆかりの人が集まり、語り、作り教え
る「大阪ワークショップフェスティバル SD
OORS」が8月1、2日にOBP円形ホール
前広場(大阪市中央区城見2丁目)で、同3~
5日に大阪市立芸術創造館 旭区中宮
000円
同館の指定管理「LLP
アートサポート」と大阪
紀協会でつくるIWF準備委
員会の主催で、初の試み。
WFは「インターナショナル
・ワークショップ・フェステ
ィバル」の略で、いずれ世界
大阪、 8月1~5日
のワークショップが1千は集
まるしにしようという気合
がこもる。
新聞で知られる現代
芸術家の西沢みゆきさん=写
は古新聞を使った、平和
うドレス作りを伝する
(2日午後4時)
OSK日本歌劇団の元トッ
「男たちの大和/YAMA ブスター部さんは、女性
TO」で日本アカデミー賞優 が演じる、いい男性の魅力と
秀編集賞の東映 (5日午後8時)。
米田武朗さんは「大和」のフ コンテンポラリーダンスの
ィルム上映を交え、制作秘話 伊豆牧子さんは、日常動作の
を紹介する(4日午後4時)。 繰り返しなどを通して
再確認するパフォーマンスを
する(5日)*
打ち水体験(3日午後2時)、
親子で歌い継ぐ日本の歌 (5
日午前11時)など、子どもが
楽しめるコースもある。
「テレビ
のチャンネルを切り替えるよ
うに、気軽に体験して下さ
い」と
している。
おもろい、 大阪アートの
枚、ちょっと開けてみた
くなる。要予約。問い合わせ
申し込みはIWF準備委
(6955・1066)。
ウェブでも申し込みを受け付
(http://www.artoo
ける
mplex.net/doors/)
話

2007.06.15

『OsakaMagicalBay vol.2“MAXIMUM JOY”』カジカジ・156/2007年6月号

Night Clubing
「わたる一歳になりました」
歩
(22)
「早く幸せになれますよ」
MK (27) 学生 capsu
MAHO (25) 会社員
シマタックスダブ
CZCZ 113
Osaka Magical Bay vol.2 MAXIMUM JOY
"MAXIMUM JOY"
-Osaka Dance Music Festa-
3/31 sat
at 名村造船所跡地
大阪住之江区の湾岸沿いにある名村造船所跡地を
舞台に行われた、関西最大級のダンス・ミュージック・
フェス "Osaka Magical Bay" の第二弾が今宵。 まず
波から無料シャトルバスが出ていたのが嬉しいし、
出演にもシカゴ・ハウスのトップDJ BAD BOY BILL
にテイ・トウワ、 森田昌典、 SUGIURUMN HIRO、
MOODMANなどなどビッグネームがズラリ。 会場は
同敷地内にあるBLACK CHAMBERとPARTITTAの両
スペースを使用し、それを繋ぐ野外広場にはフード・ス
ペースもあってと、お祭り気分も満載だ。 ダンス・フロ
アで踊り、ハジけまくったら、その火照った身体を外で
ゆったり沈めて、 次は他のフロアにも行って...と、遊び
方自在のハイテンションなこの夜は、 次は6/30 (土) に!
大沢伸一やDISCO TWINSらの出演が決定しているぞ。
CLUBBER'S COMMENT Hの時の理想のBGMは?
シンゴ(22) 水のせせらぎ「zuccaをよろしく」
Night Clubing
ナイトクラビング
Photo/Kimihiko Nitta
Report/Takuya Nakatani
112 CZCZ

2007.05.11

『どこでも図書館!米国発「ブッククロッシング」』朝日新聞/2007年5月11日

どこでも図書館-
米国発「ブッククロッシング」
自分が読み終えた本を飲食店や公共スペース
などに置いておき、読みたい人に無償で譲る米
国発の活動「ブッククロッシング」が世界に広
がっている。合言葉は「世界中を図書館にしよ
「う」。本にID番号をつけ、譲り受けた人がイ
ンターネットのホームページ(HP)に感想を
書き込む。本を読んだ人にとって、自分と同じ
本をどんな人が手に取り、どんな感想を抱いた
その履歴が分かるのがポイントだ。日本で
も取り組む人が出始めた。 (小林未来)
The Great Outby
こんにちは。
きょしこ
広島市中区堀川町のバ
リ料理店「コテコテバ
リ」。店内の一角に、
「ブッククロッシング」
と表示されたコーナーが
あり、文庫本や新書など
さまざまなジャンルの本
十数冊が置かれている。
本には「僕は世界を旅し
てるんだ僕をここから
「連れ出してよ」と書かれ
ラベルが張ってある。
ブッククロッシングは
米国の夫婦が10年に始め
不要本、HPに登録し街へ
投稿通じ感動の輪
ブッククロッシングに登録され、 ラベ
ルが張られた本。 本のイラストが「や
あ! こんにちは!」と呼びかける
ブッククロッシングのHPで
本を登録しIDを取得
ブッククロッシングの仕組み
ラベルをダウン
ロードしてプリ
ントアウト、 取得
したID番号を記
入して本に張る
た。夫婦が運営する英語
のサイト(http://ww
w.bookcrossing.c
m) に本を登録し、ID
番号を取得。 その番号を
書き込んだ専用のラベル
を張り、サイトに登録さ
れた「クロッシングゾー
ン(置き場所)」などに
置いて次の人に譲る仕組
サイトには元の持
みだ。
ち主の大まかな住所や、
手にした人の感想を書き
込 む欄がある。
本をクロッシング
ゾーンに置く
広島でブッククロッシ
ングの普及をめざしてい
るのは、書店向けに大手
出版社の営業を代行して
いる「ブックレインボ
(広島県海田町)代
表の財津正人さん(4)
たまたま読んだ本で活動
o を知った。「サイトに登
録することで、本がみん
なの共有物になる。読者
人口の増加につながると
思った」
これまでに約30冊を登
録。 知人が経営する「コ
テコテバリ」 と、 広島市
安佐北区亀山3丁目のカ
ラオケ店「バホバホ」の
2カ所をクロッシングゾ
ーンとして登録した。
財津さんは「手放すと
きに書き込んだ自分の感
想への意見も書き込まれ
る。本を通じて見知らぬ
人と仲間になれるドキド
感が楽しい」と魅力を
話す。
京都市中京区の劇場
「アートコンプレックス
1928」は昨年5月ご
ろ、ロビーにブッククロ
ッシング用本棚を設け
洋書も含めて約30冊
る。日本人だけでな
く、米国人やフランス人
などが週に何度か本を持
っていくという。
れている本は300冊程
度。登録されたクロッシ
ングゾーンは、財津さん
の2カ所やカウブックス
中目黒など数少ない。 ダ
ウンロード用のラベルの
日本語版も、会員が個人
で作っている。また、仮に
本を置いたとしても落と
物などとして回収され
てしまう可能性もある。
財津さんは「活動が広
がれば、発案した夫婦に
許可をもらい、日本語版
のサイトを立ち上げた
読み終わった本
クロッシング
ゾーンに返す
東京都目黒区の書店
「カウブックス中目黒」
の場合は、約3年前に代
表者が米国でブッククロ
ッシングを知ったのを機
クロッシングゾーンと
い」と、協力してくれる
最初の持ち主
自分の本の履歴がわかる
本を譲り
受ける
本の感想をHPに書き込む
して登録した。専用のコ 店舗や公共スペースを探
ナーには多い時には30 している。 NPO法人
冊ほどが並び、店のホー
ムページでも活動を紹介
している。
サイトによると、全世
界の会員は約5万人。登
「読書普及協会」(東
京)の鈴木昌司事務局長
( 98)は「読書に関心を持
せる方法として興味深
い。利用しやすい環境づ
録図書は380万冊を超くりが普及の鍵になる」
える。だが、日本で登録さと話す。

2007.04.01

『もっと行きたい!芸術創造館』いちょう並木/2007年4月号

行きたい!
芸術創造館
大阪市立芸術創造館は、 舞台芸術家たちの孵化
施設です。 バンドの練習やダンスのレッスン、演劇
の脇古場、 ミーティング等に、 なかなか使える練習
が計1部屋。劇団の方やバンドマン、ダンサー
やバレリーナなど、様々なアーティストがここで研
をんでいらっしゃいます。 また、大スタジオで
は本格的なレコーディングができますし、大練習室
では演劇の公演・ライブなどを開催できる設備が整
っています。 年末年始を除いて、 年中無休。
京都の暑い夏2007 第12回京都国際
ダンスワークショップフェスティバル"
VISIONS ON THE EDGE"
京都を中心に、 関西各地で行われるダンスのワ
ークショップです。 大阪では芸術創造館マンスリ
ーシアター<主催 大阪市 > として、 国内外の講
師とともに身体との対話を深めます。 期間:4月
27日 (金)から5月13日(日)まで 様々なプロ
グラムがありますので、詳細はお問合せください。
芸術創造館
利用時間: 月~金曜
10:00~22:30
休館日 12月28日~1月4日
住所: 〒535-0003 大阪市旭区中宮1-11-14
電
06-6955-1066
話:
Fax : 06-6955-7901
E-mail: art-space@artcomplex.net
URL: https://www.artcomplex.net/art-space/
地下鉄谷町
術
eee
●大阪市営地下鉄谷町線「千林大宮駅」から徒歩10分
●京阪森小路駅から徒歩10分
●大阪駅から市バス幹33・幹78系統「新森公園前行」 約40分
(交通事情により遅延あり) 「旭区役所区民センター」下車すぐ
13

2007.04.01

『Brand Backstage:PRESENCE ! 』服飾手帖/2007年 Spring

LOCATION:BLACK CHAMBER
[BLOUSE 711A141C
[WRIST BAND) 711A900C
山本尚 写真
溝照久美子
和田亜紀 萩原子、
39 of
SPRING 200Z
JNCHET C[INNER] 711A1010
[JACKET] 711A243C
[BOTTOM SKIRT] 711A567C
of 42[SHIRT] 711A103C
[PANTS] 711A658C
43 AfL [BLOUSE] 711A150C [SKIRT] 711A551C
R [BLOUSE] 711A1990 (SKIRT) 711A504C
of 44玉
[INNER] 711A1900
(SKIRT) 711A507C
(COAT 711A8350
(CORSET) 711A1530
CHOER) 711A0040
45 Af

2007.04.01

『特捜!エンブスクープ! IMPACT DRIVE “TRAIN”』演劇ぶっく/2007年4月号

依賴
エンブスクープ!
特捜!
関西版
ただでさえ大変そうな野外芝居を、
この冬たった1人でやりとげた人がいたそうですが、
その人についてぜひ調べてください。
一人芝居は決して珍しい物じゃない。野外劇も関西では
割とポピュラーだ。だけど作・演出はもちろん、それを一人で
演じるための劇場まで自力で作ってしまう「一人野外劇」と
なると…日本、いや世界広しといえども「IMPACT
DRIVE」の岡博史しかやってないのは、ほぼ確定だろ
う。
関西在住の若手野外劇集団の例にもれず、岡も大阪の野
外劇の雄「維新派」の出身。「でっかい空の下でとてつもない
物を自分たちの手で作り、演じるということがとにかく楽
「しかった」と岡は言うが、公演を重ねるごとに「自分にしか
できない野外劇」への意欲が、少しずつ湧いてくる。「維新派
ぐらいの規模になると、舞台作りが完全に分業になり、同
じ芝居のはずなのに全然自分が知らない物が立ち上がって
いたりする。そうじゃなくて作品に関わる何もかも......そ
れこそ劇場作りから宣伝まで、全部自分でやってしまう芝
居作りがしたくなったんです」(岡)。
そして岡は維新派退団後、大阪南港に200人は収容
可能な野外劇場を作り、『UNDERGROUND」とい
う芝居を上演する。 さすがに劇場建築の過程や当日の運
営などは他人の手を借りるものの、基本的には制作面も含
め、岡一人ですべてをプロデュース。当然、無茶なことをやれ
ばやるほど燃える関西の野外劇ファンは、その無鉄砲な試
みをこぞって絶賛したものだ。とはいえ岡の苦労や負担は、
やはり並大抵のものではなかったようで、第2回公演後に
1/13・14 BLACK CHAMBER 名村造船所跡地野外特設会場 「STATION」
IMPACT DRIVE 「TRAIN」
作・演出・出演◆岡博史
活動を休止。このまま関西野外劇史の伝説に終わるかと思
われた。
しかし10年、造船所跡地の劇場「BLACK
「CHAMBER」を訪れた岡は、敷地内に小さな空き地を
発見する。 その場所こそが、岡に一人野外劇再開を決意さ
せる、最強のカンフル剤となったのだ。「倉庫と塀に三方を囲
まれた狭いすき間で、塀の向こうから何か巨大な物が出て
きたら面白いな......と考え始めたら、あれもできる、これ
もできると構想が湧いてきて。第一回公演からずっと”そこ
に住む人間が、留まるか出て行くか”という物語を書いてい
ますが、それを突き詰めるのにピッタリの空間だったんです」
(岡)。
まず芝居は、BLACK CHAMBER入口の半屋外
空間から始まる。「コンニチワサヨナラマタイツカカナラズ
・・・・・・」と呪文のように唱え続けながら、瓦礫を地面に並べ
岡。このイメージシーンが終わった後、観客は坑道を思わ
せる狭い通路を抜け、野外劇場「STATION」に導か
れる。そこで展開されるのは、一人の男の出会いと別れと追
悼の物語。 岡が演じる作業員風の男は、住み込みの工員が
暮らす街で「吉川さん」という青年と親しくなるが、彼は作
業中の事故で命を落としてしまう。その事故が原因で会社
は倒産し、誰もが街を去っていく中、男は頑なにその場に留
まる。無人の街で一人瓦礫を運び続ける男だが、ある日街外
れにある廃線に、吉川さんが生前見たがっていた汽車が蒸
A
気を上げながら現れた......。
「自分の周りでも、様々な理由でいろいろな人がいなくなっ
た。その弔いの気持ちを、自分が培ってきたモノを使って表
「現しようと」と、内容について語った岡。物語自体はかよう
にセンチメンタルだが、実際の舞台は相当な力業! ずっと
猫車で瓦礫を運び続けるだけでなく、中盤の雨の中を歩く
シーンでは、全身にしっかりと冷たい水を浴びる。当日の気
温は10℃を切っていた上、海からの冷たい風も容赦なく吹
きつけていたんだから、これはもう軽く命がけだ。 その分大
量の蒸気とともに、大きな汽車が塀の向こうから現れた時
のカタルシスは鳥肌モノ。 実は観客も寒空の下で全員立見
という過酷な状況だったんだけど、そのシーンの瞬間に背中
が激しくゾクッとしたのは、決して寒さのせいではないのだ。
「本当はもっとゆったりした環境で見ていただきたかったん
ですが、予想の倍以上のお客さんが集まって、やむなくぎゅ
うぎゅう詰めの立見になってしまった」と岡は申し訳なさそ
うに振り返ったが、それだけ彼の「無茶」を6年間待ち続け
た人が多かったという証明だろう。
「維新派もそうだったけど、劇場を土台から作り上げた
り、お手伝いさんのご飯を作ったりする行為も全部演劇で
あり、表現だと思う。なぜそんな手間のかかることを〟
と思われるかもしれないけど、僕にはこのやり方しかでき
ないし、逆にいろんな表現方法があるんだってことを知って
ほしい。 年とともに体力は落ちてますが(笑)、協力してく
れる素敵な仲間にも恵まれているので、また面白い場所が
見つかったら、次は6年もあけずにやろうと考えてます」
(岡)。
関西にある「維新派チルドレン」な集団の中でも、「芝居
を作る行為」まで”表現”にしてしまう所と、オモロイこと
のためならしなくてもいい無茶をあえてやるという心意気
一番受け継いだのではと思わせる岡。芝居のラストで汽
車に乗らず、その街に留まることにした主人公と同じよう
に、これからも一人野外劇という未知のフィールドにしっか
りと立ち、彼にしかできない表現に挑み続けてくれること
だろう。
岡博史
おかひろふみ ○67年生まれ、 岡山県出身。
92年にスタッフとして維新派に入団。 「ノ
として舞台にも登場する。 98年にIMPACT
スタルジア」から 「ROMANCE」までは、役者
今回は実に6年ぶりとなる公演だった。
DRIVEを旗揚げし、 大阪南港で2作品を発
次回予定◇未定。 最新情報をお求めの
方はimpactdrive@hotmail.comまでお
問い合わせを

2007.03.25

『公共文化施設の新たな担い手たち』地域創造/2007年 Spring

大阪市立芸術創造館で開催されたダンスコンテスト 「DANCE COMPLEX」より
民間のノウハウを生かす
Place 3 大阪市立芸術創造館
指定管理者 有限責任事業組合アートサポート
|文・山下里加 やました りか ライター
写真・高嶋清俊 たかしま・きよとし
改めて言うまでもなく、 指定管理者制度
によって民間企業やNPO法人などが自ら
のノウハウを活かして、より柔軟に公の文
化施設の運営をすることができるようにな
った。 では、民間のノウハウを活かした公の
文化施設と、民間が経営する文化施設は、
どのように棲み分け、どのような関係にな
るのだろうか。 大阪市の旭区にある芸術創
造館の果敢な挑戦を見てみたい。
大阪市立芸術創造館は、2000年に旭
区民センター 旭図書館などと同じ建物の
一画にオープンした。 地上3階、地下1階
があり、大小さまざまな「演劇練習場」と
「音楽スタジオ 練習室)」 「ミキシングルー
ム」などがある。 照明や音響などの設備も
整った公演会場として使える空間もあり、
公立ホールのない大阪にあって演劇関係者
待望の施設として誕生した。
当初は財団法人大阪都市協会に運営を委
託していたが、新制度の導入に伴い指定管
理者の公募が行われた。 大阪市立の文化施
設のうち、 東洋陶磁美術館や大阪歴史博物
館、自然史博物館、科学館などは非公募だ
った。 大阪市ゆとりとみどり振興局文化振
興課の佐々木康晴さんは、「大阪市では、原
則公募を前提に議論し、どうしても特定の
団体でなければ管理運営が難しいと判断さ
れた施設のみ非公募としています。 美術館
や博物館などは、学芸員などの専門知識、
専門技術が必要な施設ですので非公募にな
っと思われますが、これも2年間の暫定処公立文化施設の
新たな担い手たち
The designated manager system
たのだ。
置で2009年にはもう一度、審議し直す
ことになっています」と現状を説明する。 文
化振興課に所属する文化施設では、 中央公
会堂と芸術創造館が公募にかけられ、4年
間の指定期間が設定された。
「芸術創造館の場合、 大阪市主催の事業も
行われていたので、その継続性を考えると
非公募という意見も出ました。 ですが、 貸
業務も行っているので非公募にするとい
う説得力に欠けた。公募にすることで、よ
り活発で行き届いた市民サービスが行われ
るだろうと判断されたのです」
公募が決定したとほぼ同時期に、創造館
以外にも大阪市のさまざまな文化事業を委
託されていた大阪都市協会が2007年度
までに解散することが大阪市外郭団体等評
価委員会から報告された。同財団の解散に
象徴されるように、財政状況にある大阪市
には、何につけ新しい展開が求められてい
1960年兵庫県生まれ。同志社大学法学部政治学
科中退後、約1年間インドで放浪生活を送る。帰
国後、照明技術者として舞台の世界へ。 1999年
●小原啓渡(こはら・けいと
「アートコンプレックス1928」を立ち上げ、 長期
滞在アーティストのための宿泊施設 「アーティス
トイン・レジデンス京都」の運営など芸術環境整
備活動に尽力。 また、2003年頃より投資家が舞
台公演に出資し収益が上がると配当を受けるシス
テム 「文化事業支援ファンド」 を創設。
こうした状況の下、2005年1月に有
識者5名による2回の選定委員会と、応募
者によるプレゼンテーションが行われ、結果
アートサポートが選定された。 アートサポ
ートは、劇場コンサルタント会社、舞台照
明関連会社、舞台技術関連会社の3社から
成る有限責任事業組合(LLP*1)だ。 そ
して、その主たる運営者は、京都で元新聞
社を改装した「アートコンプレックス192
8」というユニークな劇場を経営し、200
4年に新たに大阪で元名村造船所の広大な
場所を、イベントスペース、 工房、宿泊施
設、バーなどの複合施設にした「BLACK
CHAMBER」をオープンさせたリッジクリエ
イティブ株式会社なのだ。
芸術創造館の館長に就任したのが有限責
任事業組合アートサポートの代表で、 アー
トコンプレックスグループを率いる小原啓
渡さんである。 小原さんは、ユニークな発
想と実行力を備えた人物として関西の舞台
芸術界で知られている。 例えば、 アートコ
コンプレックス1928では、舞台制作に投資
家を募るエンジェルシステムを導入して、 市
民の投資によるロングラン公演を大成功さ
せた(「地域創造」 第15号参照)。 また、劇場
のある三条御幸通りを映像と光でライトア
ップするイベント「三条あかりけしき」の統
括プロデューサーや、大阪のサロンバー 「art
complex」 の経営、アーティストにインタビ
ューした著作等、多方面で活動している。
民間の文化施設、文化発信拠点を成功さ
せ、一定の評価を受けている小原さんが、
なぜ今さら未知数の指定管理者に名乗りを
あげたのだろうか。
「現場主義なんですよ。何でも自分でやっ
てみないと納得できない。 指定管理者制度
も人から聞く話では、本当のところはわか
らない。 で、自分でやってみようと思ったの
で す」と小原さんは言う。もちろん、ただ
●アートコンプレックス1928 (京都市・三条)
1928年に建設された大阪毎日新聞社京都支局ビ
ル (京都市登録有形文化財) を改装し、1999年に
オープン。レトロな雰囲気があり、舞台公演の他、
展示会やファッションショーなども開かれる。
●Artist in Residence Kyoto (京都市上京区)
通称「AIR京都」。 アーティスト専用の宿泊施設で、
京都での活動目的が明確なアーティストが優先的
に宿泊できる。 キッチン、風呂などは共同で、 コミ
ュニケーションの場ともなっている。 1泊2,500円、
6泊目から2,000円 11泊目から1,500円(いずれも
税別)
ない。
の好奇心で管理運営者に手を挙げたわけで
はない。 長年抱いてきた「民」と「官」の理想
的な関係づくりへの一歩となる予感を得て
いたのだ。
「僕は、舞台芸術の公演をメインにした施
設を経営してきましたが、近くに同じよう
公立の施設ができると競合してしまうん
です。 しかも、民間企業としては経営上で
きない条件(価格)の貸し館料が設定される
こともある。これでいいのだろうか、とず
っと考えていたのです」
そんな時、公の施設の指定管理者制度へ
の移行が始まった。小原さんは、さっそく
調べてみたが、もしもの場合の補償などを
考えると資金力がなくてとうてい参入でき
●BLACK CHAMBER (大阪市・北加賀屋)
広大な名村造船所跡地を利用した複合アートスペ
ース。 約150名の客席を仮設可能なスペースをは
じめ、 ギャラリー、工房スペース、 宿泊施設 BAR
カウンターなどの設備を備えている。
(写真提供: BLACK CHAMBER)
有限責任事業組合(LLP=リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ)とは、平成17年に施行された新しい事業体制度で、低リスクで小回りのきく活動が行
していると言われている。 http://www.meti.go.jp/policy/economic_oganization/llp_seido.html
「このままでは公の施設は、資金力のある
大手企業だけしか運営できない。 それでい
いのか。僕らのように小さくてもやる気 と
技術力のある民間企業が指定管理者になる大阪芸術創造館は、旭区センター、旭図書館
などを擁する建物の一画に位置している
道はないのだろうか」
そして、探し出したのが有限責任事業組
合という新しい制度だった。 「何でも自分で
やってみる」主義の小原さんは、さっそく旧
知の舞台関係者に声をかけ、3社合同でL
LPアートサポートを結成。 そして、最初
のチャレンジとして芸術創造館の指定管理
者公募に参入、選定を受けたのだった。
アートサポートが選定された理由を佐々
木さんは次のように説明する。
「芸術創造館は、単なる貸館ではなく、 こ
こならではの文化情報発信を求められる施
設〝芸術創造館”という存在感をどのよ
うに出していくのか、といったことが選定
委員会では討議されました。 また、自主事
業においても大阪市からの補助金に頼らな
いビジネスモデルが提案されており、将来
の指定管理者制度のあり方を示していると
いう点も評価されました。 アートサポート
は財政基盤が弱い、という指摘もありまし
たが、新しい展開が期待できる点が選定委
員たちの高い評価になったようです」
一方、小原さんは、「正直、僕たちが選ば
れるとは思っていなかった」と言う。もちろ
施設運営や企画には、これまでの経験と
実績から自信をもっていた。 だが、 有限責
任事業組合という新しい形態の組織は行政
にとって受け入れがたいのではないかと懸
念していたのだ。 未知の要素を含みながら
もアートサポートが選定されたことを、小
原さんは大阪市の危機感、改革への意欲の
表れだと受け取っている。
2006年4月よりアートサポートによ
る管理運営がスタート。館長になった小原
さんがまず提唱したのが、舞台芸術に関す
さまざまなジャンルを横断する施設づく
りだった。芸術創造館は、設立前から大阪
の演劇関係者の協力を仰いできたこともあ
り、演劇の稽古場というイメージが浸透し
ていた。 実際は、録音設備もある音楽練習
場や、ダンスバーや壁一面が鏡貼りになっ
練習場もあり、多様な舞台芸術に対応で
きる設備が整っている。
「僕の基本的な考え方は、コンプレックス、
つまり複合なんです。 現代の文化は、演
劇、ダンス、音楽、美術といったジャンルが
あり、さらに細分化されている。 アーティ
ストや演者は、自身のジャンルに特化して、
それを深めていくことが仕事でしょう。で
すが、僕のようなプロデュース業は、さまざ
まなジャンルを横断し、 複合させていくこ
とが仕事だと考えているのです。 僕は、 文
化とは豊かさだと思うのです。つまり、さ
まざまなジャンルが混在し、常に何かが創
造されていく気配に満ちたカオスのような
状態が文化の豊かさだと思っているのです」
と、小原さんは〝コンプレックス"に対する
信念を熱く語る。
取材時には、ダンスコンテスト 「DANCE
COMPLEX」と銘打ち、ヒップホップからコ
ンテンポラリーダンス、ジャズダンスなどあ
らゆるジャンルのダンスを対象にしたコンテ
ストが行われていた。 また、音楽でも同じ
ようなイベント「芸創ライブ」を行っている。
これらは、一切のキャリアや資格を問わず、
受付順で参加者を決める形式で、観客席に
は出演者の家族や友人たちも多数訪れ、懸
命に応援していた。
一方で、 パフォーミングアーツのインキュ
ベーションセンターとしての役割を担うべ
く、より専門性の高い自主企画も行ってい
る。 例えば、最先端で活躍するクリエータ
ーをゲストに招く「芸創ゼミ」、 さまざまな
ジャンルのワークショップを展開する「芸創
ラボ」、館長と自由に意見交換ができる「芸
「創サロン」などを随時開催。ちなみにこれ
らはすべてアートサポートの自主企画であ
り、指定管理者側で採算をとる必要がある
事業だ。
「僕の給料分が事業費です」と小原さんは
笑う。もちろん採算は考えているとはいう
ものの、こういう個人の熱意によって芸術
創造館のアイデンティティともいえる事業
が支えられていることをどう考えればいい
のだろう。
事業だけでなく、 貸館事業の活性化と利
用者へのサービス向上も指定管理者に課せ
られた仕事だ。 小原さんはまず、 練習場の
予約システムを改善した。 これまでは予約
は借り手が直接、 芸術創造館に来なければ
受け付てもらえなかったのだ。
「今の時代にお客さんにそんな手間を要求
するなんてあり得ないでしょう。インター
ネットや電話予約できるようにと大阪市に
提案したのですが、 個人情報のセキュリティ公立文化施設の
新たな担い手たち
ted manager syster
の問題などもあり、結局、ファックスでの予
約受付ができるようにすることで折り合い
ました。 平行して、ホームページに各練習場
の空き情報を掲載して、予約を取りやすく
するなどの工夫をしています」と小原さん。
同館の稼働率は、4月、5月は下降したも
のの、現在はだいたい昨年度比10~20パーセ
ント増となっている。
小原さんとしては、民間のノウハウとス
ピードを活かしたサービスをどんどん推し
進めていきたいが、行政側としては指定管
理期間の終了後、管理者が替わった場合に
もそのサービスが継続できるのか、といっ
懸念もあり、GOサインが出せないもの
も多い。
「行政の立場もよくわかります。 僕らプロ
デューサーの仕事は、いろんな人たちに共
感や納得してもらって進めるものです。 相
手が行政でも同じで、担当者に共感しても
らえるよう一つずつ話し合いを重ねれば、
何らかの解決策は見つかると思います」と
小原さん。
運営団体の交代により懸念されていた事
業の継続についても、市の主催事業だった
「芸術創造館マンスリーシアター」は大阪都
市協会に委託されるか指定管理者が中心と
なって企画運営を行うことになり、月1回
を基本に中堅の演劇人たちの舞台公演やワ
ークショップを行っている。
また、地域住民へのユニークなアプローチ
も始まった。 月1、2回、芸術創造館のス
タッフたちが揃いの黄色い服を着て「かたづ
け隊」となり、駅から芸術創造館までの道
筋の掃除をするのだ。ゴミ拾い"という
わかりやすい行動は、演劇やダンスなどに
は興味がなかった近隣住民にもストレート
に伝わり、好印象を与えているようだ。 ま
同じ建物内にある区民センターや図書
館とも連携できるよう三館会議もスタート
した。
当初は、不安定な要素も多分にあった芸
術創造館の指定管理者への移行だが、ほぼ
一年経ち、各方面との新しい関係を築きつ
つあるようだ。
さて、冒頭で挙げていた「官」と「民」の関
係は、どのように考えられ、実行されてい
るのだろうか。
「大阪には、民間が運営している劇場やホ
ールもたくさんある。 それらと役割分担し
ながら連携していく事業を始めています」
と小原さん。 例えば、 大阪市とロクソセレ
クション実行委員会の主催による企画「ロク
ソセレクション2006」。 これは、大阪の阿
倍野にある小劇場ロクソドンタブラックで開
催されたロクソドンタフェスティバルの受賞
劇団を招き、芸術創造館で受賞作品を上演
してもらおうという企画だ。
「僕は再演というのは、劇団やダンスカン
パニーにとって、とても大事なことだと思っ
ているのです。 再演することで、作品とし
てのレベルも上がるし、前回は観られなか
ったお客さんにも観てもらえる。 そんな積
み重ねが作品レベルを上げていくと思って
います」
また、大阪の南船場にあるIST(イス
ト) 零番館と同じ脚本で別の役者たちが演
じる脚本リレー企画、日本橋にあるインデ
ィペンデントシアターでロングラン公演をす
る時には芸術創造館を稽古場にしてその一
部を公開する試みなども進行中だ。
「1月に「会議室に潜入せよ。」というシン
ポジウムを開催して、民間の小劇場のプロ
デューサーたちと大阪でいかにしてロングラ
公演を行っていくかというテーマで話し
合いをしました。ロングラン公演に限らず、
お互いにどんな共同作業ができるのか、何
が足りなくてどう補っていけるのかを常に
話し合っています」
フットワークの軽さ、ネットワークの広さ
は、民間の劇場運営者として培ってきたノ
ウハウのひとつである。 一方で、小原さん
は、「実際に行政と深く関わるようになっ
て、公の施設を運営する難しさも思い知り
ました」と言う。
では、公の施設”と“民の施設〟の役
割の違い 共生をどのように考えているの
改めて聞いてみた。
「京都のアートコンプレックス1928は、
舞台芸術の専門家から「エンターテインメン
ト系ばかりをやっている」 といった批判めい
言われ方をしていました。 でも、それは
経営を知らないから言えること。もちろ
ん、僕もお客さんが入らなくてもいい作品
があることはわかっている。 しかし、民間
企業として経営していく限り、自主企画で
ない。
はある程度の採算を考えざるをえない。で
も、公の施設は、赤字はダメでも儲けなく
ていい。これは大きな違いです。ここで大
きく役割を分けることができると思いま
「す」
つまり、公の文化施設は、芸術の実験場、
未知数の若いアーティストたちのインキュ
ベーションセンターとしての役割があるとい
うのだ。だが、実験的、 先鋭的な芸術作品
は一般市民からの共感を得にくく、「市民
の税金を使って、市民にはわからない 芸
術”ばかりをやる」という批判も受けかね
「だから、民間との連携をして一体のもの
として提示するのです。 文化には、エンタ
ーテインメント的なものもあれば、ちょっ
ととっつきにくいものもあるということを
全体が見える形で出していければ、多様な
文化の豊かさが生まれてくる」
理想を熱く語り、 そして現実にするま
での冷静な戦略とステップを組み立ててい
く─「官」と「民」の両面を知った者だか
らこそ、見えている未来がある。
ダンスコンテスト 「DANCE COMPLEX」はキャリ

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