小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2006.11.28

100円ガラクタ市

芸術創造館の近くで平日の夕方からひっそりと開かれているがらくた市があります。

実際のところ、市(いち)というにはあまりにも適当で、なんとなく普通の雑貨屋さんの店先で廃品を投げ売りしているって感じですが、僕はハマッています。

商売っけなど全くなくて、基本的に何でも100円、しきっているおじさんの発音だと「ヒャッケン」。
一つ100円というより、ひとかたまり「ヒャッケン」。
例えば、一枚のお皿も「ヒャッケン」なら、同じお皿が5枚セットになっていれば、それもまとめて「ヒャッケン」。時には、これは流石に100円では安すぎると思われるものもあり、「おじさん、これなんぼ?」と聞くと「う?ん、それは高いど、ニヒャッケン」。
まあ、こんな感じですから300円ほど握りしめていれば充分楽しめます。

実際のところ、商品(商品という言葉が適切かどうかも疑わしい代物)が20あっても、まともな形をしているもの、壊れていないものは、2?3個ですね。
でも、面白いもの、珍しいもの、思いっきり古いもの、思いっきりほこりをかぶっているもの?など、色々あって、ちょっとした気晴らしには最適です。

今日は、額を「ヒャッケン」で買って来ました。
単純に飾ってあった絵か何かが無くなって、台紙が見えているだけの欠品ものですが、その台紙の青が鮮やかなので、まるで現代絵画のように見えます。
早速、芸術創造館の受け付けの壁に飾りました。

また、面白いものを見つけたら報告しますね。

小原啓渡

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