小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.10.28

てこ

「て」、「てこ」で。

「私に支点を与えよ。されば地球を動かしてみせよう」と言ったのは、「てこ」の原理を利用して数多くの発明をしたアルキメデス。

最近では本田直之さんが「レバレッジリーディング」や「レバレッジシンキング」などの著書で、力学的な視点というより、より効率的に成果を出す考え方と方法を説いて注目を集めました。(僕も読んで、いい本だと思ったのでスタッフ全員に薦めました)

「てこ」で重要なのは、「力点」「支点」「作用点」の位置関係(間隔)で、特にアルキメデスが言うように「支点」の位置がポイントになります。

僕がこの「支点」に通じる「ポイント」の重要性を説明するときよく使うのが、机の上に置かれたコップです。

指一本でそのコップを真っ直ぐに動かそうとするとき、どこを押せばいいかという実験です。(大人なら予測はつきますが・・・)
コップの上の方を押すとコップは倒れてしまいますし、中ほどだと横にずれ易くなる。
正解は、底の部分を押すことで安定して真っ直ぐに移動させることができるという小学生がやるような実験ですが、実際にやってみると「ポイント」の概念が明確になってきます。

ただ、問題なのは日々の生活の中で「てこ」の支点や「ポイント」の位置をいちいち計算式で割り出すことなど出来ない、つまり、経験でしかその最適なポイントを見極められないというところです。

結局のところ、「てこの原理」や力学的に効率のいい「ポイント」があるという知識を持った上で、試行錯誤し、経験値を高め、予測の精度を上げるしかないという事なのだと思います。

小原啓渡

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