小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.10.18

経済

「け」、「経済」で。

テレビで見るニュースは衛星放送の「BBC」か「CNN」で、敢えて音声を切り換えて英語で聞いています。
僕のリスニング力は、映像を見ながらやっと大筋を理解できる程度ですが、英語のシャワーを毎日浴びるのは重要だと思っていて、最低でも一日30分は見る(聞く)ようにしています。

その両チャンネルでここ数日やたら耳に入ってくるのが、
「クライシス」と「メルトダウン」、
もちろん米国に端を発した世界経済・金融危機に関する内容です。
(キャスターの口調を聞いているだけでも事態の深刻さがうかがえます)

経済学を学んだわけではありませんが、僕なりに考える今回の経済危機の意味は、「物質的価値観の崩壊(メルトダウン)」ではないかと思っています。

発端となった「サブプライムローン」は要するに、一般人にとっては最も高額な「物」、「自分の家」を持ちたいという願望の集積だったと思います。

バブルの崩壊も同様、本質的には、「物」に対する崇拝とそれを得るための「お金」に対する異様なまでの執着心が引き起こした恐慌なのではないかと思うのです。

もちろん、「物」や「お金」が悪いとは思いません。

ただ、余りにも偏った「物質主義」「拝金主義」の結末が、お金をベースに動いている「経済」の崩壊であることは間違いないような気がします。
(これはある意味でパラドックスですが・・・)

小原啓渡

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