小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.06.08

父親

「ち」、「父親」で。

6月の第3日曜日って何の日?と聞いて答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。
5月の第2日曜日、つまり「母の日」に比べると、「父の日」って何となく地味ですよね。

基本的に両日とも、子供から親に感謝の意を示す日ですから、子供が両親をどう思っているかが如実に現れることになります。

僕の場合は少し特殊で、両親と同じ屋根の下に住んだのが数年くらいしかないので一般的な感覚とは少しずれているかもしれませんが、自分の子供との関係を考えてみると、やはり「母親」の存在の方が断然大きいのだろうなと思います。

まずは、一緒に過ごした時間数が圧倒的に違いますし、直接的に世話してもらったという感覚もあるのでしょう。

それに引き替え、父親というのは、一般的に(僕の場合も)経済的に家庭を支えるという役割が大きいが故に仕事に時間を取られて、直接的に子供と係われる時間が少ない。

自分が仕事に就くまでの子供というのは、お金を稼ぐ大変さというものを認識できないので、父親より母親により感謝の気持ちを抱く子供が多いのも、ある意味仕方のないことだと思います。

もちろん、感謝されたいために子育てをしているわけでもないので、別に問題はないのですが、父親っていうのは、何とも「うら悲しい」存在だなと思うのであります。

小原啓渡

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