小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.05.31

経絡

「け」、「経絡」で。

東洋医学では、生命活動の源となるエネルギーを「気」と言い、「気」が流れるルートを「経絡」、この流れが滞ると色々な反応が現れる身体上のポイントを
「ツボ(経穴)」といいます。
ツボの数は361、経絡は一般的に「14経」あるとされてます。

この経絡は目に見えないもので、科学的にはまだその存在が証明されていませんが、「代替医療」という形で既に世界各国で用いられています。

僕は、基本的に「東洋医学」を肯定していますが、何故かというと、生物の成り立ちが「有機的」であるという事実からです。

つまり「人体」というのは、もともと一つの細胞が分裂を繰り返して生成されたもので、機械のように別々の部品を組み合わせて作られたものではありません。

この事を考えるだけでも、身体すべての部位が根本的に何らかの関係を持ちながら、つながっていることに納得がいきます。

もちろん、人体の部位を交換する「臓器移植」といった治療もありますが、適性の問題などもあり、ただ臓器を取り換えればそれでオーケーという単純なものではありません。

昨日のブログでも少し触れましたが、西洋医学が基本的に「対処療法」であるのに対し、東洋医学は「病気にならないための医学」だといえる部分にも共感できます。

「気」の流れが滞って「病」にならないように、「気」のバランスを保ち、生命が本来持っている「抵抗力」や「自然治癒力」を活性化させるという考え方は、
苦痛を最低限に留める生き方という意味においても大切なことだと思います。

小原啓渡

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