小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.05.04

品格

「ひ」、「品格」で。

「女性の品格」「国家の品格」など、今「品格」をテーマにした書籍が売れていますね。
つまり、それほど現代日本は「品格」が無くなっているということなんでしょうか。

「品格」とは、気高さや上品さのこととされますが、
具体的にはどういった行為にその資質が現れるのだろうと考えてみると、
「立ち居振る舞いや言葉使い」というより、
僕は、「お金の使い方」に最もその性質が現れるような気がします。

例えば人の場合、お金持ちかどうかに関わらず、自分のお金をどういった対象に、どれくらいの率で使うのか。

ありったけのお金をブランド品につぎ込む人もいれば、ギャンブルやお酒につぎ込む人もいる。
衣服や持ち物は節約しても書物や芸術に使う人もいるし、その額は少なくても寄付をしたり、人を喜ばせるために使う人もいる。

お金の使い方は全く個人の自由ですし、価値観として「品格」なんてどうでもいいと思っている人も多いと思います。

ただ、僕が「品格」を感じる人というのは、物質的なものばかりでなく、文化的なものや社会的な貢献にもお金を使う人ですね。

国家の場合も同じで、経済的なものばかりに予算をつけて、文化や芸術には少ししかお金を使わない国に「品格のある国」なんてあるのでしょうか?

目先の売り上げだけに翻弄し、社会貢献を忘れた企業に「品格」などあるのでしょうか?

もし「品格」ということを求めるなら、国も企業も人も、
「どう稼ぐかではなく、どう使うか」をもっと考えてみる必要があると思います。

小原啓渡

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