小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.02.28

俳句

「は」、「俳句」で。

「俳句」は、ご存じのように五・七・五の音節から成る日本語の定型詩ですが、「世界最短の詩」でもあるんですね。

僕には、そぎ落としたシンプルなものに、深さや洗練、あるいは趣を見ようとする傾向があるので、
「世界最長の詩」に興味はないですが、この「世界最短」というところには惹かれます。

そして僕にとって「俳句」といえば、「山頭火」ですね。
(種田山頭火の俳句は、「自由律」と呼ばれ、飾り気がなく、平易で、自由な音節が特徴です)

好きな句は、

「分け入っても 分け入っても 青い山」

他、色々ありますが、

「なければないで さくら咲き さくら散る」

とかも好きです。

また、辞世の句として残っている俳句や短歌も、何とも趣が深いと思っています。

西行法師の

「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」

は有名ですが、

「おもしろきなき世を おもしろく」

この高杉晋作の辞世の句にまつわる逸話も、心にしみます。

晋作が死に際にこの句を詠んだ、けれど、下の句は息がきれて続けることができなかった。
その時、そばにいた女性が受けて、下の句を結んだ。

「すみなすものは 心なりけり」

晋作は、その下の句を聞いて、

「おもしろいのう」と言って、最後の息をひきとった・・・・

僕も、こんな最期を迎えられたらいいなと思います。

小原啓渡

PAGE TOP