小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2006.10.10

ガラス

千林商店街を歩いていると、閉店した店の前に「ご自由にお持ち帰り下さい」と張り紙があって、不要品が並べてありました。

ほこりをかぶったものばかりだったためか、立ち止まる人さえいなかった感じですが、僕ってそのへんは妙に「めざとい」っていうか、ガラスコップが目に入りました。(写真)

好きなものって、目に入って来るんですよね。

古いガラスが好きなんです。
コップや小物入れなど、特に電気の傘に魅かれて、かなりの数をコレクションしてます。
ガラスというと「ガレ」とかが有名ですが、そんな高価なものではなく、数千円程度のがらくたっぽいものがほとんどですが・・・。

古いガラスは、手作りというだけでなく、現在とは製法が違い、銅などが入ってるので、色合いや透明感、手触りに何とも言えない味わいがあります。

偶然封じ込まれた気泡なども僕にとっては魅力です。
特に、年代物の薄手のガラス食器などに出会うと
「よくもこんなに長い年月、割れずにいたよね」って感じで愛しくなります。

飾り物でなく、日常的に使用されていながら、誰も落とさず、欠けることなく残っているガラスって、ある意味奇跡的な気さえします。

今日もらってきたこのビールグラスも、ほこりを払い、丁寧に洗浄すると、出来た当時の透明感が蘇ってきました。

ささやかですが、「うーん、ラッキー!」って感じで、
今日一日幸せでした。

小原啓渡

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