小原啓渡 執筆集「諸行無常日記」

2008.11.22

話題

「わ」、「話題」で。

「年齢別話題調査」をどこかでやっていないかとググッてみましたが、ヒットしませんでした。
例えば中学生の間での話題トップ10とか、70歳以上を対象にした話題調査とか、おそらくマーケティングリサーチの中では重要な項目なので、どこかにデータはあると思うのですが・・・。

そもそも「ジェネレーションギャップ」には「価値観の違い」が根本にあるとは思いますが、それが顕著に表れるのが「話題」だと思います。

人は興味のあることを話題にしますから、「価値観」に関して哲学的なディベートをするより、何に興味があるかを聞く方がその人の価値観を知る手がかりになる場合が多い。

アイドルであろうが、マンガであろうが、浪曲であろうが、将棋であろうが、とにかく自分には興味がない対象でも、人にさえ興味を持ち続けることができれば、その人を知るという意味において、あらゆる話題に耳を傾けることができます。

たとえその対象に関する知識がなくても、興味を持って聞くことで、相手は気持ちよく話を続けてくれると思います。

僕が自分の子供たちや若いスタッフとさほどギャップを感じずに話せるのは、彼ら自体に興味があるのはもちろんですが、おそらく、自分の知らない世界に対する好奇心が強いことが幸いしているのだと思います。
(相手がどう感じているかはわかりませんが・・・)

小原啓渡

2008.11.21

ロングラン

「ろ」、「ロングラン」で。

僕が「ロングラン」に興味を持ったきっかけは、オフ・ブロードウェイで今もロングランを続けている「ブルーマン」でした。
(ブロードウェイ・ミュージカルの中でも500席以上の大劇場または演目を一般に『ブロードウェイ』と呼び、499から100席のものは『オフ・ブロードウェイ』、それより小さいものは『オフ・オフ・ブロードウェイ』と呼ぶ)

それ以来、約10年、何とか日本で独自の作品を創り「ロングラン」を成功させたいと、ブロードウェイの興業システムを研究し、実際にコンテンツファンドを立ち上げ、バッカスオーディションやトライアウトの実験を行ってきました。

そして今は、ライブエンターテイメントを推進するNPOと、ロングランを支える一つの機能でもある「チケッツ」(当日券格安販売所)の立ち上げに尽力してます。

400席規模の劇場での公演にこだわっているのは、音がメインの音楽コンサートなどとは違い、芝居やミュージカルは、役者達の表情や演技が最後列の席からでも一体感を持って観ることができる限界だと思っているからです。

もちろん、一般的に興業が収支的に成り立つキャパ(客席数)のラインが1200席であることも分かっていますが、先の「ブルーマン」や「ストンプ」、韓国の「ナンタ」など、400席規模で成功してる例もあるわけですから、不可能ではないと思っています。

この10年間「どうすれば、日本で、400席規模で、ロングランを成功させることができるか」という課題に関する研究と実験を重ねてきて、今、一つの作品が僕の頭の中で出来上がりつつあります。

今まで地道に培ってきた、プロデューサーとしてのノウハウとネットワークをフルに活用し、2010年までに勝負に出る覚悟でいます。

小原啓渡

2008.11.20

連想

「れ」、「連想」で。

昔、NHKで「連想ゲーム」という22年続いた長寿番組がありました。
そこで、他にどんな長寿番組があるのか調べてみました。

バラエティー番組では、なんと「よしもと新喜劇」が46年でトップ。
2位が「笑点」の43年。
「素人名人会」41年、「パネルクイズアタック25」が33年と続き、最近では「笑っていいとも」が26年と健闘しています。
関西の番組では「探偵ナイトスクープ」が20年。

流行の移り変わりが急激な現代にあって、人々が飽きずに見続ける番組というのは希少です。

これら長寿番組の共通点は何なのか、エンターテイメントは仕事にも関連することなので自分なりに考えてみると、「楽しさ」「笑い」「参加型」などの言葉が見えてきます。

ただ、何を楽しいと思い、何が笑いを誘い、どういった形で視聴者を自分も参加しているような感覚に引き込むのか、この部分に関してはタイムリーな時代性と、時代や年代を超えた人間の本質的な心理という両方の要素がありそうです。

舞台においても同じように何十年もロングランを続けている作品がありますが、一度じっくりと分析し、研究してみる必要があると思います。

小原啓渡

2008.11.19

累積

「る」、「累積」で。

いい意味での「累積」なら良いですが、累積に続く言葉は大体「赤字」ですね。

国の累積赤字は1000兆円を超えていると言われていて、これを国民一人当たりに換算すると約1000万円、4人家族なら4000万円の借金を抱えていることになります。(一般の家庭なら破産です)

大阪府も橋本知事が「財政非常事態宣言」を出して、約5兆円に及ぶ累積赤字に取り組んでおられますが、国の場合も府の場合も、基本的に国債、府債を発行して足らずを補い、収支を合わせ、その借金が「累積」しているわけです。

いきなり個人的な話をすると、僕は基本的に「借金」はしないようにしています。今までローンで物を買ったことさえない。

僕が経営している会社も設立以来10年を過ぎますが、経理上の借金はゼロで、いわゆる「無借金経営」を続けています。
(銀行などから借金するには担保が必要で、自宅も会社も賃貸なので担保となる不動産がなく、借金できないということもありますが・・・)

国も、会社も、人の成長と同じように「身の丈」、あるいは「少し背伸びするくらい」の所帯がちょうどいいのではないかというのが僕の考えです。

小原啓渡

2008.11.18

リサイクル

「り」、「リサイクル」で。

「リサイクル」というと、「環境問題」「地球温暖化」というようにイメージが連鎖します。

「リサイクル」とは話がずれますが、みなんさんは「不都合な真実」というドキュメンタリー映画を見られたでしょうか?

2000年のアメリカ大統領選挙で一瞬だけ大統領になり、2007年にはノーベル平和賞を授与されたアル・ゴア氏の活動を追った作品です。

地球温暖化がもたらす危機と、その温暖化の要因としてCO2を挙げ、その削減を強力に訴えたこの「不都合な真実」は、誰もが見ておくべき映画であると思っています。

この中で語られるデータや根拠が100%正しいかどうかは別にしても、また、地球温暖化の主なる原因がCO2ではなく、雲の量であったとしても、この映画は必見の価値があると思います。

作品の中で「問題は無知ではない、知っているという思い込みだ」という格言が出てきますが、まさにわれわれの環境に対する意識におけるパラダイムの変換を誘発します。

今はレンタルDVDも出ていますが、本編を観終わった後は、ぜひ、特典非公開映像も見ていただきたいと思います。

先ほど大統領に選出されたオバマ氏のすばらしい就任演説と、ゴア氏が語る地球の現状と未来は、驚くほど似ています。(ゴア氏はオバマ氏を支持していました)

今後の動向や評価は未知としても、ゴア氏とオバマ氏、この二人は新しい時代の、新しい価値観を先導するパイオニアであることに間違いはないと思います。

小原啓渡

2008.11.17

楽観

「ら」、「楽観」で。

何か新しいことに挑戦するには勇気がいる、というように「勇気」の大切さがよく説かれます。

ただ僕は、ある意味で「勇気」より大切なものが「楽観」だと思っています。

「向こう見ず」というのは、子供に当てはまることが多いように「無知」につながりますが、「楽観」はある人からは無知に見える部分があるとしても、本人の思考回路と物事の捉え方であって、無知だとは一概には言えません。

同じことをするにしても、楽観主義の人がやるのと、悲観主義の人がやるのとでは、勇気という意味では悲観主義の人の方が上のはずです。

つまり、楽観主義の人というのは悲観主義の人ほど「勇気」を振り絞る必要がない。

たとえ根拠がなくても「まあ、何とかなるだろう」と思えば、怖さも半減します。

楽観主義の人というのは、大きく分けると先天的な性格の場合と、成長の段階でそうした資質を身につけた後天的な場合があると思いますが、僕はそうした外的な要因(自分の力ではどうしようもない部分)だけでなく、単純に考え方を変えるだけで身につく部分も多いと思っています。

「死ぬ気になれば何でもできる」という言葉の裏返しですが、「別に命を取られるわけでもないんだから・・・」そう考えることが思考の癖になれば、大概の事は怖くなくなるというのは本当だと思っています。

僕が極端な楽観主義者なのは、こういう考え方がかなり定着しているからだと思います。

小原啓渡

2008.11.16

指切り

昨日間違えて「ゆ」を飛ばして「よ」に行ってしまったので「ゆ」、「指切り」で。

「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます」の「げんまん」とは「拳万」、つまり「拳で万回殴る」というのが語源らしい。

「指を切られて、拳で万回殴られて、針を千本飲まされる」

いやぁ、かなりの拷問ですね。

子供は残酷だといいますが、かわいい子供たちが楽しそうに「指きり」している光景って、実は命を懸けた約束をしているってことになりますよね。

気安く「指きり」しないようにしましょう。

小原啓渡

2008.11.15

余談

「よ」、「余談」を一つ。

韓国の釜山ビエンナーレに行ってきました。

昨日ブログをアップできなかったのは、ネットインフラが日本よりも進んでいると言われる韓国においても流石に、ホテルが安宿過ぎてつながらなかったためです。

4万ウォンですから、日本円で3千円くらいでしょうか。

最初このホテルに電話をしたら、かなりいい加減な英語で「ベッドがないけど大丈夫か?」と聞いてくる。僕は意味がわからなくて「部屋がないってことか?」と聞き返すと、「部屋はあるけど、ベッドがない」と繰り返すのみ。

まあ、泊まれればいいかと思って予約をして行ってみると、がらんとした部屋にせんべい布団が敷いてありました。(確かにベッドはなかった)

肝心のビエンナーレの話ではないので、まさに「余談」です。

小原啓渡

(昨日のブログ、一応書いてはいたので、この文章と一緒に昨日の日付であっぷします)

2008.11.14

役割

「や」、「役割」で。

「役割」という概念はとても重要だと思っています。

会社であったり家庭であったりチームであったり、あらゆる集合体において人には「役割」があると思います。(意識するしないにかかわらず・・・)

誰かに「役割」を決められる場合もあれば、自ら「役割」を担う場合もあります。

集合体がスムーズかつ機能的にはたらくためには、まず、役割分担が個人の中で明確に認識されていなければなりません。

自分の好きなこと、得意なことを割り振られるに越したことはないですが、大きな集合体では特に、そうならない場合も多い。(個人の好き嫌いまで配置決定の基準に取り込むことが難しい)

ただそういった場合でも、自分が役割を果たすことで集合体に貢献できるという「やりがい」は見出すことができると思います。

個人のモチベーションや能力、興味や技術などは日々変わっていきますから、できれば、役割は誰かに割り振られるのではなく、各々が全体のバランスを測りながら自ら見つけ出し、シフトしていくことで、集合体が有機的に変化していく形が理想だと思います。

役職(タイトル)が一般的に持っているイメージで役割を捉えるのではなく、組織が抱える独自の状況やメンバー構成を常に意識しながら、自分の「役割」をじっくり考えて動くことが大切です。

全く一人で生きていけるなら話は別ですが、結局のところ、この「役割」に対するセンスと責任感が組織のクオリティーを上げ、ひいては、自分自身の仕事の成果として、戻ってくるのだと思います。

小原啓渡

2008.11.13

もぐら

「も」、「もぐら」で。

「モグラ」は漢字ではどう書くかご存知でしょうか?

「土龍」が正解です。

しかし、ずんぐりのモグラがなぜ「龍」なのか、調べてみてわかりました。

「土龍」とは、元来「みみず」のことで、近世以降に漢字の誤用があり、そのまま定着してしまったようです。(そう言われると確かにミミズは「ぬるぬるした龍」と言えないこともない)

ただ問題は、モグラの主食がミミズであったとしても、「漢字の誤用で・・・」というのは、いかなるものか。

うさぎを「人参」と書く、あるいは人を「米」と間違えるようなもんですよね。

小原啓渡

PAGE TOP