小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.10.16

興味

「き」、「興味」で。

以前、経営者が集うある会に入っていたことがあるのですが、そのメンバーにとてもエネルギッシュな女性がおられて、僕は勝手に30代後半くらいだろうと思っていました。

たまたま飲み会の席で隣り合わせになって、ゆっくり話せる機会があった時、その女性が50代の後半だということを知りました。

女性の年齢はわかりにくいところもありますが、いくら誤差があっても5歳くらいで収まるのが通例で、さすがに20歳近くも思っていた年齢と違うケースは初めてでした。

非常に「興味」を惹かれて、色々ぶしつけと思えるような質問もしてみたところ、まず、整形は全くしていないということで、若さの秘訣は「か・き・く・け・こ」という答えが返ってきました。
(この辺りの答え方が、50代だなと思いましたが・・・)

「か」は「感動」、「き」は「興味」、「く」は「工夫」、「け」は「健康」

「こ、は何だと思う?」と聞き返されて、「恋ですか?」と答えると、「正解!」

彼女はこの5つのキーワードを常に意識して毎日を過ごしていて、その中でも特に「何にでも興味を持つこと」が大切で、すべてはそこから始まるのだと話してくれました。

誰かの受け売りでないことは、目の前にいる彼女自身が実証しているだけに説得力があり、「すべては興味から始まる」というのは、僕も常々感じていたことだったので妙に納得してしまいました。

おそらくこの「かきくけこ」は、女性に限ったことではないと思いますが、「誤差20歳」に挑戦するのも、うつくしさにこだわりを持つ女性にとっては、価値ある生き方なのかもしれません。

小原啓渡

PAGE TOP