小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.09.19

ノマド

「の」、「ノマド」で。

フランスのシャルトル、スペインのマドリッド、サラゴザ、ビルバオとまわってきました。
この報告は追々するとして、帰国して最初に感じたのが、日本の湿気でした。
特にこの時期、ヨーロッパと比べて日本の湿度は異様に高い。

そこで「ノマド」、遊牧民はあてどもなく移動しながら生活をしているように思えますが、季節ごと(主に夏と冬)にある程度定まったルートで、ほぼ決まった場所を巡回してる場合がほとんどなのだそうです。

人類の二大生活類型、定住型と移動型を考えると、僕はご多分にもれず定住型ですが、精神的には移動型、「ノマド」に憧れます。(言葉の響きもいい)

知らない土地を旅していると、「今」が際立ってきて、感覚を総動員して、状況に応えているのがわかります。
過去や未来に対するつまらないこだわりが消えていって・・・、やはり「旅」は、いいですね。

「ノマド」は基本的に牧草のあるところを求めて移動しますが、僕が移動するならその基準として「気候」は大きいだろうと思います。

歳をとっても日本人の肌がきれいなのは、高い湿度が影響していると言いますから、悪いことばかりではないないのでしょうが、どうも僕は日本の湿気が苦手です。

春は日本、夏はヨーロッパ、秋はカナダか北欧、冬はキューバかジャマイカ辺りに「ノマド」できれば最高だなぁと、ジェットラグでボケ気味の頭で幸せなことを考えています。

小原啓渡

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