小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.07.29

八方美人

「は」、「八方美人」で。

「八方美人」とは、基本的に誰にでもいい顔をする人のことで、批判的に使われることの多い言葉ですが、「愛想がいい」とか、「誰にでも好かれる」という性質だけをとれば、決してマイナスとは言えません。

基本的な良し悪しの判断は、その人の目的に寄るような気がします。

広く人間関係を結びたいなら「八方美人」は有効ですが、深い人間関係を求める場合にはマイナスになることもあると思います。

「敵のいない人は、本当の味方もいない」というのは一理あると思いますし、
「二兎を追う者、一兎も得ず」というのも一理はあると思います。

ただ、「一理ある」というだけで、真理とは言い難い。

もし僕が、これに関して格言をつくるなら、
「嘘気(嘘の木)に実はなく、本気(本物の木)に実は成る」
とかどうでしょう?
ちょっと洒落てて、語呂もいいと思うのですが、これもまあ、一理あるなという程度でしょうか?

究極のところ、「自我」(これも定義が難しい概念ですが・・・ここでは愛の対極という意味で)に基づいた「八方美人」なのか、「愛」に基づいた「八方美人」なのかがポイントなのだと思うのですが、
そもそも愛に基づいた行動をとっている人が「八方美人」と思われることはまずないですから、やはり「八方美人」と言われる人は、一見博愛的な雰囲気を持ちますが、実は、良くも悪くも、自我の強い人なのかもしれませんね。

小原啓渡

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