小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.07.12

決断

「け」、「決断」で。

「決断」には、「潔さ」が必要だと思います。

20代の頃、「決断」とは「究極の選択」であり、何かを選ぶということは、それ以外のものを捨てること、諦めることだと単純に思っていました。
(確かに、そうなのですが・・・)

そう思うが故に、捨てることに未練と不安を感じて、「決断すること」から逃げていたように思います。

今はどうかというと、その時「決断」して何かを捨てたとしても、その後で必要だと思えばまた拾えばいい(獲得すればいい)、という考え方に変わっています。
(捨て去って二度と取り戻せないものは、本質的には「命」だけだと思っています)

そう考えることで、躊躇なく、瞬間的な「潔さ」を獲得することができるようになりました。

おそらく、「瞬間的」であるということに「軽率さ」を感じる方は多いかと思いますが、どんなに熟考したとしても、「決断する」「決定する」というのは、瞬間です。

もちろん「瞬間」つまり「今」をどう捉えるかによって大きな相違が生まれるとは思いますが、
僕の場合は、「瞬間の中に永遠が存在する」という概念が定着しているので、瞬間の「ひらめき」や「判断」を非常に重要で、信頼に値するものだと考えています。

「朝令暮改」とは、朝出された命令が夕方には改められるということから、法令などがすぐに変更されて一定せず、あてにならないという悪い意味で用いられるのが一般的ですが、
自らの哲学、価値観などが確立してさえいれば、「朝令暮改」を怖れる必要はない、いや、自分の出した決断に捕らわれ、変更することを怖れることをこそ怖れるべきだと、僕は思います。

小原啓渡

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