小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2008.02.25

ヌーディストビーチ

「ぬ」、「ヌーディストビーチ」

「ぬ」から始まる言葉って、少ないですね。(特に日本語)
困ってしまって、「ヌーディストビーチ」

南インドに「ゴア」という海辺の町があって、ここは知る人ぞ知る「ヒッピーの聖地」でした。
今は変わってしまったようですが、僕がその町に滞在した1980年代の初めは、まだヒッピーの生き残り達がたくさんいて、「聖地」の雰囲気がムンムンしてました。

「聖地の雰囲気」っていうと「神聖」なイメージがあると思いますが、
「ヒッピーの」となると、これは「自由」ってことで、
この町にあるアンジェナビーチは、当時、「ヌーディストビーチ」として世界的に有名でした。
(ひょっとすると、世界で最初のヌーディストビーチかも・・)

南仏とか、南米のビーチでも「トップレス」はさほど珍しくないですが、
さすがに「すっぽんぽん」を他で見たことはありません。

僕が最初にこのビーチに足を踏み入れた時、
不思議な感覚にたじろぎました。

何にたじろいだかというと、見渡す限りみんな全裸だということではなく、
僕だけが服を着ているということ。

つまり、僕の方が恥ずかしい!という状況にたじろいだわけです。
(全裸になる恥ずかしさより、服を着ている恥ずかしさの方が完全に上回っていた)

ただ、男性なら分かってもらえると思うのですが、その恥ずかしさとはまた微妙に異なる恥ずかしさもあるのです。

当時、日本人でインドに長期滞在する人は少なく、そのビーチを見渡しても東洋人ぽい人が見当たりません。
つ、つまりですね、欧米人の男性はやはり、比較的、大きいわけです。

服を着ている恥ずかしさと、比較的小さい?恥ずかしさとの戦いが始まりました。
(比較的小さい恥ずかしさが勝ってしまうと、僕はこのビーチからすぐに去らなければなりません)

しばらくの葛藤の後、
僕は苦渋の決断をして、
このビーチにとどまることを選びました。

そそくさと、「恥ずかしくなんてないぞ?」って感じで、
パンツを脱いで、
「比較的小さなもの」を輝く太陽に晒したのでした。

脱いでしまえば、もうこっちのもんです!

それから数ヶ月、
僕は「ゴアのヌーディスト」の一人として、
「ヒッピームーブメント」の1ページを、「小さく」飾ったのでした!?

小原啓渡

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