小原啓渡執筆集「諸行無常日記」

2006.09.02

越後妻有トリエンナーレ

越後妻有に行って来ました。
大阪から特急電車を乗り継いで約5時間、新潟の十日町市に夜到着。飛び込みで駅近くの旅館に一泊して、翌朝、案内所でレンタルバイクを借りて出発。

忙しさにかまけて、全く事前調査をしていなかったので、とりあえずガイドブックを買って、鑑賞行程を計画するために「千手温泉」へ???。

温泉通にはかなり有名なセピア色のお湯に入り、露天のベンチで鳥の声等を聞いているうちに眠ってしまう。前夜、旅館のBSでやっていた溝口健二監督の「赤線地帯」を最後まで見てしまったのが原因?

昼前に目が覚めて、地元でとれたピチピチの巨峰を一房平らげて出発するも、展示地域が広く、作品も300を超えるので、早々に「お目当てを回る」という計画を変更。

信濃川や棚田など豊かな自然をゆっくり楽しみながら、行き当たりばったりで作品を見ることにしました。

おそらくほとんどの人は足を運ばないだろうと思えるようなポツンと離れた場所にある作品等も見る。
そんな感じなので、残念ながら見た作品も作家の名も覚えていない。(でも、これって実はとても素敵な時間でした)

走り疲れたら、近くの温泉に入る。写真の「雲海」という温泉は高台にあって、露天風呂からの眺めは最高でした。早朝なら眼下に本当に雲海が見えるそうです。
湯上がりに食べた地元の蕎麦もおいしかったな?。

そんなこんなで、胸を張ってトリエンナーレを見て来たとは言えないですが、総合ディレクターの北川フラムさんには正直に話して、それでも「とっても素敵でした」と言おうと思います。

小原啓渡

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