関西で活躍する劇作家・演出家の田辺剛(t3heater)、蟷螂襲(PM/飛ぶ教室)、中村賢司(空の驛舎)、横山拓也(売込隊ビーム)の4名が、中篇新作を書き下ろし、それぞれが他の人の作品を演出する企画公演です。
 「―劇場へ!!」というテーマのもと、作品の共通項から誰の作品を演出するかまで、4名の劇作家・演出家の話し合いで決定しました。ある架空の劇場の変遷が、4つの時間軸に区切られて描かれています。劇作家独自の視点で描かれた“劇場”とは? 各作品で共通して語られる“野尻恭子”とは?
 1話完結の4作品連続公演。大きな時間の流れの中で起こる、様々なドラマを堪能してみませんか?


第1話
「夜中の鳩」

作:中村賢司
演出:蟷螂襲

【出演】
上瀧昇一郎(ランニングシアターダッシュ)、胡玲子(福井玲子改め PM/飛ぶ教室 *ダブルキャスト)、成世実桜(足利智実改め PM/飛ぶ教室 *ダブルキャスト)、や乃えいじ(PM/飛ぶ教室)
【作品紹介】
芝居のはねた夜。やがて閉鎖される劇場の観客席に三人の男女がいる。演出家、女優、そして、この劇場で芝居を見続けた観客である。彼らは、十年前に舞台の上で絶句し、失踪した女優の話をしている。さて、舞台の明かりがおちていくことを演劇用語で「溶暗」という。暗闇に溶けていったひとりの女優に想いをはせる。 (中村賢司)
【演出より】
劇中、チェーホフの「桜の園」のセリフが出てきます。中原俊監督の「桜の園」は好きな映画でした。あれは女子高の演劇部の話でしたが、ぼくらはもうとっくに演劇部ではありません。映画に出演してらした中島ひろ子さんとは、先日撮影所で御一緒させていただきました。ぼくは容疑者で真犯人は彼女でした。おとなの女優さんになっておられました。時は流れてます。「桜の園」好きでしたとは言えないまま撮影は終了しました。(蟷螂襲)

第2話
「Walking in the rhythm」

作:横山拓也
演出:田辺剛

【出演】
内田和成、竹原孝昭、筒井加寿子、豊島由香(TARZAN GROUP)
【作品紹介】
そこはかつて、週末にはある程度の人がたまっていた場所。劇場があった場所である。現在は、この周辺が持っていた空気は一変してしまっている。あるとき、そこに、バンドマンが降り立った。彼らは地方からやってきたという。空気は変わったが、土地そのものが持つエネルギーは、新しいエネルギーを呼び込む力があるようだ。ストリートで活動する彼らにとって、ハコというものへの意識は何なのか。くだらない感じで伝えたい。 (横山拓也)
【演出より】
さまよう人たち。そこに劇場はすでになく「場所」が持つ引力の余韻だけが残っている。その余韻のなかに人々は幻を見出し、なにかをつかもうとし、けれども結局はぐらかされる。そうして彼らは不在の周辺をいつまでもぐるぐる回るだけで、やがて疲れると寝床に戻っていくのだ。明日もまた彼らは現れるだろう。あさっても、しあさっても、希望が見える日まで……。これをコメディでつくるのですね。分かりました、なんとかします。 (田辺剛)

第3話
「恭子さん、こんばんは」

作:蟷螂襲
演出:横山拓也

【出演】
太田清伸(売込隊ビーム)、宮都謹次(売込隊ビーム)、西田和輝(JUKE BEAM)、杉森大祐(JUKE BEAM)、原知佐(たらこ劇場)
【作品紹介】
柿落し公演初日まであと3日となった通し稽古。書き下ろされた新作は、閉館が決まった演芸場を惜しむ芸人たちの物語。失われるハコとその再生の予感を描いてみせることで、復活なった劇場への餞(はなむけ)にするつもりだった。しかし劇場復活をいちばん喜んだ恭子が、なぜか何日も顔を見せず連絡もとれない。だれもが焦燥に駆られるなか、若手女優、つゆが恭子の代役として呼ばれる。 (蟷螂襲)
【演出より】
軽快な大阪弁(長台詞)、人情、懐古的な雰囲気…この辺はばっちり押さえてはります。裏切りません。初日三日前の稽古場。復活を果たした劇場での柿落とし公演は、「前髪に虹がかかった」(OMSの閉館が決まったときに、偶然にもかかっていたあの名作)。この作品に出演するはずだった「野尻恭子」という女優。本番前に失踪した彼女の周辺を慌しく、かつしっとりと描く。そして、緊張、かつ開き直りで演出するのは僕です。 (横山拓也)

第4話
「からっぽな遊園地」

作:田辺剛
演出:中村賢司

【出演】
信平エステベス(遊気舎)、佐々木淳子(劇団●太陽族)、荒井達矢(空の驛舎)
【作品紹介】
その場所は劇場として復活を果たした。男と女は稽古中。愛のために語り続けられるハッピーなことば、さまざまな想像が自由に行き交うハッピーな空間、いつまでも戯れ続けられるハッピーな時間。バカバカしいくらいのいろんなハッピーがあふれるその場所で、男女は幕が上がるのを祈りながらひたすら稽古をしているのだった。 (田辺剛)
【演出より】
「空っぽの遊園地で遊べ」と田辺氏の本は言う。遊園地は苦手である。あまり行かない。行けば、すぐに喫煙所を探す。たぶん追われるように遊ばされるのが嫌なのだ。今回、何もない誰もいない遊園地を渡された。「想像力を駆使して遊んでみろ」と言う。本の地平に足を踏み入れて遊び方わからんけど遊んでみよう。生き方わからんけど生きてるんやし。実はラスト付近に私の好きなセリフがあるので、それだけで演出は大丈夫です。 (中村賢司)

 

日時
2004年10月14日(木)19:30
2004年10月15日(金)19:30
2004年10月16日(土)15:00/19:00
2004年10月17日(日)15:00
*開場は開演の30分前、受付開始は開演の1時間前
料金
前売2,300円 当日2,500円
中高生(当日券のみ、要学生証)1,500円
チケット取扱い

チケットぴあ TEL:0570-02-9966(Pコード 783-425)
チケットぴあ TEL:0570-02-9999(オペレーター対応)
芸術創造館(電話予約のみ) TEL:06-6955-1066
大阪現代演劇祭事務局 TEL:06‐4254‐6500
(電話・メール予約)
大阪現代演劇祭事務局 e-mail engekisai@art-space.gr.jp

会場 芸術創造館

 

STAFF
舞台美術/池田ともゆき(TANC!池田意匠事務所) 舞台監督/岡一代(TANC!池田意匠事務所)
 照明/葛西健一(クセノス) 音響/
佐藤真弓

 


●主催 大阪市/(財)大阪都市協会
●助成 財団法人地域創造

お問合せ先
大阪現代演劇祭事務局
〒535-0003 大阪市旭区中宮1-11-14 大阪市立芸術創造館内
TEL 06-4254-6500(直通)/06-6955-1066(代表)
FAX 06-4254-6501

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